「お客様の嬉しそうな笑顔を見るのが私のやりがいです」
そう語ってくれたのは、宇奈とと上野店で働くトゥエットさん。2024年4月18日に、特定技能外国人として日本で働き始めて以来、キッチンで調理を担当しています。持ち前の真面目さと行動力で、職場でも信頼されているトゥエットさん。1年の勤務を経て、今の仕事のどんなところにやりがいを感じているのか、母国ベトナムと比べて日本の飲食店の魅力はどこにあるのか、インタビューしました!
本記事では、仕事のやりがい、日本の飲食店の魅力、日本語学習の工夫など、トゥエットさんが外国人材として働くリアルな体験を紹介します。
上野の鰻屋で働く特定技能外国人材のトゥエットさん。彼女が日本に興味を持ったきっかけは、大好きな日本のアニメや漫画でした。
ーーー日本に行こうと思ったきっかけは何ですか?
「日本に興味を持ったきっかけは、アニメと漫画でした。特に「鬼滅の刃」と「名探偵コナン」が大好きで、そこから「日本ってどんな国なんだろう?」と興味が湧きました。生活する環境をガラッと変えることで、自分の人生も大きく変わるかもしれないと思い、日本で暮らすことを決意しました。実際に来てみたらやっぱり素敵な場所で、「日本に来て本当に良かった」と心から思っています。」
トゥエットさんは、2024年4月に特定技能の在留資格で日本に来て以来、飲食業界で働き始めてまだ1年です。しかし、この1年でキッチン業務に慣れ、調理技術を向上させました。
ーーー 飲食業界で働き始めて1年経ちますが、お仕事には慣れましたか?
「はい、慣れてきました。この1年はキッチンで調理技術を学びました。テイクアウトや店内での注文が殺到しても、今では心に余裕を持って対応できるようになりました。仕事で必要な日本語を覚えたことが、作業の効率が上がった理由の1つだと思います。今年は接客への苦手意識を克服することを目標に、日本語の勉強にも引き続き力を入れていきたいと思っています。」
目分量で盛り付けるのではなく、きちんと重さを測ってばらつきを防ぐ几帳面なトゥエットさん。
トゥエットさんが仕事で最もやりがいを感じるのは、お客様が美味しそうに料理を食べてくれる瞬間です。
ーーー 現在の仕事でやりがいや充実感を感じるのはどんな時ですか?
「お客様が私の作ったうな丼を食べて美味しそうな表情を見せてくださった時が、一番やりがいを感じます。1人でも多くのお客様に喜んでいただけるように、もっと頑張ろう…!と思えます。中でも印象に残っているのは、ある日ご年配のお客様が来店された時のことです。その方は少し疲れているように見えたのですが、うな丼を食べた瞬間に表情がパッと明るくなったんです。「美味しい」と声に出しながらパクパク食べていて、その一言が本当に嬉しくて胸が熱くなりました。
キッチンにいるとお客様とお話しする機会は滅多にないですが、そうした“表情”や“反応”から想いが伝わる瞬間があります。調理はただの作業ではなく、人の気持ちを動かすことができるんだと実感しました。1人でも多くのお客様に笑顔になっていただけるように、これからも調理技術を向上させていきたいと思います。」
キッチンで直接お客様と話す機会は少ないものの、お客様の表情や反応から想いが伝わる瞬間があるとトゥエットさんは語ります。
ベトナムと日本の飲食店の違いについて、トゥエットさんは日本の接客の丁寧さや清潔感を魅力として挙げています。
ーーー トゥエットさんが感じる、日本の飲食店の魅力はどんなところですか?
「日本はとにかく接客が丁寧で親切です。例えば、「ごゆっくりどうぞ」といった一言を日本ではよく聞きますが、ベトナムではあまりみられない文化です。もちろんベトナムにも礼儀はありますが、もっとフランクで、店員とお客様の距離が近い印象です。お客様が周りをキョロキョロしていたら声をかけるなど、配慮が美しくて素敵です。
他にも、店内が清潔なところが好きです。トイレまで清潔で、働いている私もとても気持ちが良いです。」
トゥエットさんは「ごゆっくりどうぞ」といった細やかな配慮は、ベトナムではあまり見られない文化だと感じているそうです。このような細部へのこだわりは、日本のサービス品質を支える重要な要素であり、外国人材が飲食店で学ぶべき点でもあります。
トゥエットさんの今後の目標は、日本語能力試験N1に合格することです。現在はN4レベルですが、毎日コツコツと勉強を続けています。
ーーー 今後の目標を教えてください。
「目指しているのは、日本語能力試験N1の合格です。今はN4でまだ実力不足ですが、毎日コツコツ勉強を続けています。また、先ほども話に出ましたが、接客ができるようになりたいです。「日本語を話す」ことにもっと慣れて、日常生活での行動範囲も広げていけるように頑張ります。」
(インタビュイー:トゥエットさん / 取材・執筆:青山 )
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