1章 食中毒の基本知識

1. 食中毒とは?
食中毒は、飲食店にとって決して起こしてはならない重大な事故の一つです。
その原因や種類を理解しましょう。
<食中毒の発生要因🚨>
食中毒は、食品に付着した細菌やウイルス、洗剤などの異物混入が原因で発生します。
主な症状は、おう吐や下痢などの健康被害です。
・調理従事者の衛生管理不足
(体調不良、手洗い不足など)
・衛生管理が不十分な業者からの原材料納品
・食品の加熱不足
・食品の温度管理不備
(危険温度帯での長時間放置など)
<食中毒の分類🗂️>
食中毒はその原因物質によって分類され、それぞれ対策が異なります。
食中毒の90%以上は細菌やウイルスが原因です。
| 分類 | 原因物質 | 対策 |
|---|---|---|
| 細菌性食中毒 |
・腸管出血性大腸菌 ・サルモネラ属菌 ・ブドウ球菌など |
細菌を 「つけない」 「ふやさない」 「やっつける」 |
| ウイルス性食中毒 |
・ノロウイルス ・E型肝炎ウイルスなど |
ウイルスを 「つけない」 「やっつける」 「もちこまない」 「ひろげない」 |
| 化学性食中毒 |
・洗剤 ・殺虫剤 ・農薬など |
化学物質を 「つけない」 |
| 寄生虫食中毒 |
・アニサキス ・回虫など |
寄生虫を 「つけない」 「やっつける」 |
2. 食中毒を防ぐ3つのルール
細菌による食中毒を防ぐためには、食中毒予防3原則が大切になります。
| 原則 | 具体的な対策 |
|---|---|
| つけない | ・調理前、生肉・魚・卵扱い前後、トイレ後などは必ず手洗い。 ・生の肉や魚を切ったまな板・包丁は、加熱しない食品用と区別するか、都度洗浄・消毒。 |
| ふやさない | ・細菌は10℃以下で増殖が遅く、-15℃以下で増殖しないため、食品は10℃以下で保存し、期限内に使用(常温放置しない)。 |
| やっつける | ・ほとんどの細菌・ウイルスは加熱で殺菌可能。 ・特に肉や二枚貝などは中心温度75℃で1分以上加熱。 ・加熱しない食品(サラダ等)は必要に応じ殺菌。 |
この3原則「つけない」「ふやさない」「やっつける」を常に意識し、実行することが食中毒予防の基本です。
3. 食中毒の原因となる細菌やウイルス
食中毒の原因となる代表的な細菌やウイルスの特徴を知っておきましょう。
| 種類 | 特徴と原因 | 症状 |
|---|---|---|
|
腸管出血性大腸菌 |
・特徴 ・原因 |
腹痛 水様性下痢 血便 |
|
カンピロバクター |
・特徴 ・原因 |
下痢 腹痛 発熱 |
|
サルモネラ属菌 |
・特徴 ・原因 |
激しい腹痛 下痢 発熱 おう吐 |
|
セレウス菌 |
・特徴 ・原因 |
おう吐 下痢 |
|
黄色ブドウ球菌 |
・特徴 ・原因 |
吐き気 おう吐 腹痛 |
|
ウェルシュ菌 |
・特徴 ・原因 |
腹痛 下痢 |
|
腸炎ビブリオ |
・特徴 ・原因 |
激しい腹痛 水様性下痢 |
|
ノロウイルス |
・特徴 ・原因 |
吐き気 おう吐 下痢 腹痛 発熱 |
VOICEVOX:春日部つむぎ
まとめ📋
こまめな手洗いを徹底し、調理器具を使い分け、洗浄・消毒することで菌をつけない。
食材を低温で保存し、常温放置せず、期限内に使い切ることで菌を増やさない。
食材の中心部まで十分に加熱し、非加熱のものは殺菌することで菌を退治する。
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