【飲食店開業/小料理屋】異業種から女将へ転身『こりょーりや ふき』女将・大江さんが語る、逆境を乗り越えた開業のリアル

<e店舗の物件情報から、運命の一軒を見つけ開業を実現させた起業家を追うインタビュー企画。今回は、ヨガインストラクターから女将へと華麗に転身した大江さんの、情熱と成功の秘訣に迫ります。>

東京・南青山の閑静なエリアに佇む『こりょーりや ふき』。開業4周年を迎えた女将・大江さんの、夢の実現と、コロナ禍という逆風を乗り越えたリアルなストーリーを伺いました。東京・南青山の閑静なエリアに佇む『こりょーりや ふき』。
そこには、「40歳までに女将になる」という夢を20代から持ち続け、異業種から飲食の世界へ飛び込んだ大江さんがいます。
不安や迷い、そしてコロナ禍という逆風の中で、彼女はいかにして理想の店を開き、常連客の心をつかんでいるのでしょうか。
開業から4周年を迎えた今、その情熱の源と成功の秘訣を伺いました。

ドラマがきっかけ!元ヨガ講師から「女将」へ大転身

【Q】インタビュアー
ヨガ講師から女将になったのはなぜですか?

【A】大江氏
ドラマ『相棒』に登場する女将さんの姿を見て、『私もこんなふうになりたい』と強く思ったんです。若い時に始めるのではなく、自分が色々な経験をして箔がついてからが良いと考え、40歳になる年に店を開くと決めました。

元々ヨガインストラクターやヘアメイク、マネジメントなど、飲食業とは全く違う世界にいらした大江さん。しかし、転機となったのは20代前半にご覧になったテレビドラマだったそうです。
夢の実現のため、大江さんは会社を辞め、物件が決まるまでの約1年半、はじめて飲食店でアルバイトを経験したそうです。そこでオペレーションと接客を徹底的に学ばれたと言います。そして、いよいよ開店を決意したその頃、世間はよりによってコロナ禍に突入しました。周囲が不安を口にする中、大江さんは「やると決めた以上、動くしかない」と腹を括ったそうです。

 南青山で出会った運命の物件

【Q】インタビュアー
なぜ南青山を選び、この物件に決めたのですか?

【A】大江氏
賑やかな街よりも「大人な雰囲気」を求めていました。また物件面がよかったのと、担当者のサポートが大きかったです。

場所選びについて伺うと、大江さんは渋谷や新宿のような賑やかさではなく、「大人な雰囲気」を求めて南青山を選ばれたそうです。前職の職場も近かったことから、青山のエリア特性にいついては把握済みだったことや、会社の知り合いも来てくれると思って出店を決めたとのことです。
また物件条件に関しては、天井の高さ、路面の1階であること、入口と窓が2つあることを条件とされていました。この条件が今回の物件で揃っていたことに加え、e店舗担当者のサポートが大きかったと言ってくださりました。

「担当者のサポートが大きかったです。いつ電話してもすぐ対応してくれて、私の不安をしっかり受け止めてくれました。」(大江氏)

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飲食開業の挑戦と覚悟

【Q】インタビュアー
初めての開業で不安に思ったことはありますか?

【A】大江氏
多少の不安はありました。
特に私は、開業がコロナ禍と重なったことです。ただ、この状況が良い方向に動いた面もあります。
コロナ禍以前の「上手くいってる」「上手くいってない」の基準を良い意味で知らないからこそ「現状が悪い」と比較して悩むことがありませんでした。
お店を開くことは決めていたので
「とりあえずやってみる」という一心で、目の前のことに集中しておりました。

【Q】インタビュアー
開業時の不明点や課題は、どう解消されましたか?

【A】大江氏
一番大きかったのは、「周りに頼った」ことです。
初めての開業で知らないことだらけでしたから、周りの方々に積極的に声をかけ、たくさんアドバイスを受けました、自分ひとりで抱え込まず、やれること一つずつ、周りの力も借りながら実行しました。それが不安を打ち消すエネルギーになりました。

初めての開業がコロナ禍に重なり、「多少の不安はあった」と語る大江様。

その乗り越え方には大江様らしい前向きな視点がありました。過去の成功基準を知らないおかげで、現状をネガティブに比較する悩みがなかったため、「とりあえずやってみる!」という強い決意で目の前の作業にまっすぐ集中できたといいます。

知識面での不明点は、「周りに頼る」ことで解消されました。開業経験ゼロだからこそ、すべてを一人で抱え込まず、周囲の専門家や経験者に積極的に助言を求め、その知恵と力を借りたそうです。自分一人で抱え込まず、外部の力を借りながら着実に実行していった姿勢こそが、不安を打ち消す推進力となったことが伺えます。

【Q】インタビュアー
「失敗したらどうしよう」とは考えませんでしたか?

