4章 お客様への配慮
1. なぜ配慮が必要なの?
飲食店には、年齢や体の状態、妊娠中など、さまざまな事情を持ったお客様が来店されます。
こうしたお客様が安心して過ごせるようにすることも、接客スタッフの大切な役割です。
声をかける勇気と、思いやりの気持ちをもって対応しましょう。
良かれと思ってしたことでも、お客様にとっては不要な配慮かもしれません。
「何かお手伝いしましょうか?」とまず声をかけ、お客様の意思を確認することが大切です。
2. 高齢のお客様へ
・ゆっくり・はっきり話す(聞き取りやすく)
・椅子に座るときや歩行時は、足元に注意を促す
・段差や階段などは声をかけて案内する
・メニューの文字が小さいときは、読み上げたり説明したりする
・会計時など、急かさず丁寧に対応する
3. 子ども連れのお客様へ
・ベビーチェアや子ども用食器を準備し、必要か尋ねる
・熱い料理や飲み物はお子様の手の届かない安全な位置に置く
・お子様にも目線を合わせてやさしく話しかける
・泣いたり騒いだりしても、親御さんに寄り添う姿勢を見せる
💡周囲への配慮と安心感
小さなお子様やご高齢のお客様は、周囲からの目が気になることがあります。
スタッフの自然なサポートや理解ある態度が、お客様の安心感につながります。
4. 車椅子をご利用のお客様へ
車椅子を利用されるお客様には、物理的なサポートだけでなく、気持ちの配慮も大切です。
・入口や通路の幅を確認し、通りやすいように事前にイスなどを移動しておく
・車椅子の種類(自走式・介助式)によって、サポートの必要性が違うことを理解する
・お手伝いする際は(例:押すとき、段差)、必ず先に声をかけて確認してから行う
・話しかけるときはしゃがんで目線を合わせると安心感を与える
車椅子の方に「何かお手伝いしましょうか?」と一言添えるだけで、相手の気持ちは軽くなります。
無理に手を出すのではなく、声をかけて確認することが基本です。
5. 補助犬を連れたお客様へ
補助犬は、障害のある方の生活を支える大切なパートナーです(盲導犬・介助犬・聴導犬の3種類)。
・法律により飲食店等への同伴が認められています。
→ 店側の都合で受け入れを拒否することはできません。
・補助犬はハーネスや表示で分かるほか、使用者は「認定証」を持っています。
・補助犬は仕事中です。話しかけたり、さわったりしてはいけません。
・席を案内するときは、補助犬が足元にいられるスペースを確保します。
補助犬同伴のお客様には「ご案内いたしましょうか?」など自然な声かけを。
周囲に補助犬のことを知らないお客様がいたら、必要に応じて簡単に説明できるとより親切です。
6. 配慮が必要な方を示すマーク
お客様の中には、見た目では分かりにくい配慮が必要な方もいます。以下のマークを知っておきましょう。
・補助犬マーク🦮
補助犬同伴可能を示す。
・耳マーク🦻
耳が不自由な方。筆談やはっきりした口元での会話が有効な場合がある。
・オストメイトマーク👤
人工肛門・人工膀胱を使用している方。
対応トイレの場所などを知っておくと良い。
・ハート・プラスマーク❤️
内部障がい(心臓、呼吸器など)のある方。
外見で分かりにくい配慮が必要な場合がある。
・ヘルプマーク➕
外見では分かりにくい援助や配慮を必要としているサイン。
(義足、内部障がい、難病、妊娠初期など様々な方が対象)
・マタニティマーク🤰
妊娠中の方。体調への配慮(匂い、席の位置など)が必要な場合がある。
・車椅子マーク♿
バリアフリー対応の設備を示す。
VOICEVOX:春日部つむぎ
まとめ📋
ゆっくり・はっきり話し、移動時の安全確認や声かけを徹底する。
子ども用備品を準備し、熱いものへの注意や声かけを行う。
通路を確保し、移動をサポートし、目線を合わせて対応する。
同伴を受け入れ、犬には触らず、スペースを確保する。
見えない配慮が必要なサインと認識し、気にかける。
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