8章 人材育成と指導方法

1. スキル指導の7つの基本要素
従業員に新しいスキルを教える際には、まず以下の7つの要素を明確に説明し、理解させることが効果的な指導の第一歩です。
<スキル指導の7要素>
① 目的:何のためにその作業を行うのか。
② 方法:どのようにその作業を実施するのか。
③ 道具:何を使用して行うのか。
④ 手順:道具をどのような順序で、どう使うのか。
⑤ 量(範囲):どこからどこまでが対象範囲か。
⑥ 質(レベル):どの程度の仕上がりを目指すのか。
⑦ 時間:完了までの標準時間はどのくらいか。
2. 人材育成の体系と「型」の習得
人材育成は、店舗責任者が主体となって進め、段階を踏んで体系的に実施することが大切です。
接客サービスの基本は「型」を学び、反復練習を通じて体得することが重要です。
<人材育成の体系>
・教育:個々の能力や可能性を引き出す。
・導入:進むべき方向性を示す。
・訓練:繰り返し練習し、定着させる。
・啓発:自ら気づき、成長するよう促す。
挨拶や料理提供などの基本的な作業の正しい形・手順であり、高いサービスの土台です。
反復練習を重ねることで、無意識でも正しい動作ができるようになります。
3. OJT・OFFJTの知識とトレーニングの4ステップ
従業員トレーニングには、OJTとOFFJTがあります。
これらを効果的に組み合わせることが人材育成のポイントです。
<OJTとOFFJT>
・OJT(On the Job Training)
現場で、実際の業務を通じて技術を体得させる訓練。
・OFFJT(Off the Job Training)
現場を離れて行い、企業理念や専門知識などを教える集合教育。
<トレーニングの4ステップ>
① 導入(習う気持ちにさせる)
トレーニング内容に興味を持たせ、学ぶ意欲を引き出す。
↓
② 掲示(やって見せる)
トレーナーが正しい手順や理由を解説しながら手本を見せる。
↓
③ 適用(やらせてみる)
トレーニーに実際に作業をやってもらい、手順などを観察する。
↓
④ フォローアップ(評価と指導)
できた点を褒め、改善点を指導してフォローアップに繋げる。
4. 大切な発声練習とコミュニケーション
サービスを表現する要素は「態度・表情・言葉遣い」ですが、言葉そのものよりも声のトーンなどの「言い方」が大きな影響を与えます。
ホスピタリティサービスでは、美しい日本語を正しく使い、感情豊かに表現することが大切です。
<発声のポイント>
・声のトーン
音の質、高低、抑揚(イントネーション)を意識する。
・語調
話す時のリズム(口調)や語尾の強弱などを工夫する。
「いらっしゃいませ」「かしこまりました」などの基本用語は、正しい発声・発音で、心を込めて使えるよう日頃から練習する。
VOICEVOX:春日部つむぎ
まとめ📋
目的・方法・道具・手順・量・質・時間の7要素を明確に説明し、効果的な指導を行う。
教育で可能性を引き出し、訓練で定着させ、啓発で自らの気づきを促すなど体系的に育成する。
「導入→掲示→適用→フォローアップ」の4ステップで、効果的なトレーニングを実施する。
クイズに挑戦✏️
Q1
Q2
Q3
Q4
Q5