【飲食店開業/定食屋】早稲田「モンスターズキッチン」驚きを与える事と地域文化の継承

<e店舗の物件情報から、運命の一軒を見つけ開業を実現させた起業家を追うインタビュー企画。今回は、板橋のシェアキッチンから学生街・早稲田へと移転し、地域に根ざした食体験を提供する「モンスターズキッチン」店主・花田さんのストーリーです。>

早稲田大学のキャンパス近く、活気あふれる学生街に突入した「モンスターズキッチン」。ここは単にお腹を満たすだけの場所ではなく、日常に“驚き”や“笑い”を添える体験型の定食屋です。かつて「接客モンスター」と呼ばれた花田さんが、なぜ100件もの物件を見てこの地を選んだのか。人手不足や原価高騰といった逆風の中でも失わない、独自の経営哲学と夢を伺いました。

「接客モンスター」が挑んだ飲食開業。驚きの応援のコンセプト

【Q】インタビュアー
「モンスターズキッチン」というユニークな店名の由来と、お店に込めた想いを教えてください。

【A】花田氏
前職で「接客モンスター」とばれるほど接客が大好きだったことと、映画「モンスターズ・インク」の世界観に惹かれたのが由来です。
子供を驚かせていたモンスターが、やがて子供を喜ばせる存在になるそんな風に、お客様に驚きと喜びを届けたいと思っています。
また、何かに夢中になっている人を応援したいという思いがあり、自分が学生委時代に大人にかわいがってもらった恩返しとして、今度は僕が早稲田の学生たちを食で応援したいんです。

💡「モンスターズキッチン」という名前の奥には「人を驚きと喜びを」という花田さんの真っ直ぐなサービス精神が息づいています。この地を選んだのは、かつて自分が大人たちに温かく支えられたように、今度は自分が夢追う学生たちの「一番の味方」でありたいと願ったから。そんな花田さんの純粋な恩返しの気持ちが、お店全体を包み込む温かな空気感の源なのだと感じました。

100件以上内見を経て辿り着いた飲食開業にふさわしい“歴史を継ぐ物件”

【Q】インタビュアー
物件選びで大切にされていることと、今の場所に決めた理由は何ですか?

【A】花田氏
物件選びは“出会い”だと考えていて、これまで100件以上見てきました。重視したのは、設備以上に「その土地の文化に馴染めるか」です。今の物件は、以前ここで50年続いた「浅野屋」という老舗の看板をリスペクトを込めてあえて残しています。激戦区で歴史を刻んだ場所を継ぐことも、僕の役割だと思ったんです。あと、サブリース料の手頃さも大きな決め手でしたね(笑)。

💡100件もの物件を吟味した末に、先代の看板が残る場所を選んだ点に、花田さんの「地域文化への敬意」が表れています。新しい店でありながら、街の歴史を否定せず共存させる。この謙虚で戦略的な姿勢こそが、新しい土地で信頼を勝ち取るための重要なステップなのだと教えられます。

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「早い・驚き・気遣い」で掴む、多忙な学生・会社員の心

【Q】インタビュアー
短期間でこれほど街に愛されるようになった理由は何だと思われますか?

【A】花田氏
お昼休みが短い方々にとって「スピード」は信頼に直結するので、提供の早さは徹底しています。その上で、目玉焼きにニコちゃんマークを描くような“ちょっとした笑い”を仕込んでいます。また、席移動をお願いしたお客様にアイスをサービスするなど、細部への気遣いを欠かさないこと。「また来よう」と思ってもらえる安心感と信頼を、一つひとつの行動で積み重ねるようにしています。

💡学生街という特性を理解した「スピード」という機能的価値と、遊び心という「情緒的価値」の見事な両立です。単なる定食に「ニコちゃんマーク」一つで付加価値をつける。その細やかなホスピタリティの積み重ねが、孤独な経営課題を突破し、リピーターを生む最強の武器になっているのだと確信しました。

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初めての飲食経営で直面した孤独と、不安を越えた「相談する力」

【Q】インタビュアー
はじめての開業では、資金繰りやノウハウなど不安も多かったかと思います。そうした知識面や孤独感はどのように補いましたか?

【A】花田氏
独立支援センターの紹介で、産業商工会館(商工会議所など)のアドバイザーの方々と繋がれたことが非常に大きかったですね。借り入れや補助金の活用など、使える公的支援はフル活用しました。専門家に相談することで「一人で抱え込まない環境」を作れたのが正解でした。 また、アドバイザーの方は飲食トレンドにも詳しく、アイデアやノウハウの共有などをしていただき非常に勉強になりました。開業する人はフル活用した方がいいです!

