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上半期、正直どうでした? 飲食店オーナーが今すぐやるべき振り返りと、7月からの巻き返し戦略

Written by Admin | Jun 17, 2025 2:00:51 AM

「あれ、もう今年の半分終わるの……?」

6月に入ると、多くの飲食店オーナー・店長がそんな感覚を抱き始めます。繁忙期の春が終わり、梅雨で客足がやや鈍り始めるこの時期は、実は上半期を振り返る絶好のタイミングでもあります。

外食産業全体では、2025年も「売上は回復傾向」が続いています。ただし、原材料費・人件費の高止まりが続き、「売上は伸びたのに利益が残らない」という状況に悩む経営者も少なくありません。

この記事では、6月だからこそできる「上半期の振り返り」と「7月以降を有利に動かすための仕込み」を、具体的にお伝えします。忙しい方でも隙間時間にサクッと読めるようにまとめました。

6月は梅雨の閑散期——だからこそ「数字を見直す」チャンスって本当?

6月は飲食業界にとって構造的に客足が鈍りやすい月です。GW明けの人出の落ち着きに加え、梅雨の雨天が重なることで、外食を控える消費者が増えます。祝日もゼロ。多くの店舗にとって「ゆるやかに売上が落ちていく月」です。

でもこれ、見方を変えれば「じっくり経営の数字を見直せる唯一の時期」でもあります。繁忙期に追われていてできなかった振り返りを、この6月にまとめてやっておくことが、7月以降の後半戦を大きく左右します。

まず確認すべき指標① FL比率

飲食店経営で最初に確認すべき指標が「FL比率」です。

FL比率(%)=(食材費 + 人件費)÷ 売上高 × 100

FL比率の目安は 60%以下 が健全ライン。内訳の理想は「食材費(F)35% + 人件費(L)25%」程度です。65%を超えると家賃・光熱費などの固定費を払った後に利益がほぼ残らない状態になり、70%超えは赤字リスクが高まります。

2025年は食品値上げが続き、年初から4月までの累計値上げ品目数は11,707品目に達しています(帝国データバンク調べ)。仕入れコストは静かに、でも確実に上がっています。「売上は増えたのに手残りが減った」と感じているなら、FL比率の悪化が原因である可能性が高いです。

まず確認すべき指標② 客数VS客単価

もうひとつ確認したいのが「売上の内訳」です。

飲食店の売上 = 客数 × 客単価——このシンプルな式が、打ち手を変えます。

 

  • 客数は増えているが単価が落ちている → 集客はできている。「クロスセル」(もう一品・おかわり)や価格設定の見直しで単価アップを狙う
  • 客単価は上がっているが客数が減っている → 値上げ後の離反が起きている可能性。リピーター施策・お得感の演出で来店頻度を上げる
  • どちらも横ばいorマイナス → メニュー構成・集客導線・SNS発信を含めて根本から見直すタイミング

 

「上半期の売上はまずまずだったから大丈夫」で終わらせず、内訳まで見てこそ経営の振り返りになります。

SNS、「投稿してるから大丈夫」って本当に機能していますか?

「Instagramはやってます」——でも、最後にちゃんと効果を確認したのはいつですか?

消費者が飲食店を探す方法として、約8割がSNSや動画サービスを活用しているというデータがあります。特にInstagramは約7割が「行くお店を探す場所」として使っており、もはやグルメサイトの次に見る場所ではなく、最初に見る場所になっています。(出典:ファストマーケティング調査 2025年4月)

6月の今、上半期のSNS運用を振り返ってみてください。以下の3つが確認ポイントです。

確認①:投稿頻度は維持できていたか?

集客に手応えを感じている飲食店の多くは、週3〜5回のペースで投稿しています。週1回でも継続できていれば及第点ですが、月1〜2回になっていた場合は要見直しです。

更新が止まる最大の理由は「ネタ切れ」ではなく「仕組みがないこと」。月初に「今月はこのテーマで投稿する」と決めておくだけで、継続率は大きく変わります。

確認②:「行きたい」と思わせる投稿だったか?

