2025/05/22
【2025年夏】スタミナメニュー戦争、火ぶたを切る!松屋・ココイチ・宇奈ととが本気の一手

松屋・ココイチ・宇奈ととが“ガッツリ系”新商品を同時投入
松屋、ココイチ、名代 宇奈ととが、それぞれ夏のスタミナ需要を見越した新メニューを発表した。
松屋は「牛バラ焼定食」シリーズを5月27日から全国で展開。ココイチでは5月23日から「ホロ肉ドカンとガーリック&ペッパーカレー」が数量限定で登場。宇奈ととは同日より、人気No.1の「うなテラ丼」に加え、新作「元気爆発!!情熱のスタテラ丼」を販売開始する。
いずれも“肉×にんにく”を中心に据えたスタミナ志向の強いメニューで、気温の上昇とともに高まる“ガツンと食べたい”ニーズに応える内容となっている。
スタミナ性だけでなく「体験」で差別化を図る戦略
松屋では、牛バラ肉と玉ねぎを卓上鉄鍋で焼いて楽しむ「牛バラ焼定食」に加え、旨辛豆腐をのせたバリエーションや、揚げにんにくとにんにくの芽をトッピングしたアレンジメニューをラインナップ。焦がしにんにくの香りが食欲を刺激する丼も用意されており、自分好みにカスタマイズできる“体験型”の定食として仕立てられている。5月27日から全国の松屋(一部店舗除く)で提供される。
ココイチでは、スプーンでほぐれるほど柔らかい豚肩ロースをメインに、4種のペッパーとガーリックチップを効かせた新商品を発売。注文時に肉のボリュームをLEVEL1〜4から選べる「肉塊オーダー制」で、食べ応えのカスタマイズと話題性を両立させている。約620店舗で、5月23日から数量限定での提供となる。
名代 宇奈ととでは、看板メニューの「うなテラ丼」に加え、にんにくの芽・玉ねぎ・キムチ・ガーリックチップなど、スタミナ食材を惜しみなく盛り込んだ構成で、鰻との相性も抜群な新作「元気爆発!!情熱のスタテラ丼」を投入。食欲が落ちやすいこの時期でも“自然と箸が進む”一杯に仕上げている。5月23日より全国の一部店舗で展開され、テイクアウト・デリバリーにも対応する。
成功メニューに共通する“3つの仕掛け”
今回の3社の動きには、メニュー開発と販促設計において重要な共通点がある。
1. 「肉×にんにく」「鰻×キムチ」など、“効きそう”なイメージの食材ペアの打ち出し
単なるスタミナ食材ではなく、直感的に「元気が出る」と連想させる素材の組み合わせが中心。これによりメニューそのものが“コピーライティング”として機能している。
2. 名前や体験性による“印象付け”
「ホロ肉ドカン」「元気爆発!!」「にんにくの芽ダブルパンチ」など、SNSで拡散されやすいワード選びと盛り付け演出もポイント。特に宇奈ととのように既存人気商品(うなテラ丼)を土台に、新商品を重ねる手法は、中小店舗にも応用しやすい。
3. スタミナメニューは「真夏」より「初夏」から仕掛ける
気温の上昇を待たず、“暑くなり始めた今”に投入するタイミング戦略も見逃せない。市場全体でメニューが飽和する前に先手を打つことで、話題と来店動機を作りやすい。
中小飲食店こそ活かせる!夏メニュー設計のヒント
スタミナ系メニューは、ただの「栄養満点」ではなく、“選ぶ理由を明確に提示できるかどうか”が鍵となる。
「○○パンチ」「□□爆発」「△△盛り」など、言葉と構成で“効能感”を可視化する手法は、限られた食材でも導入可能。さらに、味覚だけでなく視覚・嗅覚までを演出に取り込むことで、消費者の記憶に残る商品へと昇華できる。
今回の3ブランドによる“スタミナ攻勢”は、単なるメニュー投入ではなく、季節と気分に寄り添う提案型商品として注目したい。
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