「ミシュランガイド東京2026」は、三つ星12店、二つ星26店と、今年も輝かしい星の数々が東京の街を彩りました。
「ミシュランガイド東京2026」で最も輝かしいニュースの一つが、港区に店を構える日本料理店『明寂(めいじゃく)』の三つ星への昇格です。これまでの二つ星から評価を一段階上げ、最高峰のレストランとして認められました。
『明寂』は、日本の伝統的な会席料理の技術を深く追求しつつも、季節の移ろいを繊細かつ現代的な感性で表現するスタイルで知られています。今回の三つ星獲得は、単に料理の味が優れているだけでなく、厳選された食材の選定から、器、空間、そして一期一会のもてなしに至るまで、ゲストに提供される「総合的な体験の完成度の高さ」が、調査員に強く響いた結果と言えるでしょう。
この昇格は、フランス料理店『SÉZANNE』が三つ星を維持したことと並び、東京の食シーンが伝統的な日本料理と国際的なモダンフレンチの両極で、世界の最高水準を維持し続けていることを象徴しています。明寂の三つ星獲得は、新たな才能が東京の日本料理界を牽引する力となっていることを示す、画期的な出来事です。
『かんだ』日本料理 港区
『麻布 かどわき』日本料理 港区
『虎白』日本料理 新宿区
『セザン』フランス料理 千代田区
『青空』寿司 中央区
『ロオジエ』フランス料理 中央区
『神楽坂 石かわ』日本料理 新宿区
『龍吟』日本料理 千代田区
『レフェルヴェソンス』フランス料理 港区
『ジョエル・ロブション』フランス料理 目黒区
『カンテサンス』フランス料理 品川区
『茶禅華』中国料理 港区
二つ星には、「西麻布 鮨 真」「伯雲」「炎水」の3店が二つ星の仲間入りをしました。
・西麻布 鮨 真(にしあざぶ すし しん)
確かな技術に裏打ちされた江戸前鮨の伝統を守りつつ、現代的な感性を取り入れた独自のスタイルが評価されました。厳選された魚介と、計算し尽くされたシャリのバランスが、食通を唸らせています。
・伯雲(はくうん)
革新的な日本料理の担い手として注目され、洗練された空間の中で、日本の豊かな四季を繊細かつ大胆に表現する料理が二つ星を獲得しました。伝統とイノベーションが高い次元で融合している点が特筆されます。
・炎水(えんすい)
おそらく、独創的な火入れや調理法を追求する、新しいタイプの専門料理店と見られます。食材の持つ本質的な旨味を、炎や水といった要素で最大限に引き出す、その技術と哲学がミシュランの調査員に認められました。
これらの新星の登場は、東京の食シーンの多様性と、どのジャンルにおいても世界最高水準の探求が続いていることを示しています。
『ピエール・ガニェール』フランス料理 港区
『明寂』日本料理 港区
『プリズマ』イタリア料理 港区
『晴山』日本料理 港区
『てんぷら 近藤』天ぷら 中央区
『アサヒナガストロノーム』フランス料理 中央区
『天ぷら 元吉』天ぷら 渋谷区
『オマージュ』フランス料理 台東区
『マス』イノベーティブ 千代田区
『フロリレージュ』フランス料理 渋谷区
『銀座 福樹』日本料理 中央区
『紀尾井町 福田家』日本料理 千代田区
『エスキス』フランス料理 中央区
『天ぷら 銀屋』天ぷら 港区
『傳』日本料理 渋谷区
『銀座 小十』日本料理 中央区
『クローニー』フランス料理 港区
『すきやばし 次郎 六本木店』寿司 港区
『ナリサワ』イノベーティブ 港区
『銀座 しのはら』日本料理 中央区
『リューズ』フランス料理 港区
『久丹』日本料理 中央区
『赤坂 菊乃井』日本料理 港区
『神宮前 樋口』日本料理 渋谷区
『スリオラ』スペイン料理 中央区
『鮨 かねさか』寿司 中央区
ミシュランガイド東京2026では新たに14軒が一つ星入りを果たしました。
『エリタージュ バイ ケイ コバヤシ』フランス料理 港区
『プリモ パッソ』イタリア料理 中央区
『焼鳥 髙はし』焼鳥 中央区
『アポテオーズ』フランス料理 港区
『オルタンシア』フランス料理 中央区
『割烹 室井』日本料理 港区
『佐野鮨』寿司 港区
『スィークル』フランス料理 千代田区
『ソーセ』フランス料理 渋谷区
『白寧』現代風料理 港区
『東山無垢』日本料理 目黒区
『山』クリエイティブ 港区