【A】大江氏
「失敗した時に考えよう」でした。

「失敗したらどうしよう」という誰もが抱く恐れについて伺うと、大江様からは明快な答えが返ってきました。

「失敗した時に考えよう」

未来の不安によって行動が止まってしまうことを避け、今、目の前のことに全力で取り組むことを最優先されていたそうです。今日の行動に集中することで、不安を感じる心の隙間を一切与えなかったという、大江様の徹底した集中力と、前向きな覚悟が伝わってくる一言でした。

お店の最大の武器は女将自身「居心地の良さ」の作り方

【Q】インタビュアー
店名の由来とお店のコンセプトについてお聞かせいただけますか?

【A】大江氏
店名を「こりょーりや ふき」とひらがなにしたのは、敷居の高さを避けたかったからです。
コンセプトは『お酒を楽しみながら、居心地の良い空間で過ごせる場所』。気軽に飲めるアットホームな小料理屋を目指しました。空間はデザイナーと協力し、「和になりすぎず、温かみのある空間」にこだわっています。お客様が求めるのは味だけでなく、居心地の良さ。静かに飲みたいときはそっと、楽しみたい時は一緒に乾杯をする、この細やかな「距離感」の調整が大切です。

「こりょーりや ふき」の最大の“武器”は、女将である大江さんご自身にあると強く感じました。

お客様がリラックスして気取らずに話せるアットホームな空間づくりは、大江さんの明るいお人柄があってこそ成り立っているのだと思います。このお店の居心地の良さは、まさに女将の魅力そのものです。

さらに、料理は家庭料理をベースにしたタンパク質多め、添加物控えめなど健康志向なもの。お客様は、このお店で健康的にお酒と料理を楽しめるだけでなく、訪れる人々に心身の活力を与えているお店だと思いました。

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今後の展望

【Q】インタビュアー
4周年を迎えた今、目標はありますか?

【A】大江氏
「2号店を出す予定はありません。私は一人でできる範囲で、長く続けたい」これが私の正直な気持ちです。
開業から4周年を迎えた今も、新しい工夫やワンオペの改善をしながら、日々の営業を必死に、全力で続けています。今いるお客様を大切に、変えるべきところは変え、進化させられるところは進化させる。これからもそうやって続けていきたいです。「やりたいようにやれている」と今では自信を持って言えます。

4周年を迎え、今後の展開について伺うと、大江様からは「この1店舗でできるだけ長く続けたい」と返ってきました。

そのためには目の前のお客様を大切にし、新しい工夫を取り入れていくなど日々お店を進化させていくと言います。

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これから飲食開業を考えている人へ

私が一番伝えたいのは、「頭で考えるより、とにかくやってみること」です。
失敗したらそのとき考えればいい。大切なのは、行動し続けることと、感謝を忘れないこと。
そして、自分のこだわりを持ちながらも、周囲の人のアドバイスに耳を傾けること。
それが一つずつ夢を叶えていくための鍵だと思います。

大江さんの開業投資白書

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開業資金内訳

  • 物件取得費: 300万円
  • 保証金: 130万円
  • 内装費用: (★居抜き活用) 500万円
  • 家具備品: (★居抜き活用) 50万円
  • 厨房設備: (★居抜き活用) 万円
  • 空調他設備: (★居抜き活用) 万円
  • 開業前仕入れ費: 30万円
  • 運転資金: 600万円
  • 広告宣伝費: 万円
  • オーナーの「こだわりPoint」:

    お手洗いの照明、シンク、エアコンといった設備は、前の物件のものをそのまま利用し、コストを抑えました。一方で、キッチンの壁面にはこだわりがあり、無機質なアルミ色を避け、特注のカラーを採用しています。

  • 合計投資額: 1530万円

店舗情報

店舗名 / 会社名

こりょーりや ふき

業態

日本料理

開店・設立日

2021年09月22日

最寄駅

外苑前駅

アクセス

徒歩5分

住所

〒107-0062 東京都港区南青山2丁目20‐1

営業時間

定休日

土日祝日

電話番号

03-4362-9112

公式サイト

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加藤マリ
趣味は、おいしいお酒とラーメンを求めての食べ飲み歩き。「いつか理想のお店を出したい」というオーナー様の夢を、物件探しの面から全力でサポートしています。現場を知る一人のファンとして、飲食店経営の第一歩である「最高の物件探し」を親身にお手伝いします。
加藤マリ
趣味は、おいしいお酒とラーメンを求めての食べ飲み歩き。「いつか理想のお店を出したい」というオーナー様の夢を、物件探しの面から全力でサポートしています。現場を知る一人のファンとして、飲食店経営の第一歩である「最高の物件探し」を親身にお手伝いします。

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