【Q】インタビュアー
「横のつながり」も積極的に広げられていると伺いました。具体的にはどのような取り組みを?

【A】花田氏
アドバイザーの方々のおかげで地域との繋がりが広がっていきました。特に「ワセメシ(早稲田の学生街グルメ)」のコミュニティには助けられています。コロナ明けというタイミングも味方しましたが、Instagramでの発信や学生とのコラボ企画など、地域性を活かした試みを楽しみながら続けています。 アドバイザーや仲間、そして学生たち。周りの知恵を借りながら、遊び心のある店づくりを追求する。その先にある「お客様の笑顔」が、僕の最大の原動力です。

💡花田さんの最大の強みは「周りを頼る素直さと、縁を形にする行動力」にあると感じました。 専門家の知見を借りて経営の足腰を固め、地域の繋がりを「ワセメシ」や「学生コラボ」という現場の熱量に変えていく。このポジティブな循環こそが、コロナ明けという転換期において、スタッフやお客様を引き寄せる店全体のエネルギーを生み出しているのだと確信しました。

「ワセメシ」文化を次世代へ。広がるキッチンカーの夢

【Q】インタビュアー
今後の展望や、花田さんが描く夢を教えてください。

【A】花田氏
早稲田の街に根づいた「ワセメシ」という独特の食文化を、さらに発展させていきたいです。今はキャンパスにキッチンカーで料理を届けていますが、今後は所沢などの他キャンパスにもこの文化を届けるのが夢です。今ある歴史を大切に守りながら、街全体を盛り上げる新しい歴史を創っていきたいと思っています。

💡「接客モンスター」とまで称された圧倒的なホスピタリティを持つ花田氏。もともとは、自ら飲食店を経営しようという考えは持っていなかったといいます。しかし、一人のスタッフとしてではなく、オーナーとして「場所」そのものを創造することで、より多くのお客様の笑顔が見たい——。その純粋な想いが、彼をゼロベースからの独立へと突き動かしました。

飲食業界が大きな課題に直面するなか、花田氏が大切にしたのは「一人で抱え込まない」という姿勢です。この「周りを頼る力」が、盤石な経営の土台となりました。

現在、お店はランチタイムに行列ができるほどの人気店へと成長を遂げています。花田氏が掲げる理想は「週に3回でも通いたくなる、また来たいと思ってもらえる場所」であること。「モンスターズキッチン」の未来は、これからも多くの人々に驚きと元気を与え続けるに違いありません。

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花田さんの開業投資白書

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開業資金内訳

  • 物件取得費: 325万円
  • 保証金: 120万円
  • 内装費用: (★居抜き活用) 30万円
  • 家具備品: (★居抜き活用) 万円
  • 厨房設備: (★居抜き活用) 200万円
  • 空調他設備: (★居抜き活用) 万円
  • 開業前仕入れ費: 50万円
  • 運転資金: 200万円
  • 広告宣伝費: 万円
  • オーナーの「こだわりPoint」:

    ・「浅野屋」の看板は、50年の歴史への敬意と、良きご縁を繋ぐための「縁担ぎ」として大切に残している。

    ・モバイルオーダー用のタブレットは、デリバリーサービス導入時の支給品(2台分)を活用!

    ・防犯カメラやトイレの様式変更は助成金をフル活用している。
    →どれも1本の営業電話から知識を得た。営業電話だからといって門前払いはせず、吸収できるところは吸収する!というポリシー

  • 合計投資額: 925万円

店舗情報

店舗名 / 会社名

モンスターズキッチン

業態

洋食

開店・設立日

2022年05月16日

最寄駅

東京メトロ東西線 早稲田駅

アクセス

徒歩5分

住所

〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目9-9 FOREST早稲田 1F

営業時間

定休日

日曜

電話番号

03-6228-0321

公式サイト

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加藤マリ
趣味は、おいしいお酒とラーメンを求めての食べ飲み歩き。「いつか理想のお店を出したい」というオーナー様の夢を、物件探しの面から全力でサポートしています。現場を知る一人のファンとして、飲食店経営の第一歩である「最高の物件探し」を親身にお手伝いします。
加藤マリ
趣味は、おいしいお酒とラーメンを求めての食べ飲み歩き。「いつか理想のお店を出したい」というオーナー様の夢を、物件探しの面から全力でサポートしています。現場を知る一人のファンとして、飲食店経営の第一歩である「最高の物件探し」を親身にお手伝いします。

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