03 緊急通報|警察・消防・救急の連絡先

はじめに

日本で暮らす中で、事件や事故、火事や急な病気に出会うことがあります。
そんなときに必要なのが、正しく緊急通報をする知識です。

このページでは、警察・消防・救急の番号や、救急車を呼ぶか迷ったときの相談窓口、外国人向けのサポート窓口を紹介します。
知っておくことで、もしものときに落ち着いて行動できるようになります。

1. 犯罪や事故にあったとき

1-1. 警察・海上保安庁に連絡する

日本で事件や事故が起きたときは、110番に通報します。
警察官がすぐに現場に向かい、安全を守ってくれます。

110番は全国どこからでも無料でかけられ、携帯電話や公衆電話からも利用できます。
外国語対応の通訳につながる仕組みもあり、日本語に自信がなくても安心です。

海での事故や事件が起きたときは、118番に通報します。
全国共通で24時間365日利用できる番号です。

1-2. どんな場面で使うか

警察への通報は、危険や被害を感じたときに必要です。
事件や事故のときは、迷わず電話をかけましょう。

番号 使う場面
110番 ・交通事故を見たり、巻き込まれたとき
・泥棒や強盗、不審者を見かけたとき
・酔った人の暴力やトラブルにあったとき
・財布やかばんを盗まれたとき
118番 ・海で溺れた人を見つけたとき
・船が事故や故障で動けなくなったとき
・不審な船を発見したとき


軽いトラブルでも後で大きな問題に発展することがあります。
現場を見た人が通報することが、被害を防ぐ大きな力になります。

1-3. 通報のポイント

通報では「何が・どこで・どうなったか」を短く伝えることが大切です。
落ち着いて、順番に話すようにしましょう。

伝えること 内容とポイント
状況 事件や事故の内容を簡潔に伝えます。例:「財布を盗まれました」「不審な人がいます」「車の事故が起きました」。
場所 住所や建物名、階数を正確に。わからない場合は「〇〇駅近く」「交差点の前」などで伝えます。
※ 携帯の位置情報、電柱番号、自販機の管理番号も有効です。
特徴 人物や車両の特徴をできるだけ伝えます。例:「黒い上着の男性」「白いワゴン車のナンバー〇〇」。


恐怖や不安を感じても、短く整理して話すことが解決への近道です。
通報後は警察や保安庁の指示に従って行動しましょう。

2. 火事や救急が必要なとき

2-1. 消防・救急に連絡する

火事や大きなけが、急な病気のときは119番に通報します。
消防と救急の両方を受け付ける番号です。

119番は全国共通で24時間365日利用でき、通話料もかかりません。
日本語が不安な場合も、通訳サービスを通じて対応してもらえる地域があります。

火事か救急かを聞かれるので、最初にどちらが必要かをはっきり伝えましょう。
「火事です」「救急です」と言うと対応がスムーズになります。

2-2. どんな場面で使うか

119番は、命や安全に関わる重大な場面で使います。
迷ったときはためらわず通報するのが原則です。

状況 使う場面
火事 ・火事を見つけたとき
・厨房や建物から煙や火が出ているとき
救急 ・人が倒れて意識がないとき
・激しい出血や大けがをしたとき
・急に呼吸が苦しくなったとき


火や病気は数分の遅れが大きな差につながります。
早めの通報が人の命を守ります。

2-3. 通報のポイント

通報では、まず「火事」か「救急」かをはっきり伝えます。
その後に場所と詳しい状態を伝えましょう。

伝えること 内容とポイント
状況 火事なら「2階の厨房から煙が出ています」。救急なら「人が倒れて呼吸がありません」など、最初に内容をはっきり言います。
場所 住所や建物名、階数を正確に。わからないときは「〇〇駅近く」「〇〇ビルの隣」などで伝えます。
※ 携帯の位置情報や電柱番号も役立ちます。
詳しい状態 火の大きさや煙の広がり、けが人の人数や意識の有無を伝えます。例:「3人がけがをしています」「煙が天井まで広がっています」。


