飲食店において、初期メンバー=お店の文化を作る人たちです。
開業直後は店長やオーナーがすべての業務を見きれないため、接客の雰囲気やオペレーションの流れを最初に定着させるメンバーの影響が非常に大きくなります。
良い初期メンバーを採用できれば、
逆に、「何となく人手が足りないから」で採用を急ぐと、
開業初期にトラブルが起こったり、他のメンバーの士気が下がったりといったリスクも。
採用=投資と考え、慎重に進めることが大切です。
たとえばカフェなら「笑顔が自然で明るい人」、居酒屋なら「声が大きくて元気な人」など、業態によって求める人物像は違います。
採用前に「こんな人と働きたい」を紙に書き出してみましょう。
例:
接客が好き・明るい対応ができる応募者が集まらない原因の多くは「仕事内容がわかりにくい」こと。
求人に書くべき要素は以下の通りです:
|
必須項目 |
例 |
|
勤務地・アクセス |
駅から徒歩5分など |
|
勤務時間・シフト |
週2〜OK、平日のみ可 |
|
給与・待遇 |
時給1,100円〜、まかない付き |
|
店の雰囲気 |
アットホーム/静かで落ち着くなど |
|
メッセージ |
「一緒にお店を作りたい方歓迎!」 |
面接の目的は「スキルを測ること」ではなく、お店に合うかを見極めること。
特に未経験者が多い飲食業では、「人柄」「成長意欲」「チームとの相性」が重要です。
ここからは、実際の面接で使える質問例を紹介します。
質問は「基本情報 → 働き方 → 人柄」の順で進めるとスムーズです。
勤務可能時間・シフト調整の柔軟性をチェック。
「仕事に前向きか」「人と関わるのが好きか」を見極めます。
トラブル時の対応力・協調性を確認します。
最後に必ず「何か質問ありますか?」と聞くようにしましょう。
このときの質問内容から、応募者の関心度やお店への理解度がわかります。
面接が終わった後は、以下の点をチェックして採用可否を判断します:
|
チェック項目 |
見極めポイント |
|
挨拶・マナー |
第一印象が明るいか |
|
受け答え |
話をきちんと聞いているか |
|
表情・態度 |
素直さ・誠実さを感じるか |
|
シフト |
安定して働けるか |
|
相性 |
既存メンバーと合いそうか |
特に初期メンバーは、経験よりも信頼できる人柄を重視しましょう。
せっかく採用しても、すぐ辞めてしまうのは大きな損失です。
定着率を高めるために、以下のような工夫をしましょう。
こうした小さなコミュニケーションの積み重ねが、長く続くチーム作りにつながります。
飲食店開業時のアルバイト採用は、単なる人集めではありません。
お店の文化、雰囲気、そして将来の店づくりを左右する大切なステップです。
最初の面接で「この人と一緒に働きたい」と思える人を見極めること。
それが、長く愛されるお店を作る第一歩になります。