2025/02/07

愛媛・今治の飲食店、ヒラメで食中毒発症

今治市の飲食店で12名発症

愛媛県今治市内の飲食店で、ヒラメの刺身を原因とする食中毒が発生したことが27日、県より発表された。

今治保健所によると、1月25日に同店を利用した25名のうち12名が、嘔吐や下痢などの症状を訴えた。 患者からクドア・セプテンプンクタータ(以下、クドア)が検出されたこと、患者の症状がクドアによる食中毒の特徴と一致することから、ヒラメの刺身による食中毒と断定された。

クドアによる食中毒に注意

クドアは魚類に寄生する寄生虫で、ヒラメにも感染することが知られている。冷凍(-20℃で4時間以上)または加熱(75℃で5分以上)により死滅するが、生食する場合には注意が必要だ。

今回の事例では、原因となったヒラメは既に廃棄されており、飲食店の衛生管理に問題はなかったため、行政処分は行われていない。

県は、飲食店関係者に対し、食材の適切な管理と調理の徹底を呼びかけている。

ヒラメは、白身で淡白な味わいが人気の高級魚であり、刺身や寿司など生食されることも多い。 しかし、今回の食中毒発生事例のように、クドアによる食中毒のリスクが潜んでいることを忘れてはならない。

飲食店においては、仕入れ時の鮮度確認、適切な保存、調理前の十分な洗浄など、食材の取り扱いには細心の注意を払う必要がある。 また、消費者も、生魚を食べる際には、信頼できる店で提供されたものを選ぶなど、食中毒予防を心がけることが重要だ。

織田 夏海
GーFACTORY株式会社 Promotion Support 飲食店舗のHPやSNS運用、メディア向けリリース業務などを通して「食」の世界に触れてきました。また、これまで飲食店経営者へのインタビューや飲食業界のSDGsに関する特集記事など、飲食業界に特化した記事を執筆してきました。このサイトでは、これらの経験を活かし、飲食業界の皆様に役立つ情報や、日々の業務に役立つヒントを提供していきます。
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