【物件】特集

飲食店開業のアルバイト採用のコツとは?初期メンバーを見極める面接質問集

作成者: 柴田彩|Oct 31, 2025 10:21:31 AM

 

1. 初期メンバー採用が「お店の成功」を決める理由

飲食店において、初期メンバー=お店の文化を作る人たちです。
開業直後は店長やオーナーがすべての業務を見きれないため、接客の雰囲気やオペレーションの流れを最初に定着させるメンバーの影響が非常に大きくなります。

良い初期メンバーを採用できれば、

  • ・教育コストが減る
  • ・定着率が上がる
  • ・接客の質が安定する
    といった効果が見込めます。

逆に、「何となく人手が足りないから」で採用を急ぐと、
開業初期にトラブルが起こったり、他のメンバーの士気が下がったりといったリスクも。
採用=投資と考え、慎重に進めることが大切です。

 

2. 採用前に決めておくべき3つのポイントは?

(1)理想のスタッフ像を明確にする

たとえばカフェなら「笑顔が自然で明るい人」、居酒屋なら「声が大きくて元気な人」など、業態によって求める人物像は違います
採用前に「こんな人と働きたい」を紙に書き出してみましょう。

例:

接客が好き・明るい対応ができる
  • 忙しい時間帯でも冷静に動ける
  • 長期で働ける(半年以上)
  • チームワークを大切にする

(2)募集文で伝えるべきことを整理する

応募者が集まらない原因の多くは「仕事内容がわかりにくい」こと。
求人に書くべき要素は以下の通りです:

必須項目

勤務地・アクセス

駅から徒歩5分など

勤務時間・シフト

週2〜OK、平日のみ可

給与・待遇

時給1,100円〜、まかない付き

店の雰囲気

アットホーム/静かで落ち着くなど

メッセージ

「一緒にお店を作りたい方歓迎!」

(3)面接の目的を明確にする

面接の目的は「スキルを測ること」ではなく、お店に合うかを見極めること
特に未経験者が多い飲食業では、「人柄」「成長意欲」「チームとの相性」が重要です。

3. 初期メンバーを見極める面接質問集

ここからは、実際の面接で使える質問例を紹介します。
質問は「基本情報 → 働き方 → 人柄」の順で進めるとスムーズです。

【基本情報を聞く質問】

  • 飲食店での勤務経験はありますか?
  • 週にどのくらい働けそうですか?
  • 学校(または他の仕事)との両立はどうですか?
  • 開店準備期間(研修)にも参加できますか?

勤務可能時間・シフト調整の柔軟性をチェック。

【働き方・モチベーションを知る質問】

  • なぜこのお店を選んでくれたのですか?
  • 飲食の仕事で楽しかったことや大変だったことはありますか?
  • 将来やってみたいことはありますか?
  • チームで働くときに大事にしていることは何ですか?

「仕事に前向きか」「人と関わるのが好きか」を見極めます。

【人柄・チームワークを見る質問】

  • 忙しいとき、どうやって気持ちを切り替えますか?
  • 他の人が困っていたらどうしますか?
  • 注意されたとき、どう受け止めますか?
  • 新しいことを覚えるときのコツはありますか?

トラブル時の対応力・協調性を確認します。

【逆質問(応募者からの質問タイム)】

最後に必ず「何か質問ありますか?」と聞くようにしましょう。
このときの質問内容から、応募者の関心度やお店への理解度がわかります。

4. 面接後の見極めポイントは?

面接が終わった後は、以下の点をチェックして採用可否を判断します:

チェック項目

見極めポイント

挨拶・マナー

第一印象が明るいか

受け答え

話をきちんと聞いているか

表情・態度

素直さ・誠実さを感じるか

シフト

安定して働けるか

相性

既存メンバーと合いそうか

特に初期メンバーは、経験よりも信頼できる人柄を重視しましょう。

5. 採用後のフォローで「定着率」を上げる

せっかく採用しても、すぐ辞めてしまうのは大きな損失です。
定着率を高めるために、以下のような工夫をしましょう。

初日フォロー

  • ・オーナーまたは店長が必ず挨拶する
  • ・お店の「理念」や「想い」を伝える
  • ・簡単な歓迎メッセージカードを渡す

1週間フォロー

  • ・仕事の進み具合を確認する
  • ・困っていることがないか聞く
  • ・「頑張ってるね」と声かけを忘れない

1か月後フォロー

  • ・継続して働けそうかヒアリング
  • ・モチベーション維持の工夫を考える

こうした小さなコミュニケーションの積み重ねが、長く続くチーム作りにつながります。

6. まとめ:初期メンバーは「未来の店長候補」

飲食店開業時のアルバイト採用は、単なる人集めではありません。
お店の文化、雰囲気、そして将来の店づくりを左右する大切なステップです。

最初の面接で「この人と一緒に働きたい」と思える人を見極めること。
それが、長く愛されるお店を作る第一歩になります。