『四ツ谷 みね村』日本料理 新宿区
持続可能な社会の実現に向けて欠かせない「ミシュラングリーンスター」には、精進料理の『醍醐』を含む13店が選出されました。これは、料理の卓越性だけでなく、環境保護や社会貢献に取り組むレストランの姿勢を評価するミシュランガイドの役割が定着していることを示しています。
2024年版から新設された「セレクテッドレストラン」は、今回もその数を大きく増やし、252店(昨年より38店増)に上りました。これは、星付きレストラン(一つ星から三つ星)の合計170軒を大きく上回る数です。
「セレクテッド」は、星評価の明確な基準には当てはまらないものの、ミシュランの調査員が「本当におすすめできる料理」を提供する店として発掘し、紹介するカテゴリーです。
多様な店舗の評価: 歴史や伝統を持つ名店(例: 『シェ・イノ』『ロドラント ミノルナキジン』)から、個性的で魅力的な新店まで、幅広い視点でレストランを紹介しています。
東京の多様性を物語る: セレクテッドの拡大は、東京の飲食シーンが「超一流の星付き店」から「個性豊かな実力派店」まで、裾野が極めて広いことを示しています。
2025年9月25日に発表された「ミシュランガイド東京2026」では、多彩な料理カテゴリーから過去最多の526軒が掲載されました。
初回の2007年と比較すると、三つ星、二つ星、一つ星に加え、ビブグルマンやセレクテッドが加わり、東京のミシュランガイドはますます豊かな飲食シーンを提供するセレクションへと進化しています。東京は、「世界で最も星が多い都市」としての地位を確固たるものとし、その食の多様性と質の高さを世界に示し続けています。
2024年10月17日、「ミシュランガイド東京2025」が発表され、進化を続ける東京の食シーンが改めて注目を集めています。今年は、34種類の料理カテゴリーから過去最多の507軒が掲載されました。ミシュランは2007年に日本初進出し、18年で掲載軒数を増やし続け、紹介するレストランの幅を広げています。掲載店舗数は過去最多の507軒にのぼり、掲載数の絶対数・多様性ともに“世界で最も星が多い都市”としての地位を維持しています。
2025年版の「ミシュランガイド東京」が発表され、進化を続ける東京の食シーンが改めて注目を集めています。「ミシュランガイド東京2025」は、三つ星12店、二つ星26店と、輝かしい星の数々が今年も東京の街を彩りました。今回は、フランス料理店『SÉZANNE (セザン)』が初の三つ星を獲得。2022年に一つ星、2023年に二つ星と着実に評価を上げてきた同店。料理長のダニエル・カルバート氏が織りなす、フランス料理の技法と世界各国で培った経験、そして日本の厳選食材が見事に融合した料理の数々は、まさに三つ星にふさわしいと評されています。
近年、三つ星獲得までの年数が短くなっている傾向も。2020年には『Restaurant KEI』の小林圭氏が、わずか3年で二つ星から三つ星へと昇格を果たしました。小林氏は今回、東京・銀座の『エリタージュ バイ ケイ コバヤシ』が新たに一つ星を獲得したほか、『ケイ コレクション パリ』がセレクテッドに選出されるなど、その活躍は東京とパリを繋いでいます。
注目すべきは、デザートレストラン『山』が「クリエイティブ」という新たなカテゴリーで一つ星を獲得したこと。近年、コース全体でデザートを堪能できるレストランが増加していますが、『山』はその先駆け的存在として知られています。産地直送のフルーツを用い、繊細かつ上品に仕上げられたデザートの数々は、五感を刺激する芸術と言えるでしょう。
その他、二つ星には『天ぷら 元吉』が新たに名を連ねました。食材に合わせて衣を調整し、従来の「熱い」という天ぷらの常識を覆す、食材本来の味を引き出す天ぷらは、多くの食通を魅了しています。
持続可能な社会の実現に向けて欠かせない「ミシュラングリーンスター」には、精進料理の『醍醐』を含む12店が選出。また、昨年新設された「セレクテッドレストラン」は41店増の227店となり、東京の食の多様性を物語っています。
『かんだ』(日本料理・港区)
『麻布 かどわき』(日本料理・港区)
『虎白』(日本料理・新宿区)
『セザン』(フランス料理・千代田区)
