2025/01/21

【米価格推移の最新動向】2025年12月は「価格調整の時期」が本格化か?

長らく続いた米価格の歴史的な高騰は、飲食店経営、特に仕入れコストに深刻な影響を与え続けてきました。毎日の原価計算を圧迫し続けた米価格ですが、最新の市場動向を見ると、ついに変化の兆しが見え始めています。

2025年12月現在、小売市場では価格の伸びが頭打ちになり、緩やかな調整局面に入りつつあります。本記事では、「米価格 今後」のリアルな見通しを、最新データと市場構造の変化から徹底分析します。

 

各月のデータはこちらから

2025年1月

2025年12月

 

2025年1月

米価格急騰。北海道・秋田・栃木で最大74%UP

2024年12月、新米の業者間取引価格が前年同月比で60%上昇し、2万4665円(60キロ当たり)となりました。
農林水産省の17日の発表によれば、前月比でも3%の上昇を記録し、統計を開始した2006年以降で最高値を更新しています。

特に、北海道のななつぼしが68%、秋田県のあきたこまちが74%、栃木県のコシヒカリが82%と大幅に上昇しており、全体の価格上昇は4カ月連続で続いています。この業者間取引価格の上昇は、店頭価格にも波及しており、12月の全国約1千の小売店での米の平均価格は、5キロあたり3,485円と、前月を0.7%上回りました。

 

米の高騰は続く?最新の供給見通しをチェック

需給バランスが依然として厳しいため、高騰傾向は続く可能性があります。ただし、生産量は増加が見込まれており、今後の価格動向に注目が集まります。

農林水産省が2024年3月に公表した「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」によると、2024-2025年の見通しでは、需要が670万tに対して生産量は669万t、民間在庫量197万tと合わせた供給量は846万tとなる見通しです。供給量は前年に比べて減少していますが、生産量は前年よりも8万t増加し、6年ぶりの増産が見込まれています。

今後も米価格の動向を注視し、柔軟な経営戦略を立てていきましょう。

2025年12月

米価格推移の最新動向:2025年12月は価格調整の時期に?

歴史的な高騰を経験した米価格ですが、2025年12月現在、小売価格には落ち着きが見え始めています。

農林水産省が公表した最新データ(2025年12月上旬)によると、全国のスーパー・量販店での米の平均価格(5キロ)は、4,276円~4,321円前後で推移しています。これは前の週からは値下がりを記録しており、市場価格がピークを越え、緩やかに調整局面に入っていることを示唆しています。

 

これからどうなる?「米価格 チャート」の動向:ピークアウトの兆し

これまでの米価格推移チャートで見ると、2024年から2025年春にかけての急騰を経て、秋以降は下落傾向にあります。この「ピークアウト」は一時的な需給の緩みだけでなく、より構造的な市場変化によって支えられています。

1. 市場供給の増加と在庫圧力

  • 政府備蓄米の市場放出: 需給逼迫を和らげるための政府備蓄米の計画的な放出が、市場全体の供給量を押し上げています。

  • 新米の収穫と増産見込み: 2024年産米(2025年新米)の作況が平年並み、あるいは一部で増産が見込まれていることも、市場の将来的な供給不安を緩和しています。

2. 構造的な需要の減少

  • 「米離れ」の加速: 歴史的な高価格が続いた結果、家庭や特に外食・中食産業で、米価格 10kgあたりのコスト高を回避するため、米の消費そのものを減らす、または使用する食材を見直す動きが加速しました。

 

 

まとめ:飲食店オーナーが今すぐ取るべき行動

価格が安定し始めた今こそ、原価率を見直すチャンスです。

  • ・原価計算の再確認: 米価格の「高値安定」を前提に、メニュー全体の原価率を再設定しましょう。米を使うメニューの価格調整や、利益率の高いメニューへの誘導を検討します。

  • ・仕入れ戦略の準備: 卸売価格が下がり切るタイミングを見極め、業者と交渉する準備を始めましょう。

  • ・米離れ対策: 高値が続いたことで消費者の「米離れ」が進んでいます。代わりに麺類やパンなど、米以外の炭水化物も魅力的に提供できるメニュー構成を検討し、多様なニーズに対応しましょう。

 

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豊幡佳乃
立命館大学 法学部 大学で法律を専門的に学び、法的知識を基盤に飲食業界向けの記事を執筆。食べることが大好きという自身の関心を活かし、飲食店経営者やスタッフの方々が直面しやすい法律問題や制度のポイントを、専門用語をかみ砕きながらわかりやすくお届けしていきたいと考えています。
豊幡佳乃
立命館大学 法学部 大学で法律を専門的に学び、法的知識を基盤に飲食業界向けの記事を執筆。食べることが大好きという自身の関心を活かし、飲食店経営者やスタッフの方々が直面しやすい法律問題や制度のポイントを、専門用語をかみ砕きながらわかりやすくお届けしていきたいと考えています。