【注意点まとめ】猫カフェ開業に必要な手続き・資格・費用を徹底解説!集客UPのコツも伝授
1. 猫カフェ開業に必要な手続きと資格
猫カフェは、猫と触れ合いながら飲食を楽しめる癒やしの空間として人気を集めています。
しかし、動物を扱う以上、飲食店としての営業許可に加えて、動物保護法に基づいた様々な手続きや資格が必要となります。
1-1. 動物取扱業の登録
猫カフェは動物の展示を目的とするため、「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)」に基づいた「動物取扱業」の登録が必須です。
【動物取扱業の種類】
- ・第1種動物取扱業:販売、貸出し、訓練、保管、展示、殺処分、譲受飼養
- ・第2種動物取扱業:保管、訓練、展示、貸出し
- ・第3種動物取扱業:訓練
- ・第4種動物取扱業:保管
猫カフェの場合、収益を得て猫を展示するため、「第2種動物取扱業(展示)」の登録が必要です。
【登録申請先】 事業所の所在地を管轄する都道府県、または政令指定都市の動物愛護管理行政担当部署
【登録に必要な書類】
・登録申請書- ・事業所の構造・設備の概要を記した書類(図面を含む)
- ・動物取扱責任者の資格証明書のコピー
- ・従業員数や給与に関する書類
- ・決算書等の収支に関する書類
【登録費用】 約1~3万円(自治体によって異なる)
【登録の有効期間】 5年間(更新手続きが必要)
1-2. 動物取扱責任者の選任
動物取扱業を営む場合、「動物取扱責任者」を選任する必要があります。動物取扱責任者は、動物の健康と安全を管理する責任者であり、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
【動物取扱責任者の要件】
- ・獣医師
- ・愛玩動物飼養管理士
- ・動物取扱主任者
- ・2年以上の実務経験を持つ者(動物の種類ごとに定められた実務経験が必要)
猫カフェの場合、猫の飼育経験が豊富なスタッフや、愛玩動物飼養管理士の資格を持つスタッフを動物取扱責任者として選任することが一般的です。
1-3. 飲食店営業許可
猫カフェは飲食店としても営業するため、「食品衛生法」に基づいた「飲食店営業許可」を取得する必要があります。
【申請先】 事業所の所在地を管轄する保健所
【申請に必要な書類】
- ・飲食店営業許可申請書
- ・施設の設備の概要図
- ・施設の平面図
- ・食品衛生責任者の資格証明書のコピー
- ・登記簿謄本(法人の場合)
- ・水質検査成績書
【申請費用】 約1万8千円
【審査期間】 1~2ヶ月程度
1-4. 猫の飼育環境の整備
猫が快適に過ごせるよう、飼育環境を適切に整備する必要があります。
【飼育環境の基準】
- ・猫1匹あたり、0.75平方メートル以上の床面積を確保する
- ・ケージ等の高さは、猫が立ち上がっても頭が天井にぶつからない高さとする
- ・給水器やトイレは、猫が容易にアクセスできる場所に設置する
- ・室温は、18~28度程度に保つ
- ・換気を適切に行い、常に清潔な状態を保つ
2. 猫カフェ開業までの流れ
猫カフェ開業までの大まかな流れは以下の通りです。
- 【開業準備】
- 市場調査、コンセプト決定
- 事業計画書の作成、資金調達
- 物件探し
- 動物取扱責任者の選任
- ⬇️
- 【各種手続き】
- 動物取扱業の登録申請
- 飲食店営業許可申請
- 内装工事、設備導入
- ⬇️
- 【開業準備】
- 猫の導入
- スタッフの採用・研修
- メニュー開発、価格設定
- 広報活動
- ⬇️
- 【開業】
2-1. 開業準備
市場調査、コンセプト決定
競合店の状況やターゲット層を分析し、独自のコンセプトを明確化しましょう。
【市場調査のポイント】
- ・競合店の立地、規模、価格帯、サービス内容、顧客層などを調査する
