HOME

特定技能・飲食のリアルを”ベトナム出身タオ店長”から紐解く|魚がさばける即戦力な外国人材の成長と笑顔の秘訣【インタビュー】

作成者: 青山萌依|Jun 24, 2025 6:18:15 AM

今回インタビューしたのは、虎ノ門にある海鮮居酒屋で働くタオさん。

「魚が捌ける」という強みと持ち前の愛嬌を武器に、現在は店長してお店を盛り上げています!この日は新メニュー開発の様子も見学することができました。タオさんが感じているお仕事のやりがいや、今後の目標を取材しました。

 

魚を捌ける即戦力人材—特定技能で働くタオさんの原点

 

日本を選んだ理由は「親戚の一言」から

 

ーーータオさんが「日本で働こう」と決意したきっかけは何ですか?
神奈川県・川崎に、私の従姉妹が住んでいたからです。実際に現地で生活している知り合いがいるというのは心強いですし、「日本は素敵な国だよ」とよく聞いていたことも後押しになり、日本に決めました。

ーーー従姉妹は今も日本にいらっしゃるのですか?
はい、いますよ。今でもよく会って、遊びに行ったり食事に行っています。何かあった時の心の支えになっています。実は昨日も、お店に来てくれました!

 

来日して5年目、工場勤務で身につけた“包丁スキル”とは?

 

ーーー「タオさんは魚を捌けることが採用の決め手になった」と耳にしたのですが、母国にいた頃から持ち合わせていたスキルなのでしょうか?

いいえ、日本で働き始めてから身についたスキルです。現在は居酒屋店長ですが、日本に来た当初は、水産加工の工場に勤務していました。
毎日包丁を握って魚を捌いていたので、自然と魚を捌く技術が身につきました。今の職場で即戦力になれたのも、その経験があったからだと思います。


ーーー現在のお仕事に転職することにした理由はなんですか?
工場勤務だと日本語を話す機会が少なく、日本語が上達しないと気づいたからです。休日に勉強したりもしたのですが、自分が1週間の間で一番多く過ごしている場所が仕事場であり、1日の大半を職場で過ごします。この環境が「日本語学習」に繋がれば、仕事も勉強も同時にできる!と気づいてから、心機一転しました。

 

海鮮居酒屋の店長として愛されるタオさんの“現場力”

 

新メニュー開発も担当!現場で光るプロ意識

 

ーーータオさんの現在のお仕事について教えてください!
はい。現在は、虎ノ門にある海鮮居酒屋で店長を勤めています。居酒屋なのでメインは夜の営業ですが、ランチ営業もあるため、いつもお昼前に出勤して仕込みを行なっています。魚捌きや調理、提供、接客、会計などの一連の業務に加え、発注やコスト管理などの裏側の業務も私の仕事です。

 

ーーー今日(撮影日)はメニュー開発をしていましたが、これもタオさんの仕事なのですね!
そうですね。どんなメニューを出すかは、お店の事業を管理している担当者が決め、現場で実際に作ったものの盛り付けなどは私がメインで行なっています。お客様が思わず写真を撮りたくなってしまうようなビジュアルを意識しています。今回の新メニューは、いくらを宝石に見立て、こぼれ落ちるような見た目を目指して盛り付け方を考えました。

タオ店長の海鮮チャーハンは絶品!お店の人気メニューの1つです!

 

常連客との乾杯も大切な仕事!?タオさん流の接客の極意

 

ーーーお客様に満足していただく上で、どんなことを意識していますか?

「居心地の良さ」を感じてもらうことです。明るく笑顔で接するのは大前提で、そこにお客様に向けたおもてなしの心をプラスすることを意識しています。頼まれたことを頼まれた通りに応えるだけではなく、お客様の様子に気を配りながら、こちらからも「〜いかがですか?」などの声掛けをするようにしています。

ーーー常連さんと乾杯するのがタオ店長の接客だと聞いたのですが、本当ですか!?

はい、本当ですよ(笑)
お客さんの乾杯に無理やり入り込むわけではないですが…常連さんにドリンクをご馳走になることがあるので、その際はお礼の気持ちを込めて一緒に乾杯しています。

「毎日忙しい、でもそれが楽しい」—責任とやりがい

 

「また来るね」の一言がタオさんの原動力

 

ーーー大変なこともある中で、何をモチベーションにしていますか?
お客様の笑顔や「また来るね」の一言に支えられています。店長としてお店を支える責任と誇りを持って、日々働いています!「お客様のために」という気持ちを忘れず、多くの人に愛されるお店にしていきたいです。

ーーー仕事で一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?
新しい常連さんができた時です。段々と顔見知りになって、自然と挨拶が増えたり会話が増えたりしてくる時がとても楽しくて。私の母国・ベトナムの話を聞きたいと言ってくれるお客様もいて、自分の生まれ育った場所について、多くの人が知ろうとしてくださる時もとても幸せな気持ちになります。

撮影当日は、新メニューの試作と撮影が行われていました!本部の方とタオ店長で意見を出し合いながら作っていました。接客の時とは違う、真剣な表情が伺えました。

今目指すのは特定技能2号と日本語能力試験N1合格


ーーータオさんの今後の目標を教えていただけますか?

今年の10月に行われる特定技能2号の試験に合格することです!加えて、日本語能力試験でN1も取得したいです。日本語が上手だとお客様に褒めていただけることも多く、それが大きなモチベーションになっています。もっと日本語を上達させて、新しいお客様ともスムーズにお話ができるようになりたいです。

(インタビュイー:タオさん / 取材・執筆:青山 )

外国人材の採用・人手不足でお悩みの飲食店経営者様へ

特定技能人材の採用は、今や「人材の穴埋め」ではなく、「未来の戦力」を得るための選択肢です。
私たちGF Worksでは、飲食業に特化した特定技能人材をご紹介しています。

 

  • ・飲食経験3年以上/日本語での接客が可能な人材

  • ・店舗運営や教育経験を持つリーダー候補

  • ・多言語対応可能で、インバウンド客にも強い人材

  •  

書類選考だけでなく、人物像・現場適性まで見極めたうえでご紹介するため、ミスマッチを最小限に抑えることができます。採用後の受け入れ準備、在留資格申請、定着支援までワンストップでサポートいたします!