日本での熱中症の予防と対処法

 

※熱中症とは?なぜ日本で起こりやすいの?

近年、厚生労働省が示すように、熱中症対策の義務化が社会的課題として注目を集めています。特に、**WBGT(暑さ指数)**を基準にした熱中症リスクの把握と対策が推進されており、企業や学校でも対応が求められています。

熱中症とは、体が体温調節機能を失い、内部の温度が異常に上昇する状態を指します。主に高温多湿の環境で汗が蒸発せず、体内に熱がこもることで発生します。体温が40℃以上になると、神経系や内臓が深刻なダメージを受けることがあります。

<目次>

  1. なぜ日本では熱中症になりやすいのか

  2. 熱中症の症状

  3. 熱中症になったらどうする?

  4. 熱中症を防ぐ7つの方法

  5. 熱中症になりやすい人は?

  6. 熱中症対策に役立つアプリ紹介

  7. まとめ

名称未設定のデザイン-1
1. なぜ日本では熱中症になりやすいのか

日本の夏(6月〜9月)は特に7〜8月に気温が35℃を超えることが多く、湿度も非常に高いため、汗がうまく蒸発せず体温が下がりにくくなります。
電気代を節約するために冷房をつけない人も多く、室内でも熱中症になることがあります。

屋外で働く人や、部活動などで運動する学生も、準備が不十分だと熱中症にかかりやすくなります。

現在、厚生労働省 熱中症対策 義務化の動きが加速しており、企業には職場環境におけるWBGT値の測定や水分補給の指導が求められています。

2. 熱中症の症状

早期発見がとても重要です。以下の症状に注意しましょう:

■ 軽度の症状:
・頭痛、めまい、ふらつき
・強い喉の渇き、倦怠感
・大量の発汗

■ 重度の症状:
・皮膚が赤く熱いのに乾いている(汗が止まる)
・吐き気、嘔吐
・意識が混濁し、言葉がはっきりしない、イライラする
・意識喪失、けいれん

⚠️ 上記の症状がある場合、すぐに対応が必要です。放置してはいけません。

3.熱中症になったらどうする?

自分や周囲の人に症状が見られたら、以下の対応をしてください:

  1. 涼しく風通しの良い場所へ移動
     エアコンのある室内、または屋外なら木陰などへ。

  2. 衣服を緩める、脱がせる
     体の熱を逃がしやすくします。

  3. 水分・電解質を補給
     ポカリスエットやアクエリアス、経口補水液などが効果的。

  4. 首・脇・足の付け根など大きな血管が通る部分を冷やす
     氷や冷たいタオルを使って効率的に冷却します。

  5. 救急車を呼ぶ(必要に応じて)
     意識がない、水分が飲めない、けいれんがある場合はすぐに119番。

    このような応急処置も、厚生労働省 熱中症マニュアルに沿って行うことで、命を守る行動になります。

4. 日本でできる熱中症予防の7つの方法

  1. こまめに水分補給
     喉が渇く前に飲みましょう。外出時はマイボトルを持ち歩くのがおすすめ。

  2. 電解質入り飲料を選ぶ
     汗をたくさんかいた後は、イオン飲料(アクエリアス、ポカリなど)が効果的。

  3. 通気性が良く、明るい色の服を着る
     綿や麻などの素材が汗の蒸発を助けます。

  4. 広いつばの帽子や日傘を使う
     UVカットの傘なども便利です。

  5. 10時〜15時の屋外活動を控える
     やむを得ず外出する場合は、30〜45分ごとに休憩を。

  6. 適切に冷房を使用する
     節電も大切ですが、健康を優先しましょう。目安は26〜28℃。

  7. 室内でも油断しない
     屋外だけでなく、室内での熱中症も多く発生しています。 

    厚生労働省 熱中症対策ガイドラインによると、これらの行動はすべて「義務化が検討されている内容」に含まれており、今後は社会全体で実践が求められるでしょう。

     


 

名称未設定のデザイン (2)-2


5.  熱中症になりやすい人は?

  • 5歳以下の子ども(体温調節が未発達)

  • 一人暮らしの高齢者

  • 屋外で働く人(建設、配達、農業など)

  • 来日したばかりの人(気候に慣れていない)

  • 基礎疾患のある人(高血圧、心疾患、糖尿病など)

  • 特にWBGT値が高い日はこれらの人の体調変化に注意が必要です。

 👉 上記に当てはまる人と一緒に暮らしている場合、定期的に様子を確認しましょう。


6.熱中症対策に役立つアプリ紹介

以下のアプリで、気温や湿度、熱中症リスクを確認できます:

Yahoo!天気:天気予報、気温、湿度などをチェック
熱中症警戒アラート:地域ごとの熱中症警戒情報を通知
NHKニュースアプリ:天気や災害に関する最新ニュースを提供

 

7.  まとめ

厚生労働省 熱中症 義務化の動きやWBGTの導入が進む中、今後は企業も個人も対策が“自己責任”ではなく“義務”になる可能性があります。

この記事が「熱中症とは何か」「どうすれば防げるか」を理解する一助となれば幸いです。
ぜひ大切なご家族・友人とも情報を共有して、今年の夏を安全に過ごしましょう!

長く日本に住んでいても、夏の暑さを甘く見ると危険です。特に電気代を節約しすぎたり、屋外作業を無理に続けたりすると、誰でも熱中症にかかるリスクがあります。この記事が熱中症の症状の理解と、熱中症になったら何をすべきかの対策に役立てば幸いです。
この夏を元気に乗り切るためにも、ぜひご家族やお友達とも情報を共有してください!

ゴ ティ ヴァン アイン
GーFACTORY株式会社 Human Solution こんにちは、ヴァン アインです。 日本で暮らしてもう11年以上になります。そのうち7年は、ベトナムと日本をつなぐ人材サポートの仕事に関わってきました。 毎日、実習生やエンジニア、特定技能、留学生の皆さんと話したり、一緒に悩んだり、笑ったりしながら、日本での生活を少しずつサポートしてきました。 このブログでは、自分のリアルな経験や、実際に見聞きしたことをできるだけ正直にシェアしています。 とくに「特定技能」、中でも「外食業界」を目指している方にとって、ちょっとでも役に立てたら嬉しいです!
ゴ ティ ヴァン アイン
GーFACTORY株式会社 Human Solution こんにちは、ヴァン アインです。 日本で暮らしてもう11年以上になります。そのうち7年は、ベトナムと日本をつなぐ人材サポートの仕事に関わってきました。 毎日、実習生やエンジニア、特定技能、留学生の皆さんと話したり、一緒に悩んだり、笑ったりしながら、日本での生活を少しずつサポートしてきました。 このブログでは、自分のリアルな経験や、実際に見聞きしたことをできるだけ正直にシェアしています。 とくに「特定技能」、中でも「外食業界」を目指している方にとって、ちょっとでも役に立てたら嬉しいです!