2章 下処理の知識
1. 下処理の目的と作業
下処理とは、調理をするための準備作業のことです。
主な作業には以下のようなものがあります。
・必要量の計算と取り出し⚖️
調理に必要な分量を計算し、原材料を冷蔵庫などから取り出します。
・洗浄と殺菌🧽
原材料についている泥、汚れ、人に害を及ぼす細菌、異物などを取り除くために洗浄し、必要に応じて殺菌します。
・整形とカット🔪
調理しやすい形に切ります(食べられない部分の除去、食べやすい大きさへのカット、皮むきなど)。
・下味付け🧂
原材料に下味をつけるため、調味料に漬け込んだりします。
<ポイント>
・冷蔵庫や冷凍庫から出した食材は、細菌を増やさないよう速やかに処理する。
・二次汚染を防ぐため、作業場所や調理器具は用途別に使い分ける。
・下処理と盛り付けなど、異なる作業を同じ人が同時に行わない。
原材料には有害な細菌が付着している可能性があるため、下処理中に細菌を増やさないこと、手指や調理器具を介して他の食品を汚染(二次汚染)させないことが大切です。
特に加熱後の食品への汚染には注意しましょう。
2. 野菜の下処理
野菜の切り方には様々な種類があり、料理によって使い分けます。
また、変色(かっぺん)しやすい野菜には適切な防止策が必要です。
・野菜の切り方🔪
| 切り方 | 説明 |
|---|---|
| 小口切り | 細長い野菜を薄い輪切りにする。 |
| 輪切り | 切り口が円形になるよう切る。 |
| 半月切り | 輪切りを半分にする。 |
| 短冊切り | 長さ4-5cm、幅1cm程の薄切り。 |
| 拍子木切り | 長さ4-5cm、1cm角の棒状。 |
| 乱切り | 回しながら不定形な形に切る。 |
| いちょう切り | 輪切りをさらに1/4に切る。 |
| 千切り | 材料を縦に細く切る。 |
| みじん切り | 細かくきざむ。 |
| サイの目切り | 1cm角の立方体に切る。 |
・かっぺん防止🥣
「かっぺん」とは、野菜を切った後に切り口が変色することです。
野菜に含まれる物質と酸素が反応して起こり、防止法は野菜によって異なります。
| 防止法 | 野菜 |
|---|---|
| 水につける | さつまいも、じゃがいも、なす など |
| 食塩水につける | りんご、なし など |
| 酢水につける | ごぼう、れんこん など |
3. 魚介類の下処理
魚のさばき方や、加工された状態による名称の知識も必要です。
・魚のさばき方🐟
最初に魚の頭と内臓を取り除き、その後、包丁を中骨にそって入れ、右身・左身・中骨の3つに切り分ける方法です。
刺身を作る際などによく利用されます。
・加工された魚🍣
飲食店では、特に大きな魚はあらかじめ加工されたものを使用することが多いです。
状態によって名称が変わります。
| 名称 | 加工の状態 |
|---|---|
| ラウンド | 加工されていない状態(丸魚ともいう)。 |
| セミドレス | 内臓のみを取り除いた状態。 |
| ドレス | 頭、エラ、内臓を取り除いた状態。 |
| フィーレ | ドレスから中骨、ヒレ、尾びれを取り除いた状態。 |
丁寧な下処理は、料理の見た目、味、そして安全性に大きく影響します。
食材の特性を理解し、適切な
VOICEVOX:春日部つむぎ
まとめ📋
調理の準備だけでなく、二次汚染を防ぐための衛生管理を徹底する。
料理に合わせ多様な切り方を用い、野菜ごとの適切なかっぺん防止を行う。
三枚おろしなどの捌き方に加え、ラウンドやフィーレといった加工状態の知識を持つ。
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