【特定技能×飲食業】母国と家族のために来日したベトナム出身のコアさんに、お仕事のやりがいをインタビュー!

コアさんのサムネイル画像

2回目のインタビューは…ベトナム出身、日本に来て4年目のコアさんです!
特定技能ビザを持っており、現在は、六本木にある予約困難な焼鳥店「鳥カミ」で勤務しています。日本のアニメや漫画が大好きで「いつか日本で過ごしたい」と夢見ていたコアさんですが、4年前に転機が訪れてついに日本に上陸…!

今回は、日本に来て大変だったことや、仕事への想いをインタビューしました。

飲食業界へ転身した理由と働く喜び

 

アニメがきっかけで日本へ。夢を叶えた転機

ベトナム出身のコアさん。幼い頃から日本のアニメや絵本が大好きで、いつか日本で暮らしたいという夢を抱いていました。その夢が現実のものとなったのは、高校卒業後のこと。親の知り合いを通じて、日本での就労を紹介されたことがきっかけでした。

 

ーーーどうして日本で働こうと思ったのですか?

子どもの頃から日本のアニメや絵本が大好きで、「いつか日本に行きたい!」と思っていました。高校卒業後、親の知り合いが送り出し機関の仕事をしており、日本を紹介してもらったことで「これはチャンスだ!」と思い、日本行きを決めました。アニメは「名探偵コナン」と「ドラえもん」が大好きです!

 

外国人材特定技能の在留資格を取得し、日本の飲食店で活躍するケースが増えていますが、その背景には、日本文化への強い関心があることが多く見受けられます。

 

成長を実感できる環境と切磋琢磨できる仲間

現在、六本木の予約困難な焼鳥店で働くコアさん。仕事のやりがいは、日々成長を実感できること、そして共に働く仲間と切磋琢磨できる環境にあると言います。

 

ーーー日本で働いていて楽しいことや、仕事のやりがいはありますか?

「切磋琢磨できる仲間がいることです。お互いに刺激を受けながら、一緒に仕事ができるのが楽しいです。朝礼でその日の仕事の内容を決めて、退勤の時に成果を報告します。現在は主にキッチンで、捌きや串打ちの練習をしています。毎日タイムを計測し、少しでも早く仕事をこなせるように日々練習しています。今はまだ下積みの状態ですが、自分自身の成長を実感できることがやりがいです。」

 

毎日タイムを測ってスキルを管理するなど、ストイックに技術を磨くといった向上心は、飲食店経営者外国人材採用する際に最も期待する資質と言えるでしょう。 

焼き鳥の串差しをするコアさん

毎日タイムを測ってスキルを数字で管理しているとのこと。仕上がりは店主に確認してもらいます。

 

働く中で直面した「言葉の壁」と乗り越える方法

 

複雑な日本語に苦労した経験

日本で働き始めて、コアさんが最初にぶつかった壁は、やはり日本語でした。特に、専門用語や比喩的な表現に戸惑ったと言います。

 

ーーー 日本で働き始めて困ったことは何でしたか?

「一番困ったのは日本語です。最初は全然通じなくて大変な思いをしました。特に仕事においては、専門用語がわかりませんでした。「○番様のオーダー飛んでいるよ!」と言われた時は混乱してしまい、オーダーが宙を飛ぶというのはどういうことなのか理解できませんでした。その後、飛ぶ=忘れているという意味だと初めて知り、日本語の複雑さを改めて実感しました。「落とす」にも、「(電源などを)消す」「物が下に落ちる」「汚れをとる」「不合格になる」など、さまざまな意味で使われます。言葉の率直な意味と違う使い方をする日本語が難しく、とても苦労しましたが、今ではある程度覚えて指示を聞き返すこともなくなりました。」

 

困難を自力で解決する姿勢と仲間の存在

困難に直面した時、コアさんは誰かに頼るのではなく、なるべく自分で解決しようと心がけていました。

 

ーーー実際に困ったとき、どうやって問題を解決していましたか?

