「補助金って申請が難しそう」「どれが使えるかわからない」——その気持ち、よくわかります。でも、今この時期に動かないと損をする制度がいくつかあります。
この記事では2026年5月時点で飲食店経営者が実際に申請できる補助金・助成金を、ファクトチェック済みのスケジュール・金額とともにまとめました。「今月が締切」のものは特に強調しているので、まずそこから確認してみてください。
⚠ 重要:補助金・助成金の要件やスケジュールは随時変更されます。申請前に必ず各制度の公式サイト・公募要領で最新情報を確認してください。
|
制度名 |
補助上限 |
5月の申請状況 |
|
デジタル化・AI導入補助金 |
最大450万円 |
🔴 1次締切:5月12日! |
|
省力化投資補助金(一般型) |
最大1億円 |
🔴 第6回締切:5月15日! |
|
省力化投資補助金(カタログ型) |
最大1,500万円 |
🟢 通年受付中 |
|
小規模事業者持続化補助金 |
最大250万円 |
🟡 第19回は4/30締切済→第20回準備 |
|
キャリアアップ助成金 |
1人最大80万円 |
🟢 通年申請可 |
|
業務改善助成金 |
最大600万円 |
🟢 通年申請可 |
旧IT導入補助金が2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更。POSレジ・モバイルオーダー・予約管理・会計ソフトなどの導入を支援する、飲食店にとって最も使いやすい補助金の一つです。
|
デジタル化・AI導入補助金2026 ▶ 1次締切:2026年5月12日(火)17:00 2次締切:6月15日、3次:7月21日、4次:8月25日 |
|
|
管轄 |
経済産業省(中小企業庁) |
|
補助上限 |
最大450万円(枠・条件により異なる) |
|
補助率 |
1/2〜4/5(小規模事業者でインボイス枠は最大4/5) |
|
対象 |
中小企業・小規模事業者(個人事業主含む) |
|
主な申請枠 |
通常枠:ソフトウェア導入 / インボイス枠:レジ・POSハード含む / セキュリティ枠 |
|
飲食店の用途 |
POSレジ・モバイルオーダー・予約管理・会計ソフト・AIシステム等 |
|
注意点 |
IT導入支援事業者(登録業者)経由で申請。交付決定前の購入はNG。GビズIDプライム必須 |
|
申請先 |
デジタル化・AI導入補助金事務局(it-shien.smrj.go.jp) |
人手不足解消のための設備・システム導入を支援する補助金です。配膳ロボット・自動精算機・清掃ロボットなど、飲食店の省人化投資に直結する内容です。カタログ型と一般型の2種類があり、ここでは締切が迫っている一般型(オーダーメイド型)を紹介します。
|
中小企業省力化投資補助金(一般型)第6回 ▶ 申請受付:2026年4月15日〜5月15日(木)17:00 採択発表:2026年8月下旬予定 |
|
|
管轄 |
経済産業省(中小企業庁) |
|
補助上限 |
750万円〜最大1億円(従業員数・賃上げ計画による) |
|
補助率 |
原則1/2。小規模事業者は2/3。賃上げ特例で上乗せ可 |
|
対象 |
中小企業・小規模事業者(個人事業主含む)。従業員1名以上 |
|
対象投資 |
自社業務に合わせたシステム・設備開発(ロボットシステム・自動化ライン等) |
|
飲食店の用途 |
厨房の自動調理システム、配膳ロボット、在庫管理AI等のオーダーメイド導入 |
|
注意点 |
採択率は直近で30〜35%程度。事業計画書の質が採否を左右する。GビズIDプライム必須 |
|
申請先 |
中小企業省力化投資補助金事務局(shoryokuka.smrj.go.jp) |
カタログに掲載された既製品(配膳ロボット・自動精算機・券売機・清掃ロボット等)を選んで導入するだけで申請できる手軽な補助金です。2026年3月19日に制度改定があり、補助上限が引き上げられました。
|
中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型) ▶ 通年申請受付中(2026年9月末頃まで)約2ヶ月に1回ペースで公募 |
|
|
補助率 |
1/2 |
|
補助上限 |
従業員数により異なる(2026年3月19日制度改定後は少人数事業者の上限が大幅引き上げ) |
|
賃上げ特例 |
賃上げ計画を策定することで最大1,500万円まで補助上限引き上げ可 |
|
飲食店の定番 |
配膳ロボット・自動精算機・券売機・清掃ロボット・スチームコンベクションオーブン等 |
