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【特定技能人材インタビュー】元技能実習生ヒエンさんが語る、飲食店のキャリアと成長の秘訣

作成者: 青山萌依|Feb 27, 2025 8:19:05 AM

今回紹介するのは、日本の景色が大好きだというヒエンさん!

以前、お姉さんと一緒に日本を訪れた際、満開の桜を見て「日本に住みたい!」と決めたそうです。

母国・ベトナムにて高校卒業とともに日本に渡り、はや6年。現在は特定技能ビザ(1号)を持ち、日本の飲食店で働いています。

飲食業界での挑戦と働く喜び

 

桜に惹かれて来日。飲食業での新たなスタート

日本の美しい桜に魅了され、ベトナムから来日したヒエンさん。来日6年目の彼女は、現在特定技能1号の在留資格を持ち、東京・六本木の焼き鳥店で働いています。

 

ーーー 現在はどんなお仕事をされていますか?

「東京/六本木にある焼き鳥店で、営業前の仕込みを担当しています。具体的には、鶏肉を均等にカットしたり、つくねを丸めたりする作業です。最初はすべての食材を均一の大きさや重さに揃えるのが難しかったですが、今では手に感覚が染みついて、スムーズにできています。お客様に美味しい料理を提供するための準備が、私の仕事です。」

 

 

 料理への情熱が原動力。まかない作りから生まれる喜び

ヒエンさんは、仕事の中で特にまかない作りを楽しんでいると言います。もともと料理が好きで、プライベートでもよく料理をする彼女にとって、まかない作りは大切な時間です。

 

ーーー 仕事の中で楽しいと感じることは?

「まかないを作るのが楽しいです。私はもともと料理が大好きで、プライベートでもよく料理をします。自分で美味しいものを作って食べるのはもちろんですが、スタッフのみんなが「美味しい!」と言って食べてくれるのがすごく嬉しいです。焼きそばや親子丼などを作ります。たまに母国・ベトナムの料理を振る舞うこともあります。」

彼女が作るグリーンカレーなどのまかないは、スタッフの疲れを癒やすほど好評だそうです。このように、自身の得意なことを活かしてチームに貢献する姿勢は、飲食店経営者にとって、外国人材を採用する大きなメリットとなります。

撮影に伺った日の賄いは、グリーンカレーでした!ヒエンさんのまかないがスタッフの疲れを癒しているそうです。

言葉の壁を乗り越えるための実践的アプローチは?

 

「話せない」苦悩と「聞き返す力」

日本で働き始めた当初、ヒエンさんが直面した最大の壁は、日本語でのコミュニケーションでした。

 

ーーー日本で働き始めて大変だったことや困ったことは?

「日本語が分からなくて、日本人のスタッフと会話をするのが難しかったです。日本語を聞いて理解することはできるのですが、日本語を話すことができなかったので、何かを言われた時に「はい」「分かりました」と返すことしかできませんでした。自分の意見を伝えたり質問することは、翻訳機を使わなければできず、スムーズなコミュニケーションが取れませんでした。」

 

この困難を乗り越えるため、彼女はまず「聞き返す力」を身につけることにしました。「もう一度教えてください」と、自分が100%理解できるまで聞き返すことを徹底しました。

 

失敗を恐れない姿勢が語学力を伸ばす

最初は「仕事ができない」と思われるのではないかと不安だったそうですが、周りのスタッフが簡単な日本語に言い換えて、ゆっくり教えてくれたことに安心感を覚えたと言います。

 

ーーーどうやって困難を乗り越えましたか?

「最初は聞き返すことに勇気が入りました。仕事ができない、とがっかりされてしまうのではないかと不安でしたが、スタッフの皆さんは簡単な日本語に言い換えて、ゆっくり教えてくださり、当時はものすごく安心したことを覚えています。
「一言でもいいから、自分から話してみる」ということも意識しました。短いフレーズでも、相手に伝えようとすれば伝わるんだと実感し、だんだん日本語を話すことが楽しくなりました。
それでもまだ、言葉の意味がわからず聞き返してしまうことが何度かあります。ですが、「失敗は成長するためにある」と自分自身の経験から学んだので、今はもう怖くありません。日々新しい学びがあることが刺激的で楽しいです。」

 

ヒエンさんのような前向きな姿勢が、職場の雰囲気にも良い影響を与えているように感じます。

 

 夢の実現に向けた挑戦と目標

 

特定技能2号の取得と接客スキル向上を目指して

ヒエンさんの今後の目標は、まず特定技能2号の在留資格を取得し、日本でのキャリアをさらに長く続けていくことです。

 

ーーー今後の目標について教えてください!

「現在は「特定技能1号」の資格を持っていますが、将来的には「特定技能2号」を取得したいと思っています。
最近は仕込みだけでなく、ドリンクを出したり、お客様を席へ案内したりする機会も増えてきました。接客の機会が増えているので、日本語をもっと上達させていきたいと考えています。」

 

(インタビュイー:ヒエンさん / 取材・執筆:青山 )

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