ハンバーガーチェーンのバーガーキングは27日、顧客に「スパイ」として店舗に潜入してもらい、サービスや品質を評価してもらう異例のキャンペーン「バーガーキング®潜入大作戦」を開始した。顧客の声を直接サービス向上に繋げる新たな試みとして、SNSを中心に大きな話題を呼んでいる。
キャンペーンでは、選ばれた750名の「スパイ」が全国の店舗に3回潜入し、接客、清潔さ、メニューなどを詳細に調査。調査中の飲食代はバーガーキングが全額負担し、さらに公式スパイとしてのオリジナルグッズも贈呈される。応募者全員に人気メニュー「ワッパー®チーズ」セットの割引クーポンも配布されることから、開始直後から応募が殺到し、一時はスパイ応募フォームがアクセス過多により繋がりにくくなるほどだった。
今回のキャンペーンは、SNSやインターネット上のまとめサイトなどで大きな話題を呼んでいる。バーガーキングが配布しているスパイ風になれる画像加工ツールを使い、SNSにスパイ姿を投稿するユーザーも多い。「スパイになりたい!」「おもしろそう!」「スパイは任せて!」といったコメントと共に、多くのユーザーがキャンペーンに関する投稿をしており、その盛り上がりは日に日に増している。
また、スパイに選ばれた者に贈られる限定オリジナルTシャツも話題で、「絶対に欲しい!」「着て街を歩きたい」といった声が上がっている。
バーガーキングは、2028年末までに国内600店舗体制を目指し、積極的な店舗展開を進めている。一方で、急拡大に伴い、顧客サービスの維持・向上が課題となっていた。今回のキャンペーンは、顧客の視点を重視し、店舗運営に直接反映させることで、顧客満足度向上を目指すものだ。外食産業界では、顧客の声を積極的に取り入れる動きが加速している。
マクドナルドやモスバーガー、ケンタッキーなどのファストフードチェーン店各社でも、SNSを効果的に活用したマーケティング戦略を行っている中、今回のバーガーキングの試みは特に斬新な事例として注目され、今後の展開が注目される。ユーザー参加型の企画や限定グッズ、画像加工ツールなど、話題作りに繋がる要素を巧みに盛り込み、大きな反響を呼んでいる。飲食業界においても、顧客とのエンゲージメントを高め、口コミによる拡散を促進する上で、今回のキャンペーンは多くの示唆を与えてくれるだろう。
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