- ・周辺地域の住民構成、年齢層、ライフスタイルなどを分析する
- ・猫カフェの利用実態やニーズに関するデータ収集
- ・SNSやブログなどを活用した口コミ情報収集
【コンセプト設定のポイント】
- ・猫の種類、頭数、年齢層
- ・ターゲット顧客層
- ・提供するサービス(飲食、グッズ販売、猫とのふれあい方など)
- ・店舗の雰囲気(内装、BGM、照明など)
事業計画書の作成、資金調達
事業計画書を作成し、必要な資金を算出します。自己資金に加え、融資制度の利用も検討しましょう。
【事業計画書に記載する内容】
- ・会社概要、事業内容、コンセプト
- ・市場分析、競合分析
- ・ターゲット顧客層、マーケティング戦略
- ・資金計画(開業資金、運転資金)
- ・収支計画(売上予測、費用計画)
物件探し
飲食店営業許可を取得できる物件であると同時に、猫にとっても安全で快適な環境であることを考慮して物件を選びましょう。
【物件探しのポイント】
- 立地条件: 人通りの多い場所、駅近、住宅街などターゲット層に合った立地を選ぶ
- 広さ: 猫の飼育スペースと飲食スペースを確保できる広さ
- 構造: 猫が脱走しにくい構造、防音性、換気設備
- 設備: 給排水設備、電気容量、トイレ設備など
- 賃貸条件: 賃料、敷金、礼金、更新料、契約期間など
動物取扱責任者の選任
動物取扱責任者の要件を満たす人材を確保しましょう。
2-2. 各種手続き
動物取扱業の登録申請
必要書類を揃えて、管轄の都道府県または政令指定都市の動物愛護管理行政担当部署に申請します。
飲食店営業許可申請
必要書類を揃えて、管轄の保健所に申請します。保健所による施設の検査があります。
内装工事、設備導入
飲食店としての厨房設備や客席、猫の飼育スペースの設置などを行います。
2-3. 開業準備
猫の導入
保護猫団体から譲渡を受ける、ブリーダーから購入するなど、倫理的に問題のない方法で猫を迎え入れましょう。
スタッフの採用・研修
猫の飼育経験や接客経験のあるスタッフを採用し、適切な研修を行いましょう。
メニュー開発、価格設定
猫をモチーフにしたメニューや、ターゲット層に合わせたメニューを開発し、適切な価格を設定します。
広報活動
ホームページやSNSアカウントを開設し、チラシ配布や地域イベントへの参加など、積極的に広報活動を行いましょう。
2-4. 開業
いよいよ開業です!
3. 猫カフェ開業で成功するためのポイント
3-1. 猫の健康管理を徹底する
猫の健康管理は、猫カフェ経営において最も重要な要素の一つです。
猫が健康で快適に過ごせる環境を提供することが大切です。
3-2. 猫とのふれあい方をルール化する
猫にストレスを与えないよう、また、お客様に安全に楽しんでいただけるよう、猫とのふれあい方をルール化しましょう。
具体的なルールを設け、お客様に周知することが重要です。
3-3. 集客UPのための工夫
猫カフェは競争が激化しており、集客UPのための工夫が欠かせません。
- 【SNSでの情報発信】
- 猫の可愛らしい写真や動画を投稿する
- イベント情報や新メニューの情報を発信する
- フォロワー限定のクーポンを発行する
- 【差別化できるサービスの提供】
- 猫用品の販売
- 猫に関するセミナーやイベントの開催
- 保護猫の譲渡会の実施
- 地域との連携
- 地域のイベントに参加する
- 地域の商店とコラボレーションする
など、様々な方法を検討してみましょう。
飲食店専門の不動産会社なら
猫カフェを開業するには、物件選びが非常に重要です。飲食店としての機能を満たしつつ、猫にとっても安全で快適な環境である必要があります。
当社では、猫カフェ開業に最適な物件を多数取り扱っております。
猫カフェ開業をご検討中の方は、ぜひ一度当社にご相談ください。