寿司屋の隠語「光り物」とは?
「光り物」とは、寿司のネタの中でも身に光沢のある青魚(あおざかな)系の魚を指す隠語です。
主にサバ、アジ、イワシ、コハダなどが代表的な「光り物」のネタとして知られています。
これらの魚は背中が青色で、腹の皮が銀白色に光ることから「光り物」と呼ばれるようになりました。
「光り物」と呼ばれる青魚は味の良さだけでなく、健康面でも優れていることで大きな人気を集めています。
・青魚はEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が豊富で、血液をサラサラにする効果がある
・味は脂がのっていながらさっぱりとしていて、寿司ネタとしてのバランスが良い
・酢〆(すじめ)にされることが多く、魚の臭みを抑えつつ味を引き立てられているというのが、人気の秘訣となっています。
「光り物」の主なネタは以下の通りです。
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ネタ |
特徴 |
食べ方のポイント |
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コハダ |
小さめの青魚。酢〆され、さっぱりした味わい |
酢〆の加減で味が変わるため、職人の腕が光る |
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アジ |
脂がのっていてやわらかい |
新鮮さが重要。生姜やネギと一緒に食べることも多い |
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イワシ |
小さく繊細な味わい |
生で食べることも多いが酢〆も人気 |
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サバ |
脂が豊富でコクがある |
強い味なので、酢〆にして食べやすくする |
実際の寿司店では「光り物」は以下のように使われています。
青魚のネタが新鮮でおいしい状態を指します。
サバなどの青魚を調理する指示です。
こうした隠語を使うことで、スムーズな連携を実現しています。
「光り物」は、寿司の味にアクセントを加え、食べる人に健康的な栄養も与えるネタとして重要な役割を持っています。
これらの魚の特徴や調理方法を知ることで、寿司屋での会話ももっと楽しくなるかもしれませんね。