『青空』(寿司・中央区)
『ロオジエ』(フランス料理・中央区)
『神楽坂 石かわ』(日本料理・新宿区)
『龍吟』(日本料理・千代田区)
『レフェルヴェソンス』(フランス料理・港区)
『ジョエル・ロブション』(フランス料理・目黒区)
『カンテサンス』(フランス料理・品川区)
『茶禅華』(中国料理・港区)
『ピエール・ガニェール』(フランス料理・港区)
『明寂』(日本料理・港区)
『プリズマ』(イタリア料理・港区)
『晴山』(日本料理・港区)
『てんぷら 近藤』(天ぷら・中央区)
『アサヒナガストロノーム』(フランス料理・中央区)
『天ぷら 元吉』(天ぷら・渋谷区)
『オマージュ』(フランス料理・台東区)
『マス』(イノベーティブ・千代田区)
『フロリレージュ』(フランス料理・渋谷区)
『銀座 福樹』(日本料理・中央区)
『紀尾井町 福田家』(日本料理・千代田区)
『エスキス』(フランス料理・中央区)
『天ぷら 銀屋』(天ぷら・港区)
『傳』(日本料理・渋谷区)
『銀座 小十』(日本料理・中央区)
『クローニー』(フランス料理・港区)
『すきやばし 次郎 六本木店』(寿司・港区)
『ナリサワ』(イノベーティブ・港区)
『銀座 しのはら』(日本料理・中央区)
『リューズ』(フランス料理・港区)
『久丹』(日本料理・中央区)
『赤坂 菊乃井』(日本料理・港区)
『神宮前 樋口』(日本料理・渋谷区)
『スリオラ』(スペイン料理・中央区)
『鮨 かねさか』(寿司 中央区)
『エリタージュ バイ ケイ コバヤシ』(フランス料理・港区)
『プリモ パッソ』(イタリア料理・中央区)
『焼鳥 髙はし』(焼鳥・中央区)
『アポテオーズ』(フランス料理・港区)
『オルタンシア』(フランス料理・中央区)
『割烹 室井』(日本料理・港区)
『佐野鮨』(寿司・港区)
『スィークル』(フランス料理・千代田区)
『ソーセ』(フランス料理・渋谷区)
『白寧』(現代風料理・港区)
『東山無垢』(日本料理・目黒区)
『山』(クリエイティブ・港区)
『四ツ谷 みね村』(日本料理・新宿区)
ミシュランガイドには、「星」の評価以外にも魅力的なレストランを掲載するカテゴリーが存在します。それが、2024年版の東京から登場した「セレクテッド」です。「セレクテッド」は、一言で言うと「ミシュランがお薦めする料理を提供するお店」のこと。星のように明確な評価基準ではなく、より広範囲な魅力を持つレストランを発掘し、紹介することを目的としています。
ミシュランガイドの調査員は、星評価の明確な基準に当てはまらなくても、魅力的なレストランに遭遇することでしょう。「本当におすすめできるのに、星はつけられない…」そんなジレンマから生まれたのが「セレクテッド」なのかもしれません。厳しい評価員たちの間でも意見が分かれるほど、個性豊かで魅力的なレストランが名を連ねているのではないでしょうか。
星付きレストランは新規開店のお店が多い一方で、「セレクテッド」には歴史や伝統を持つ名店も名を連ねます。例えば、2025年版では京橋のフランス料理店『シェ・イノ』(1984年開業)や銀座のイタリア料理店『ロドラント ミノルナキジン』(2008年開業)などが新たに選出されています。
「セレクテッド」は星付きレストランよりも掲載店舗数が多く、ミシュランの幅広い視点を知ることができます。
2025年版の東京では「セレクテッド」は227軒にも及び、星付きレストラン (一つ星から三つ星) の合計170軒を上回っています。
「セレクテッド」は、星とは異なる視点でレストランを紹介する、ミシュランガイドの新たな試みと言えるでしょう。歴史ある名店から話題の新店まで、バラエティ豊かなラインナップとなっています。
2024年10月17日に発表された「ミシュランガイド東京2025」では、多彩な料理カテゴリーから過去最多の507軒が掲載されました。今年は「セレクテッドレストラン」が41店増え、227店となり、東京は依然として「世界で最も星が多い都市」としての地位を保っています。初回の2007年と比べると、三つ星、二つ星、一つ星の店舗数に、ビブグルマンやセレクテッドが加わり、東京のミシュランガイドはますます豊かな飲食シーンを提供するセレクションへと進化しています。