2025/03/27
特定技能ビザを取得し、飲食未経験から飲食業へ挑戦!「新しい私」に出会うためにベトナムから日本へ来日したフンさんにインタビュー!
今回ご紹介するグローバル人材は、ベトナムから来て6年目の笑顔が可愛らしいフンさん!
特定技能1号のビザを持っており、現在は有名人がお忍びで訪れる渋谷のイタリアンで働いています。
キッチンでてきぱき仕事をこなす彼女ですが、なんと飲食業界に入ってまだ1年目!5年間の工場勤務から、なぜ外食にシフトチェンジしたのか、その理由を取材しました。
飲食業界への挑戦!工場勤務から接客業への転身
日本の四季と「新しい自分」を見つけるための選択
ベトナム出身のフンさんは、来日6年目を迎える笑顔が魅力的な外国人材です。彼女が日本で働くことを選んだのは、母国にはない日本の四季に魅了されたこと、そして「新しいことに挑戦したい」という強い思いがあったからです。
ーーー 日本を選んだ理由を教えてください!
「日本の季節が好きだったからです。桜や雪などはベトナムにはないものなので、日本の四季はとても魅力的に見えます。新しいことに挑戦していきたいというのも、ベトナムを飛び立った理由の1つです。他国で働くことを決めた時、真っ先に選択肢に上がったのが日本でした。正直なところ、日本しか考えていませんでした!」
当初から日本で働くことを決めていたわけではないと言いますが、日本に一度遊びに来たことで、その魅力に完全にハマってしまったそうです!
5年間の工場勤務から飲食業界へキャリアチェンジ
現在、渋谷の有名イタリアンレストランで働くフンさんですが、飲食業界でのキャリアはまだ1年目。実は、来日後の5年間は、滋賀県の自動車部品工場で働いていたそうです。
ーーー 前職はどんなお仕事をしていたのですか?
「5年間、滋賀県の自動車部品工場で働いていました。プラスチックの部品を作る仕事です。黙々と集中して何かに取り組むのが好きだったので、当時は満足していたのですが、日本語でのコミュニケーションの少なさに『このままでいいのかな?』と疑問を持つようになって、接客業に興味を持ちました。色々な経験を積んで、新しい自分を見つけたかったんです。不安や心配はありましたが、それ以上に自分に期待する気持ちの方が大きかったです。」
黙々と作業することに満足していた彼女が、新たな挑戦を決意したのは、コミュニケーションを通じて自己成長をしたいという思いからでした。「自分に期待する気持ちの方が大きかった」と語る言葉からは、彼女のポジティブでひたむきな人柄がうかがえます。
飲食店未経験でも成長できる職場環境とは?

料理未経験から温菜場を任されるまでの成長
飲食業界未経験でスタートしたフンさんにとって、最初の1年は苦労の連続でした。料理や調理器具の名前すらわからない状態からのスタートだったと言います。
ーーー未経験からのスタートで、つまづいたことや苦労したことはありましたか?
「去年は料理の名前も、使う器具の名前も、まず料理というジャンルに詳しくなかったのでとても大変でした。言われたことを、言われた通りに正確にこなすだけで精一杯でした。大変だったけれど、毎日「初めて知った!」という発見に溢れていて楽しかったです。周りの方々に支えられて、今では任せてもらえる仕事が増えました。去年は冷菜場でサラダやカプレーゼなどを作るのが主な仕事でしたが、今は少しレベルが上がって、オムレツやフライなどの作業工程の多い温菜場を任せていただいています。オープン前に仕込むデザートも「ティラミス」は私の担当になっています!」
周りの仲間の支えもあり、今では任せられる仕事が増え、冷菜場から温菜場へ、そしてデザートまで担当するようになりました。
彼女の成長は、未経験の外国人材も、適切なサポートと本人の努力があれば、短期間で戦力になり得ることを示しています。
料理の腕を上げ、チームの一員として働く喜び
ーーーお仕事で充実感ややりがいを感じるのはどんな時ですか?
「上手に料理を作れた時と、仲間のみんなと団結できた時です。今年(2025年)の2月で、現在勤めているイタリアンのお店は1年経ちます。働き始める前は料理が得意ではなかったのですが、今では当時の自分が見たら目が飛び出るほど、料理の腕が上がった自信があります。お客様が賑わうディナータイムでは、ホールとキッチンが呼吸を合わせてお料理を提供していくのが楽しいです。お客様の喜ぶ顔がキッチンから見えるので、その笑顔を見て私もやる気と元気をもらっています。」
キッチンとホールが一体となってお客様に最高のサービスを提供する瞬間は、彼女にとって大きな喜びとやりがいなのだそうです。
フンさんが持つ特定技能1号の在留資格は、最長で5年間日本で働くことができます。彼女のように、キャリアチェンジをした外国人材が、専門性を深めるために特定技能を取得するケースは増えています。
特定技能の在留期間を延長するには、更新手続きが必要です。これらの手続きをスムーズに行えるよう、飲食店側もサポートすることが重要です。
将来を見据えた日本語学習と夢への挑戦
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レシピは、フンさん自身のスマホでもメモをとり、家でも見返して復習しているそうです
お客様を笑顔にする「ミートパスタ」を完璧に
フンさんの現在の目標は、お店の看板メニューである「ミートパスタ」を完璧に作れるようになることです。このメニューは、お客様の前で仕上げを行うため、調理と説明を同時に行う高度な技術が求められます。
ーーー将来の夢や目標はありますか?
「ミートパスタを上手に作れるようになることです!ミートパスタは当店の看板メニューで、お客様の前でハンバーグを崩したりチーズを削ってかけたりと、お客様の前で仕上げるというのが大きな特徴です。
仕上げをしながら、ハンバーグのお肉の原産地や、パスタの味わいなどをお客様に説明するのですが、手と口を同時に動かすというのが私にはとても難しいです。おとといの夜、緊張して日本語での説明に詰まってしまったところ「頑張れ!!」とお客様が応援してくださいました。スタッフの皆さんだけでなく、きてくださるお客様も本当に優しいです。まだまだ練習が必要なので、1日でも早く完璧にこなせるように特訓します。
将来、ベトナムに帰るか、日本で暮らし続けるか、具体的なことは決まっていませんが、今は少しでも自分が成長できるように、仕事に専念していきたいです!!」
実践的な日本語学習とN2合格への意欲
フンさんは、日本語能力試験N2の取得を目標に、日々学習を続けています。工場勤務時代は本での勉強が主でしたが、現在は実践的な日本語を身につけるため、学習方法をシフトしました。
ーーーとても日本語がお上手ですが、普段どうやって勉強していますか?
「最近やっているのは、日本のドラマや映画を、日本語の字幕で見ることです。読み方や発音は耳で聞きながら、目で字幕を追っています。わからない言葉が出てきた時には、スマホのカメラで文字を読み込んで調べます。最近お客様の前でお料理を仕上げる機会が増えたので、「読む」勉強から「話す」勉強にシフトしました。日本語能力試験でN2を取得するために頑張っています。」
何事にもひたむきに努力し、前を見続けるフンさん。彼女は、特定技能で働く外国人材の模範と言えるでしょう。今後の活躍がとても楽しみです!
(インタビュイー:フンさん / 取材・執筆:青山)
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