「困ったときは「ゆっくり話していただいてもいいですか?」と聞いて、相手にゆっくり話してもらうことで、少しずつ理解しています。それでも理解しきれなかった時は、簡単な日本語に言い換えていただきたいです、とお願いしています。

これからの生活や仕事でさらに大変なことがあると考え、自立することが大切だと思っています。4年前に日本に来たばかりの頃は、べトナムにいる家族に頻繁に連絡をとって、励ましてもらっていました。幸運にも、GF WORKSを通して同じくベトナム出身の友達がたくさんできて、彼らが心の支えになりました。同じく飲食店で働いていることもあり、悩みを相談した時に分かり合えるのも嬉しいです。
日本語が上達すると、日本人の皆さんとのコミュニケーションも増えて自然と輪に溶け込めるようになりました。今では周囲の皆さんのおかげで、充実した毎日を過ごすことができています。」

 

GF WORKSを通じて同じベトナム出身の仲間がたくさんできたことが、彼の心の支えとなりました。同じ境遇を持つ仲間と悩みを共有することで、一人で抱え込まずに問題を解決できたと言います。

お店で人気のブロッコリー串を仕込むコアさん

串1本1本に対して、「お客様に幸せな時間を過ごしてほしい」というお客様への想いを込めるコアさん。

夢の実現に向けた挑戦と目標

 

日本語能力試験N1と独り立ちを目指す

コアさんの今後の目標は、まず日本語能力試験N1を取得し、今の仕事で独り立ちすることです。

 

ーーー今後の目標を教えてください!

「まずは日本語能力試験N1を取得することです。また、今の仕事でも独り立ちできるようになりたいと思っています。 今はまだ下積みの段階ですし、日本語能力もN3レベルなので、営業スキルも含めてもっと勉強したいと思います。」

 

日本語能力は現在N3レベルとのことですが、N1合格という高い目標を掲げ、日々努力を続けています。このような意欲的な姿勢は、外国人材採用する飲食店にとって、大きなメリットとなるでしょう。

 

日本で培ったスキルを母国で活かす

彼女の最終的な目標は、日本で培ったスキルを母国・ベトナムで活かすことです。

 

ーーーコアさんの将来のビジョンは何ですか?

「最終的には、ベトナムにあるG-FACTORYのお店で働き、日本で培ったスキルを母国・ベトナムで思う存分発揮することが目標です。自分が活躍している姿を家族に見せたいです。」

【コラム】外国人材が描くキャリアビジョン
コアさんのように、日本で得た知識や技術を母国に持ち帰り、活躍したいと考える特定技能外国人は少なくありません。これは、飲食店が外国人材を採用することが、単なる人手不足の解消に留まらず、日本の食文化を世界に広めるきっかけにもなることを示唆しています。彼らの夢を応援することは、企業のグローバルな成長にも繋がるでしょう。

(インタビュイー:コアさん / 取材・執筆:青山 )

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編 集 後 記

現状の日本語レベルはN3だそうですが、N1のような流暢さで日本語を話してくれたコアさん。住み慣れなかった異国の地“日本”も、今では住み慣れて居心地が良くなっているそうです。ご両親や同僚を想いやる優しい心の持ち主だとしみじみ感じました。仕事においても店主の指示をよく聞き、直向きに努力されています。いつか店主と肩を並べてお客様に接している様子が見れるよう、心より応援しております!

青山萌依
G-FACTORY株式会社 Promotion Support 大学在学中より、学科新聞の編集長として企画・編集・デザイン・取材・執筆を一手に担当。インターンシップではウェブライターとして活動し、金融・飲食・マッチングアプリなど多岐にわたる分野で執筆を経験。情報の本質を捉え、読者に伝わるコンテンツづくりを追求してまいります。
青山萌依
G-FACTORY株式会社 Promotion Support 大学在学中より、学科新聞の編集長として企画・編集・デザイン・取材・執筆を一手に担当。インターンシップではウェブライターとして活動し、金融・飲食・マッチングアプリなど多岐にわたる分野で執筆を経験。情報の本質を捉え、読者に伝わるコンテンツづくりを追求してまいります。