【特定技能 ビザ×飲食業】お客様と仲間から支持されるには?元新聞配達員が飲食業に転身!ベトナム出身トアンさんにインタビュー!

トアンさんのサムネイル画像

日本でのキャリアチェンジと働くきっかけとは?

 

桜と抹茶に魅せられ、ベトナムから来日

特定技能の外国人材であるトアンさんは、日本の美しい景色とポップカルチャーに惹かれ、ベトナムで高校卒業後すぐに来日しました。特に、桜のわずかな期間しか見られない美しさが好きで、毎年春を楽しみにしています。

 

ーーー 日本に来たきっかけは何ですか?

「日本の景色とポップカルチャーに惹かれて、ベトナムで高校を卒業した後すぐに日本に来ました。景色だと、桜が一番好きです。ほんのわずかな期間しか見れないからこそ、すごく貴重なものだと思います。毎年春が訪れるのが楽しみなんです。アニメや漫画も好きです。いつか日本の漫画を日本語で完璧に読めるようになりたいです。」

 

 新聞配達員から飲食業へ。成長を求めたキャリアシフト

トアンさんは、来日後最初に新聞配達の仕事をしていました。日本語を話す機会が少なく働きやすかった反面、語学力が向上しないことにモヤモヤを感じ、新しい挑戦を決意しました。

 

ーーーもともと飲食業界に興味があったのですか?

「実を言うと、強い興味があったわけではありません。元々は新聞配達の仕事をしていました。日本語を話す機会が少ない分働きやすかったのですが、日本語を話さないため語学力は向上しませんでした。日本が好きで日本に来たのに、いつまでたっても日本に馴染めていない気がしてモヤモヤしたのが、飲食業界に飛びこんだきっかけです。初めての世界にびくびくしていましたが、今ではこの環境が、語学力や精神面の成長に繋がったと感じます。」

 

初めての飲食業で不安を抱えつつも、今ではこの環境が自身の語学力や精神面の成長に繋がったと感じています。この経験は、飲食店の採用担当者にとって、未経験の外国人材が持つ成長の可能性を示す好例です。

 

現場で直面した壁とそれを乗り越える方法

接客を通してお客さんと会話できることが楽しいです。「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」といった日本のおもてなしの言葉は温かみがあって特に好きです。今の仕事についてから、自然と日本人のお客様と会話をすることが増えたので、日本語力も確実に伸びました。

 

現場で戸惑った「簡潔な日本語」

トアンさんが飲食業に転職して最初に直面した壁は、現場で使われる独特の日本語でした。日本語学校で習う丁寧な言葉遣いと異なり、現場では簡潔な表現が多用されることに衝撃を受けたと言います。

 

ーーーお仕事で困った経験はありますか?

「飲食業界は初めての経験だったので、最初は右も左もわからず、指示されることに応えるだけで精一杯でした。日本語学校で習っていた日本語と、実際に現場で出る日本語が全然違ったのが衝撃的でした。特に現場では、すばやく伝達するために簡潔な表現が使われることが多いです。
「この料理を3番の席のお客様に持っていってください」が、「これ3番ね」と言われ料理を渡されるといった感じです。いまは十分伝わりますし、僕自身も簡潔に話すようになりましたが、日本語に不慣れだった当時は、「何を」「どこに」「誰に」「どうすればいいのか」がはっきりしないとすぐには動けませんでした。」

 

当時は戸惑い、指示を理解するのに時間がかかったそうですが、今では自身も簡潔に話せるようになり、スピーディーな店舗の雰囲気を心地よく感じています。

 

 「やってみる」「続けてみる」で困難を乗り越える

トアンさんは、困難に直面した時に「やってみる」「続けてみる」という2つの言葉を胸に刻んでいました。

ーーー困難なことに直面した時、どうやって壁をのりこえてきましたか?

