7章 食に関する知識
1. 食物アレルギー

食物アレルギーとは、特定の食べ物に含まれるアレルギー物質によって、体に様々な反応(発疹、吐き気など)が起こることです。
重症の場合は呼吸困難などを伴うアナフィラキシーショックを起こし、命に関わることもあります。
日本では、特にアレルギー反応を起こしやすい以下の8品目について、加工食品への表示が義務付けられています。
| 特定原材料 | 品目 |
|---|---|
| 特定原材料8品目 | えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ) |
飲食店で提供する料理にはアレルギー物質の表示義務はありません。
しかし、アレルギーを持つお客様にとって情報は命に関わるほど重要です。
料理の原材料を正確に把握し、問い合わせに対応できるようにしましょう。
間違った情報提供は、お客様に深刻な健康被害を与える可能性があります。
不明な場合は自分で判断せず、必ずお店の責任者に確認・対応を代わってもらいましょう。
2. お酒の取扱い

飲食店では様々なお酒を提供します。代表的なお酒の種類と、提供時の重要な注意点を理解しておきましょう。
<代表的なお酒の種類>
・醸造酒🍺
原料を発酵させて造るお酒。
例:ワイン、ビール、日本酒、紹興酒など
・蒸留酒🍸
醸造酒を蒸留しアルコール度数を高めたお酒。
例:ブランデー、ウイスキー、ジン、焼酎など
<お酒提供禁止の場合>
・未成年者(満20歳未満)🧒
法律で固く禁止されています。
お客様が未成年か不明な場合は、必ず身分証明書などで年齢確認を行いましょう。
・車・自転車などを運転者🚙
法律で固く禁止されています。
お客様には、運転手(ハンドルキーパー)を確認します。
飲食店で仲間と飲酒する場合、お酒を飲まずに仲間を安全に送る人を「ハンドルキーパー」と決め、飲酒運転を防ぐ運動があります。
3. 栄養

食品には、私たちが生きていく上で欠かせない栄養素が含まれています。
特に重要な「たんぱく質、脂質、炭水化物」は三大栄養素と呼ばれます。
これらに「ビタミン、ミネラル」を加えた5つが五大栄養素です。
健康な体を維持するには、五大栄養素を毎日の食事でバランスよく摂ることが大切です。
| 栄養素名 | 主な体のはたらき | 多く含む食品 (例) |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 体をつくる | 肉、魚、卵、大豆製品など |
| 脂質 | エネルギーになる | バター、植物油、肉の脂など |
| 炭水化物 | エネルギーになる | ごはん、パン、麺、いも類など |
| ビタミン |
体の調子を整える | 緑黄色野菜、果物、レバーなど |
| ミネラル | 骨や歯をつくり、体の調子を整える | わかめ、牛乳、乳製品など |
お客様に健康的な食事を提供するためにも、これらの栄養素の役割を理解しておくことは大切です。
4. 味覚
味覚とは、人が食べ物を食べたときに感じる味のことで、代表的な5つは五味と呼ばれます。
味の感じ方は人や体調によっても異なるため、お客様の様子を観察することも大切です。
| 味の種類 | 代表的な食べ物 |
|---|---|
|
甘味 |
砂糖、チョコレート、ケーキなど |
|
塩味 |
塩、しょうゆ、みそなど |
|
酸味 |
酢、梅干し、レモンなど |
|
苦味 |
コーヒー、ビール、ピーマンなど |
| うま味 | 昆布だし、かつおぶしなど |
5. 食の多様化
様々な食文化や考え方を持つお客様が増えています。代表的な例と対応のポイントを理解しましょう。
・ハラール
イスラム法で「許されている」という意味で、イスラム教徒(ムスリム)が食べられるものです。ギャクに「許されていない」ものはハラームと言います。
・ベジタリアン
一般に肉や魚などの動物性食品を食べない人のことです。
・ヴィーガン
卵や乳製品なども含め、一切の動物性食品を避ける完全菜食主義者のことです。
ベジタリアンやヴィーガンは、個人の考え方によって制限する食事が変わるため、お客様に直接確認することが非常に大切です。
不明な場合は自己判断せず、お店の責任者に相談しましょう。
VOICEVOX:春日部つむぎ
まとめ📋
原材料を正確に把握し、不明な点は必ず責任者に確認する。
未成年者と運転手への提供は厳禁とし、年齢確認を徹底する。
たんぱく質など五大栄養素のバランスの重要性を理解する。
甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の「五味」が味の基本と理解する。
ハラールやベジタリアン等を理解し、不明な点は自己判断せず本人に直接確認する。
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