|
採択率 |
約7割と高め(ものづくり補助金の約35%と比較して使いやすい) |
|
申請手順 |
①カタログから製品と販売事業者を選ぶ ②販売事業者と共同で事業計画策定・申請 |
|
注意点 |
GビズIDプライム取得に2〜3週間かかるため早めに準備。交付決定前の購入はNG |
|
申請先 |
中小企業省力化投資補助金事務局(shoryokuka.smrj.go.jp) |
飲食店が最も使いやすい定番補助金の一つ。チラシ・看板・SNS広告・ホームページ作成・店舗改装など、販路開拓に使える経費が幅広く対象になります。
|
小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠) ▶ 第19回:2026年4月30日締切済 / 第20回:2026年秋頃公募予定 |
|
|
管轄 |
中小企業庁(事務局:全国商工会連合会・日本商工会議所) |
|
補助上限 |
通常枠50万円。賃上げ特例・インボイス特例等の組み合わせで最大250万円 |
|
補助率 |
2/3 |
|
対象 |
小規模事業者(飲食業の場合:従業員5人以下)。個人事業主OK |
|
使える経費 |
広告宣伝費・メニュー表制作・ホームページ・看板・店舗改装・機器購入等 |
|
申請の注意 |
商工会・商工会議所の「様式4(事業支援計画書)」が必要。発行締切は申請締切の2週間前 |
|
5月の対応 |
第19回は締切済。第20回に向けて今から経営計画書を準備し始めるのがベスト |
|
申請先 |
商工会地区:jizokukanb.com 商工会議所地区:r6.jizokukahojokin.info |
アルバイトやパートを正社員に転換すると国から助成金が支給される制度です。人材確保が課題の飲食業と特に相性がよく、定着率向上と採用コスト削減の両方に効果があります。
|
キャリアアップ助成金(正社員化コース) ▶ 通年申請可(正社員転換後6ヶ月の賃金支払完了翌日から2ヶ月以内に申請) |
|
|
管轄 |
厚生労働省 |
|
助成額 |
有期雇用→正社員:1人あたり80万円(中小企業・重点支援対象者の場合) |
|
助成額(参考) |
無期雇用→正社員:1人あたり40万円(中小企業) |
|
年度上限 |
1事業所あたり年20人まで申請可 |
|
条件 |
転換前後6ヶ月の基本給を比較し3%以上増額が必要。就業規則への転換規定の整備も必要 |
|
2026年度変更点 |
令和8年度より7コース体制に。「短時間労働者労働時間延長支援コース」が新設 |
|
飲食業との相性 |
入れ替わりが多い業界だからこそ、長期スタッフを正社員化することで定着効果大 |
|
申請先 |
事業所管轄の都道府県労働局またはハローワーク(電子申請も可) |
生産性向上のための設備投資(POSシステム・食洗機・オーブン等)を行い、事業場内の最低賃金を一定額引き上げた場合に助成される制度です。最低賃金引き上げへの対応と設備投資を同時に進めたい飲食店に向いています。
|
業務改善助成金 ▶ 通年申請可(事業完了後、申請期限内に申請) |
|
|
管轄 |
厚生労働省 |
|
補助上限 |
30〜600万円(賃金引き上げ額・人数・設備投資額による) |
|
補助率 |
設備投資額の3/4〜9/10 |
|
対象 |
中小企業・小規模事業者(事業場内最低賃金が1,000円未満であることが前提) |
|
必要条件 |
事業場内最低賃金を30円・45円・60円・90円のいずれかのコース以上引き上げること |
|
使える設備 |
POSシステム・食洗機・コンベクションオーブン・製氷機・冷蔵設備等 |
|
従業員なし |
従業員がいない場合は申請不可(雇用する従業員が対象) |
|
申請先 |
事業所管轄の都道府県労働局(賃金室) |
補助金は予算に上限があり、審査で採択された場合のみもらえます(競争あり)。助成金は要件を満たせば受給できる可能性が高いものですが、審査や確認が入ります。どちらも原則「後払い」で、先に自己資金で支払ってから申請する流れです。
国の補助金のほとんどはGビズIDプライムが必要です。取得まで2〜3週間かかることがあるため、「申請しよう」と思ったら何よりも先に手続きを始めましょう。gBizID.go.jpから無料申請できます。
補助金は必ず「交付決定通知が届いた後に発注・購入・支払い」が原則です。採択見込みで先に購入した場合、補助の対象外になります。これは毎年トラブルが多い典型的なミスです。
このチェックリストを参考に5月もできる事から頑張っていきましょう!