「仕事も語学力も、慣れないうちから『自分にはできない』と落ち込んでいても何も変わらないですよね。自分にはまだ経験値と努力の積み重ねが足りないと考えるようにしたら、失敗が怖くなくなりました。」

 

現場のオペレーションをしっかり頭に入れることで、次に起こることを予測できるようになり、スピーディーな指示にも対応できるようになったと言います。彼のひたむきな姿勢は、飲食店経営者が外国人材の育成を考える上で、大きなヒントとなるでしょう。

【コラム】日本語能力試験と現場の日本語

日本語能力試験(JLPT)は、外国人材の日本語能力を測る重要な指標ですが、リンさんの経験が示すように、試験の日本語と実際の現場で使われる日本語には違いがあります。

飲食店で働く外国人材がスムーズに業務を行うためには、接客や調理指示など、現場で使われる実践的な日本語を学ぶことが不可欠です。採用担当者は、日本語能力試験のスコアだけでなく、実際のコミュニケーション能力や学習意欲も評価することで、より現場で活躍できる人材を見つけられるでしょう。

成長を続ける外国人材が描く未来

 

日本語力向上と特定技能2号合格への挑戦

トアンさんの今後の目標は、日本語能力試験N1特定技能2号の試験に合格することです。

 

ーーー これからの目標はありますか?

「日本語能力試験でN1を取得することと、特定技能2号の試験に合格することです。自分の言葉で、最大限のおもてなしができるようになりたいです。ゆくゆくは、仲間やお客様から信頼される人材になり、責任ある仕事を任せてもらえるよう成長していきたいと考えています。そのために、日々の業務を大切にし、知識や技術を磨き続けていきます。」

 

彼の言葉からは、ただ日本語を学ぶだけでなく、それを活かしてより質の高い接客を提供したいという強い思いが伝わってきます。

 

 責任ある仕事を任される人材へ

トアンさんは、将来的に仲間やお客様から信頼され、責任ある仕事を任せてもらえる人材になることを目指しています。

 

ーーートアンさんは今後、どのような人材になっていきたいと考えていますか?

「ゆくゆくは、仲間やお客様から信頼される人材になり、責任ある仕事を任せてもらえるよう成長していきたいと考えています。そのために、日々の業務を大切にし、知識や技術を磨き続けていきます。」

 

トアンさんのように明確な目標を持つ外国人材は、飲食店の採用課題を解決するだけでなく、組織全体のモチベーション向上にも繋がるでしょう。今回のインタビューは、特定技能の外国人材が持つ成長意欲と、それを受け入れることのメリットを改めて示す貴重な事例となりました。
ぜひ、今後の人材採用のヒントにしていただけたらと思います。

 

(インタビュイー:トアンさん / 取材・執筆:青山 )

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編 集 後 記
知らない世界に飛び込むことは、誰しも不安が付きまとうはず。ですが、その一歩を自分の力で踏み出せる人は確実に成長していけると思います。トアンさんもその1人です。いつかこうなりたい、と目標を語る姿には、自分の未来をしっかり見据えている強さがありました。話し方も雰囲気もおおらかで優しさが溢れているトアンさんですが、現状に満足せずに上を目指す努力家であることが、今回のインタビューではっきりと分かりました。ぜひ皆さんも「中目黒いぐち 恵比寿店」で、彼のおもてなしに触れてみてはいかがでしょうか?
青山萌依
G-FACTORY株式会社 Promotion Support 大学在学中より、学科新聞の編集長として企画・編集・デザイン・取材・執筆を一手に担当。インターンシップではウェブライターとして活動し、金融・飲食・マッチングアプリなど多岐にわたる分野で執筆を経験。情報の本質を捉え、読者に伝わるコンテンツづくりを追求してまいります。
青山萌依
G-FACTORY株式会社 Promotion Support 大学在学中より、学科新聞の編集長として企画・編集・デザイン・取材・執筆を一手に担当。インターンシップではウェブライターとして活動し、金融・飲食・マッチングアプリなど多岐にわたる分野で執筆を経験。情報の本質を捉え、読者に伝わるコンテンツづくりを追求してまいります。