2025/10/31
SNSから“来店・注文”につなげる!客単価を上げるInstagram戦略とは?
はじめに:SNSは「集客ツール」ではなく「売上設計ツール」
多くの飲食店がInstagramを運用していますが、実際にはこうした声が少なくありません。
「投稿しても“いいね”だけで終わる」
「フォロワーは増えたけど、売上が上がらない」
「SNS担当のスタッフがいても、何を発信すればいいか分からない」
これは、多くの店舗が「とりあえず投稿」している状態に陥っているためです。
SNSは“情報発信の場所”ではなく、“売れる導線”を設計する場所。つまり、「投稿→来店→再来店」という一連の流れを設計できて初めて、経営に貢献するツールになります。
特にInstagramは、「写真で惹きつけ」「ストーリーで関係を深め」「ハイライトで売上を積み上げる」ことができる、飲食店にとって最も相性の良いSNSです。
ここからは、Instagramを活用して 「高くても選ばれる」「客単価が自然と上がる」発信の仕組みづくり を5つのステップで解説します。
1. SNSで「高単価メニュー」を印象づける

① “映える”より“惹かれる”投稿に?
SNSでは、綺麗な写真を投稿するだけではフォロワー止まりです。
いま必要なのは、「写真の奥にあるストーリー」で“行きたい理由”をつくること。
たとえば…
✖️「熟成ローストビーフ」
→ ただの料理紹介。◎「3日間じっくり寝かせた熟成ローストビーフ。低温で旨みを閉じ込め、口の中でとろける柔らかさに。」
→ “こだわり”と“体験”を同時に伝えることで、「味を確かめたい」と感じさせる。
人は「体験」を想像できるものに惹かれます。
美味しそうより、「どんな時間が過ごせるか」「どんな気持ちになれるか」を伝える投稿が、客単価アップにつながる第一歩です。
② 高単価メニューを“主役”に
Instagramで“売りたいメニュー”をしっかり主役に据えましょう。
人気メニューばかりを発信してしまうと、「お得・手軽」な印象ばかりが定着します。
一方、客単価を上げたいときは、“単価の高い看板商品”を中心に投稿することが大切。
人はSNSで見たものを、来店時に無意識に探します。
たとえば、
-
「季節限定のコース」
-
「ペアリングワイン付きセット」
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「“記念日ディナー”専用の席」
など、単価が高くても“体験価値”が高い商品を定期的に露出することで、価格より「価値」で選ばれる店になります。
2. 投稿から来店へ導く3ステップ導線とは?

SNSは「知ってもらう」だけでなく、「行動を生み出す設計」が必要です。
飲食店のInstagramは、次の3段階で構成すると効果的です。
| ステップ | 目的 | 具体的なアクション |
|---|---|---|
| ① 知る | 興味を持ってもらう | 投稿・リールで魅力発信 |
| ② 惹かれる | 店への“期待”をつくる | ストーリーズ・ハイライトで裏側を紹介 |
| ③ 行動する | 来店・予約・注文へ | リンク誘導、DM、Googleマップ導線など |
たとえば、
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投稿:「今週限定のチーズバーガー、試作段階で大好評🍔」
-
ストーリー:「実際に焼いてる様子を動画で公開」
-
ハイライト:「限定メニューまとめ」
という流れを作ると、フォロワーが“気づいた時点”から“予約ボタンを押す瞬間”までが自然につながります。
3. ストーリーズ×メニューの連動で再来店を?
Instagramストーリーズは、「次行ったとき食べたい」を生む最強の仕掛けです。
投稿が“入口”なら、ストーリーは“関係構築の場”です。
たとえば、
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「今日は新しいチーズケーキの試作中🍰」
-
翌週:「ついに完成!試作で人気だった新メニュー登場」
このように「試作→完成→発売」というストーリーを描くことで、フォロワーが“見守る楽しさ”を感じ、再来店の動機が自然に生まれます。
また、スタッフの一言や仕込みの裏側など、“人の温度”が伝わる発信 は、Z世代にも響きやすく、ファンづくりに直結します。
4. 投稿内容と店舗体験を一致させる
Instagramでの印象と、実際に来店したときの体験がズレていると、リピーターになりにくくなります。
逆に、「SNSの通りだった!」という一致体験があると、信頼度と満足度が大幅に上がります。
実践ポイントは以下の通り。
-
・投稿写真と同じ角度で料理を提供
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・SNSで紹介した限定メニューを、店頭メニュー表にも明示
-
・SNS用タグ「#店名メニュー名」をメニュー表に記載
・SNS→来店→再投稿という好循環を生み出すことで、“売れる導線”が完成します。
5. UGC(お客様投稿)を活かす仕掛けを

UGC(User Generated Content:お客様の投稿)は、飲食店にとって「無料の口コミ広告」です。
お客様が自ら投稿したくなる“きっかけ”を設計しておくことが大切です。
仕掛け例:
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店内にフォトスポットを設ける(光・背景・ロゴ入りの壁など)
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「#店名キャンペーン」タグを設定し、投稿特典(次回ドリンク無料など)を用意
-
ストーリーで「お客様投稿」を積極的にリポスト
特にZ世代や外国人観光客は、他人のSNS投稿を“信頼できる情報源”として利用しています。
つまり、彼らのUGCが新しい顧客を呼び込む最強の宣伝になるのです。
6. Instagram運用を「チーム」で回す
SNS運用はオーナー一人では継続が難しいもの。
投稿頻度を保ちながら効果を出すには、店舗スタッフを巻き込んだ運用体制 が鍵です。
例えば、
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・担当を「撮影担当」「ストーリー担当」「分析担当」に分ける
-
・月1回ミーティングで投稿テーマを決定
-
・売上データとSNS反応を照らし合わせて改善
SNS運用をチームで仕組み化することで、「投稿が続かない」「トレンドに遅れる」といった課題を防ぎ、継続的に売上につながる発信を続けられます。
7. SNS分析を“勘”ではなく“数字”で見る
Instagramには、誰でも使える「インサイト分析」機能があります。
重要なのは、“フォロワー数”よりも“アクション率(=動いた人数)”を見ること。
| 指標 | 意味 | 改善のヒント |
|---|---|---|
| リーチ数 | 投稿を見た人数 | 写真のクオリティ・タグの見直し |
| 保存数 | “あとで行きたい”と思った数 | 興味を引くキャプション・ハッシュタグ強化 |
| リンククリック数 | 来店・予約意欲 | 投稿内導線を明確にする |
このように「数字→改善→反応」を繰り返すことで、投稿が“見られるだけ”から“売れる投稿”に変わります。
まとめ:Instagramを「売上をつくる仕組み」に変えよう
Instagramを「写真アルバム」から「売上導線」へ。
ポイントは、“なんとなく投稿”を卒業し、意図を持って設計することです。
-
・投稿で“惹かれる理由”を伝える
-
・ストーリーで“関係性”を深める
-
・店舗で“SNS体験”を再現する
-
・UGCで“新たな顧客”を呼び込む
この4つの流れを仕組み化すれば、SNSは単なる発信ツールではなく、「客単価を上げ、リピーターを増やす最強の営業チャネル」 になります。
「投稿=集客」ではなく、「投稿=売上設計」。
今日から、あなたの店舗のInstagramを、“売れる導線”として再設計してみませんか?