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4月1日より施行開始、育児・介護休業法が改正 飲食業界で必要な対応方法は?

作成者: 織田 夏海|Apr 2, 2025 5:48:53 AM

飲食業界に迫る変化!育児・介護休業法改正の影響とは?

2025年4月1日より施行された改正育児・介護休業法は、労働者が育児や介護と仕事をより柔軟に両立できる環境を整備することを目的としている。特に飲食業界では、シフト制勤務やスタッフの休業取得に関する対応が重要となる。

この改正により、従業員が育児や介護を理由に退職せず、長期的に働き続けることができる環境が整うことが期待される。人手不足が深刻化している飲食業界にとって、従業員の定着率を向上させるための重要な一歩となるだろう。

具体的な改正内容と、それに対応する飲食店の取るべき対応策を以下で解説する。

飲食業界も対応必須!育児/介護と仕事の両立を支援する5つのポイン

1. 小学校3年生まで看護休暇が取得可能に

これまで「小学校就学前」までとされていた子の看護休暇の対象範囲が「小学校3年生修了時」まで拡大される。これにより、例えば小学1年生の子どもがインフルエンザにかかった場合や、学級閉鎖になった際にも看護休暇を取得できるようになる。また、新たに入学・卒業式や授業参観などの学校行事への参加も休暇取得の対象として認められる。

飲食店での対応策

  • ✅ シフト管理を柔軟にし、育児中のスタッフの休暇取得をサポートする
    ✅ パート・アルバイトの増員やシフトの見直しを行う
    ✅ 学校行事などの休暇取得ができるよう、事前のシフト調整を強化する

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2. 残業免除の対象が拡大、ワークライフバランスの確保へ

これまで「3歳未満の子を持つ労働者」に限定されていた残業免除の対象が、「小学校就学前の子を持つ労働者」にまで拡大される。これにより、例えば4歳や5歳の子どもを持つ従業員も、会社に申請することで時間外労働を免除してもらうことが可能になる。

飲食店での対応策

  • ✅ 繁忙時間帯を中心とした短時間勤務シフトを導入する
    ✅ 残業の削減と業務効率化を進める
    ✅ 子育て中のスタッフの希望に応じた勤務形態を整備する

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3. 企業の義務拡大、育児休業の公表対象も拡大へ

男性の育児休業取得率を含む、育児休業等取得状況の公表義務が、1,000人以上の企業から300人以上の企業にも適用される。

飲食店での対応策

  • ✅ 取得後の復職支援制度を充実させる

  • ✅ 取得率向上のための働きかけを強化する

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4. 育児のための所定労働時間の短縮措置にテレワークの追加

育児のための所定労働時間の短縮措置にテレワークが追加される。

飲食店での対応策

  • ✅ 店舗での業務が主であり、テレワークの導入は難しいものの、事務作業やバックオフィスの一部業務をリモートワークで対応できる場合は導入を検討する。

    ✅ 管理職や本部スタッフ、事務職においてテレワークを積極的に取り入れる

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5. 介護休業制度の利用促進と雇用環境整備

介護両立支援制度の利用促進や研修の実施が求められる。また、介護離職を防ぐために、従業員に対して早期に介護休業制度の情報を提供することが必要となる。

飲食店での対応策

✅ シフト調整を柔軟に行い、スタッフの介護休業取得をサポートする体制を整える。

✅ 40歳前後で介護休業制度の情報提供を行い、早期に理解を促進する。

✅ 介護休業制度を周知し、従業員が安心して休業できる環境を整える。


育児・介護休業法改正に対応するために、飲食店が今すべきこと

今回の改正は、飲食業界にとっても大きな影響を及ぼす。特にシフト調整や短時間勤務制度の導入など、柔軟な働き方を提供することが求められる。従業員の育児・介護と仕事の両立をサポートすることで、職場環境の改善だけでなく、定着率の向上にもつながるだろう。人手不足が著しい飲食業界において、今後各店舗が適切な対応策を講じることが、持続可能な運営の鍵となる。

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