通報の後は、消防や救急の指示に従ってください。
「心臓マッサージをしてください」などの指示がある場合もあるので、落ち着いて行動しましょう。

3. 病気やけがで迷うとき

3-1. 相談窓口に連絡する

急な病気やけがで「救急車を呼ぶべきかどうか」迷うときは、#7119(救急安心センター)に電話します。
医師や看護師が症状を聞き取り、救急車が必要かを判断してくれます。

7119 は24時間365日つながる相談窓口です。
地域によっては利用できない場合もあるため、事前に自分の住んでいる地域で使えるか確認しておくと安心です。

救急車が必要と判断された場合は、そのまま出動を手配してもらえることもあります。
迷ったときのために覚えておくと役立ちます。

3-2. どんな場面で使うか

症状が軽いのか重いのか判断がつかないときに利用します。
命に関わる危険があるかどうかを専門家がアドバイスしてくれます。

番号 相談する場面
7119 ・急に高熱が出たとき
・めまいや吐き気が続くとき
・子どものけいれんや泣きやまない発熱
・転んでけがをしたが動けるか迷うとき
・夜間や休日で病院に行けるか不安なとき


一人で判断してしまうと手遅れになることがあります。
相談することで安心して行動できます。

3-3. 相談のポイント

相談では「どんな症状か・どこで起きているか・どう対応できるか」を伝えます。
落ち着いて、順番に話すようにしましょう。

伝えること 内容とポイント
状況 症状を具体的に伝えます。例:「熱が39度あります」「強い腹痛があります」「転んで足をけがしました」。
場所 住所や建物名を正確に伝えます。自宅か職場かも添えると安心です。
詳しい症状 呼吸や意識の有無、持病の有無などを伝えます。例:「呼びかけに反応しません」「ぜんそくの持病があります」。


不安で慌てていても、短く整理して伝えることが大切です。
指示を聞いて動けば、安心して次の行動につなげられます。

4. 外国人が利用できる相談先

4-1. 多言語で対応してくれる緊急窓口

警察(110)、消防・救急(119)、海上保安庁(118)は、地域によって多言語通訳につなげてもらえます。
英語・中国語・ベトナム語など、最初に「言語」を伝えると対応がスムーズです。

これらの番号は24時間365日無料で利用できます。
言葉に不安があっても、通報をためらわないことが大切です。

緊急の通報は命を守るための行動です。
通訳が必要なときは、はっきり「英語でお願いします」と伝えましょう。

4-2. 自治体の外国人サポート窓口

市区町村には「外国人相談窓口」があり、生活やトラブルに関する相談を受け付けています。
日本語が難しい場合も、通訳や多言語スタッフが対応してくれます。

代表例として、東京都「多言語相談センター(03-3202-5535)」や大阪「外国人総合相談(06-6944-6624)」があります。
自分の地域の窓口は「〇〇市 外国人相談」で検索すると確認できます。

窓口の多くは平日の日中のみ対応です。
利用時間を事前に調べて、必要なときにすぐ使えるようにしましょう。

4-3. 大使館や領事館に連絡するとき

大使館や領事館は、外国人にとって大切な相談先です。
パスポートを失くしたときや事件・事故にあったときに支援を受けられます。

自国の大使館・領事館の住所と電話番号は、外務省ウェブサイトで調べられます。
たとえば「在日ベトナム大使館」や「在日ミャッマー大使館」などが東京にあります。

緊急時に慌てないよう、普段から連絡先を控えておくと安心です。
大使館は行政との橋渡し役になることもあり、心強い味方です。

おわりに

緊急通報は、誰にとっても緊張する場面です。
しかし、番号の使い分けや伝え方を知っておけば、迷わずに動けます。

通報は自分や周りの人の命を守るための行動です。
今回学んだことを思い出し、安心して暮らせる毎日に役立ててください。

小テスト

Q1

事件や交通事故を通報するときに使う番号は?

Q2

海での事故や不審な船を通報するときに使う番号は?

Q3

「火事です」「救急です」と最初に伝えるのは、どの番号?

Q4

救急車を呼ぶか迷ったときに相談できる番号は?

Q5

大使館や領事館に連絡する場面として正しいものは?