飲食塾コラム

寿司用語「シャリ」は「遺骨」を意味する言葉だった!?

作成者: Admin|2025/08/30

「シャリ」って何?

「シャリ」は寿司に使う酢飯のことです。

普通の白ご飯と異なり、米に酢・砂糖・塩を混ぜ合わせて、味付けしたものを「シャリ」と呼びます。

このシャリは、寿司を作る上で大切な要素であり、シャリが寿司の完成度を決めると言っても過言ではありません。

語源は仏教用語「舎利(しゃり)」

「シャリ」という言葉の語源は、仏教に登場する「舎利(しゃり)」から来ているんです。

これは、インドのサンスクリット語でお釈迦様の遺骨や遺灰という意味で、炊き立ての米粒と遺灰が似ていることから米を「シャリ」と呼ぶようになったと言われています。

 

ここでは関係ありませんが、「かさぶた」や「くしゃみ」もサンスクリット語から来ているんですよ。

シャリは寿司の命

いくら上質なネタを使っていても、シャリが美味しくなければ寿司は完成しないとまで言われます。酢飯の温度・香り・柔らかさなど細かな一つひとつが寿司の美味しさを決めているのです。

そして、寿司職人も究極のシャリを追い求めるほど、シャリは寿司の品質を支える“縁の下の力持ち”なのです。

まとめ|シャリを味わう、という楽しみ

寿司を食べるときに「シャリばかりに注目していた!」という人も多いのではないでしょうか。でも実は、シャリこそが“寿司の命”であり、お店によって香りや食感も異なるのです。

もし次に寿司屋に行くときには、ぜひシャリにも注目してみてください。「このシャリ、美味しいな」と感じたら、そこには職人の経験と技術、こだわりが詰まっているはずです。