グローバル人材インタビューの6回目は、中目黒の焼鳥屋で働くティエンさんです!
5年前に技能実習生として来日し、現在は特定技能1号のビザを取得。以前は名古屋市で半自動溶接の仕事に従事し、なんとクレーン車の運転免許まで持っている多才な方です!
今は飲食業に挑戦しながら、特定技能2号の取得や日本語能力試験N1合格、そして将来は店主になることを目標に掲げています。そんなティエンさんに、今回お話を伺いました!
桜や雪など四季折々の風景が好きだったことと、日本の代名詞でもあるアニメや漫画が好きだったことが大きいです。最初から日本で働こうと決めていたわけではなく、アメリカや韓国も視野に入れていました。でも、一度日本に遊びに来てみたら、楽しくて完全に日本にハマってしまい、自分の好きなものが詰まった日本で暮らすことを決めました。
ベトナム出身のティエンさん、通称「シン」さんが仕事で最も充実感を感じるのは、お客様との会話です。中目黒のカウンター焼鳥店で働く彼は、お客様と向き合う形で接客するため、自然と会話が生まれると言います。
ーーーお仕事で充実感を感じるのはどんな時ですか?
「お客様と話すことですね。うちのお店はカウンターの焼き鳥屋さんで、私たちスタッフはお客様と向き合う形で接客するため、会話が生まれやすいんです。「どこ出身なんですか?」と聞かれることが多いです。日本人の皆さんはとても優しくて、僕の話をうんうんと聞いてくれます。まだ流暢な日本語とは言えないですが、お客様に最高のおもてなしをしたいと言う気持ちは届いているような気がして嬉しくなります。」
「どこ出身?」と聞かれることも多く、そのたびに丁寧に答えることで、お客様との距離が縮まっているようです!
「お客様に最高のおもてなしをしたい」とグラスの1本1本にも気を配るシンさん
ティエンさんが働くお店では、スタッフやお客様から「シンさん」と呼ばれています。この通称には、彼が日本の文化に溶け込みたいという強い思いが込められています。
ーーーお店では「進(シン)さん」と呼ばれているそうですが…本当ですか?
「本当です!ベトナム語の名前はティエンで、ティエンを漢字にすると「進(シン)」になるんです。ベトナムにも漢字の文化があるんですよ。日本の皆さんが、お互いのことを苗字や下の名前で呼び合うのを聞いて、「僕も混ぜて!」と思ったのがきっかけです。僕だけベトナム語の名前だと、仲間たちとの間に距離を感じることがありました。みんなと早く仲良くなりたかったので、「シン」と呼んでください!と言うようになりました。「ティエン」の発音が難しいというのも1つの理由ですね。今では周囲のほとんどの人が「シン君」と呼んでくれています。逆に僕の名前が「ティエン」だということを知らない人もいるくらいです(笑)」
日本語の発音が難しいという理由もありましたが、何よりも仲間と打ち解けたいという気持ちが、この呼び名のきっかけとなったそうです!スタッフ同士が互いに歩み寄ることで、より良いチームワークが生まれるのですね!
日本での生活で、ティエンさんが最も苦労したのは「言語」でした。日本語の発音やアクセントの難しさは、彼にとって大きな壁となりました。
ーーー日本に来て一番何に悩みましたか?
「あるあるなお悩みかもしれないですが、、、やっぱり苦労したのは「言語」です。発音が難しく、アクセントの場所がちょっと違うだけで言葉の意味が変わるのがとても複雑でした。お客様に失礼のないように丁寧な言葉を選ぼうと常に心がけています。「はし(箸)」と「はし(橋)」、「雨(あめ)」と「飴(あめ)」など、読み方は同じでもイントネーションの違う言葉がたくさんあるのが日本語の難しいところだと感じています。」
お客様に失礼がないよう、常に丁寧な言葉を選ぶことを心がける彼の姿勢からは、仕事への真剣さが伝わってきました。
机に向かって勉強するのが苦手なティエンさんは、大好きなアニメや漫画、日本のドラマを通して日本語を学んでいます。
ーーー日本語はどうやって勉強していますか?
「僕の場合、頭に入れよう!と意気込んで机に向かうのが得意ではないので、大好きなアニメや漫画を通して学ぶことが多いです。日本のドラマなんかも見たりします。接客で使えるフレーズだけを集中して学ぶことも時々ありますが、参考書に載っているような定型分よりも、日常で普段から使われているナチュラルな言い回しが学べるので、より早く日本人の会話に溶け込める気がします。」
現在の役職であるキッチンリーダーとして働くティエンさん。彼の最終的な目標は、店主としてお店を任される人材になることです。
ーーー今後の目標はありますか?
「今はキッチンリーダーという役職についていますが、将来的には店主になって、店を任せてもらえる人材になることが自分の中での大きなゴールになっています。日本語のレベルもあげたいです。今は日本語能力がN3レベルなので、まずはN2になることを目指して、コツコツ勉強を積み重ねたいと思います。」
店主になるという夢を叶えるため、ティエンさんは日本語能力の向上にも意欲的です。現在の日本語能力はN3レベルですが、まずはN2合格を目標に日々勉強を続けています。
ーーー店主になるために、日本語能力はどのくらい必要だと思いますか?
「日本語のレベルもあげたいです。今は日本語能力がN3レベルなので、まずはN2になることを目指して、コツコツ勉強を積み重ねたいと思います!」
溶接工から飲食業へとキャリアを変え、常に前向きに挑戦し続けるティエンさんの姿は、特定技能インタビューとして、多くの外国人材や飲食店に勇気と希望を与えることでしょう。彼の努力と向上心は、飲食店の採用担当者が求める理想的な人物像を体現しています。
(インタビュイー:ティエンさん / 取材・執筆:青山 )
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