「今日もご来店ありがとうございました」「本日は〇〇をやっています」だけでは反応が取りにくいです。投稿の中身を以下の2種類に分けて考えると整理しやすくなります。

前者だけだと「宣伝っぽい」、後者だけだと「好きだけど来店のきっかけがない」になります。両方をバランスよく混ぜるのがポイントです。

確認③:投稿の「時間帯」は意識していたか?

飲食店のInstagramでエンゲージメントが高い時間帯は、平日12時前後(ランチ前)・平日18〜20時(夕食前)・土日9〜11時(午前中のゆとり時間)です。これらの時間帯は「今日どこに食べに行こうか」という意思決定のタイミングに重なります。

同じ内容の投稿でも、時間帯を変えるだけでリーチ数・保存数が変わってきます。後半戦では「何を投稿するか」と同時に「いつ投稿するか」も意識してみてください。

6月に仕込んでおくべき「78月の対策」って何?

上半期の振り返りが終わったら、次は後半戦のアクションです。飲食店的に7・8月は「チャンスとリスクが混在する時期」です。

7月前半:ボーナス商戦を取りこぼさない

6月末〜7月上旬は夏ボーナスの支給ピーク。「ちょっとぜいたくしたい」という消費意欲が高まるこのタイミングは、年間でも数少ない「客単価が上がりやすい時期」のひとつです。

プレミアム感のある夏の特別コース・旬の食材を使った季節限定メニュー・ペアセットやグループ向けプランなど、7月初旬に間に合うよう、6月中に仕込みを終わらせておきましょう。

8月:「ニッパチ」の落ち込みに備える

飲食業では2月・8月が売上の落ちやすい月として知られ「ニッパチ」と呼ばれています。特にオフィス街立地の店舗は、お盆期間中に客足が激減するケースもあります。

8月の落ち込みは「来てから対策する」では間に合いません。6〜7月のうちにリピーター向けのLINE公式アカウント施策・雨の日限定サービスの延長・テイクアウト・デリバリーの強化などを仕込んでおくことで、客足の落ち込みをある程度カバーできます。

梅雨の「雨の日施策」を今すぐ決める

6月はまさに梅雨本番。「雨だから来ない」を「雨だから得する」に変える施策が有効です。

  • 雨の日割引(ドリンク1杯無料・デザートサービス)
  • デリバリー対応を強化して在宅需要を取り込む
  • 「雨でも足を運んでくれた常連さん」を大切にする接客で、リピーター化を促進する

飲食コンサルタントの間でも「雨の日の来客は、近隣のコアなリピーター候補」と言われます。少ない客数だからこそ、一人ひとりへの対応が差をつけます。

 

下半期の目標設定、何を指標にすればいい?

「今年後半も頑張る!」だけでは動けません。目標は「ひとつ」「数字」「期限つき」の3つが揃って初めて追えるものになります。

以下のどれかひとつに絞って設定してみてください。

  • 数字型:FL比率を今月中に計算して、7〜9月で60%以下を目指す
  • 数字型:客単価を3ヶ月で◯◯円アップさせる(例:+200円)
  • 習慣型:Instagram週2投稿を3ヶ月間継続する
  • 防衛型:8月の客数を前年同月比で100%以上にキープする
  • 攻め型:7月のボーナス商戦コースで月◯組の予約を取る

複数立てると分散して追えなくなります。「これだけは絶対やる」を1本だけ決めて、毎月末に振り返る仕組みを作るのがシンプルで続きやすいです。

まとめ|結局6月にやることは?

難しい話は抜きにして、この記事を読んだあと今週中にやってほしいことを3つだけお伝えします。

6月は、梅雨で客足が落ちるぶん「立ち止まって考える時間」が自然と生まれます。忙しさを理由に後回しにしてきた振り返りを、この時期にまとめてやっておくことが、後半の売上を大きく変えます。一緒に頑張っていきましょう!