2025/05/09
特定技能×飲食人材“ドゥックさん”にインタビュー!ベトナム出身シェフが語る、飲食店での成長と夢
「こんにちは!」と取材当日、笑顔で迎えてくれたのは、中目黒の人気和食店「米ル」で働くドゥックさん。
やわらかい雰囲気の中に、芯のあるまなざしが印象的な彼は、キッチンもホールも臨機応変に担う特定技能人材!3年前に日本を訪れ、以来自分の夢に向かってひたむきに努力を続けています。
今回はドゥックさんが、ホテル勤務を経て今に至るまでの歩みや、将来の夢まで、丁寧にまっすぐに語ってくれました。
なぜ日本を選んだのか?外国人材として働くきっかけ
姉の言葉と日本の食文化への興味が日本へ導いた
ベトナム出身のドゥックさんが日本で働くことを決めたのは、3年前に遡ります。その大きなきっかけは、すでに日本に住んでいたお姉さんの存在でした。お姉さんから日本の魅力について聞くうちに、ドゥックさん自身も日本の食文化に興味を抱くようになったといいます。
ーーーどうして日本を選んだのか、理由を教えてください!
「日本に決めたのは、姉の影響が大きいです。元々僕の2番目の姉が日本に住んでいて、「日本は素敵なところだよ」とよく聞いていました。日本の飲食店にも興味があったので、日本に行くことを決めました。「困った時は姉のところに行こう…!」と思えることで、不慣れな場所でも安心感がありました。姉は日本語能力試験N1を持っているので、基礎的な日本語は姉から教わりました。現在、姉は香川県、僕は東京都で、住むところが離れてしまいましたが、今でも1年に1回は必ず日本国内で再会しています。
広島でのホテル勤務から特定技能を取得し転職
日本に来て最初に働いたのは、広島県のホテルだったとか。ここでは客室清掃やフロント業務など、幅広い業務を経験したそうです。
ーーー 現職の前は、どんなお仕事をしていましたか?
「日本に来たのは3年前(2022年)で、最初は広島県のホテルで働きました。客室やエントランスの掃除がメインで、人手が足りない時にはフロントに立ってお客さんのご案内を行うこともありました。」
1年半の勤務後、一時帰国するも、日本での仕事の楽しさが忘れられず、再び日本で働くことを決意します。この時、特定技能1号を取得し、現在の職場である中目黒の和食店「米ル」で働き始めました。このキャリアパスは、日本の多岐にわたる産業分野で外国人材が活躍している現状を物語っています。
飲食店の採用担当者必見!外国人材の仕事への向き合い方
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「店の味」はこの出汁が決めると言っても過言でなありません。この日もドゥックさんが責任を持って担当していました。
現在ドゥックさんが働くのは、中目黒の人気和食店です。ここでは裏方のキッチン業務から、お客様と接するホール業務まで、多岐にわたる仕事をこなしています。
ーーー 現在はどんなお仕事をしていますか?
「今は、中目黒にある日本料理店で働いています。裏方としてキッチンで料理を準備したり、カウンターに立って接客したり、臨機応変に対応しています」
営業前の仕込みでは、店の味を左右する重要な出汁をとることから始まり、茶碗蒸しやお造りなどの調理も任されています。特に、出汁は料理の基本であり、毎日気を引き締めて取り組んでいるそうです。彼の幅広い業務経験と真摯な姿勢は、人手不足に悩む飲食店の採用担当者にとって、非常に魅力的な人材像と言えるでしょう。
難易度の高い出汁巻き玉子に挑戦する向上心
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ドゥックさんは、日々の仕事の中で「難しい」と感じたことにも、ひたむきに挑戦し続けています。最近の挑戦は、繊細な技術が求められる出汁巻き玉子です。
ーーーここ最近で「難しい…!」と感じた仕事はありますか?
「出汁巻き玉子です!火が入りすぎないように注意しながら、綺麗にパタンパタンと巻いていくのですが、1回ごとに卵液の量や温度の変化に注意しなければならないため、非常に繊細な仕事です。卵液が少ないと当然破れやすくなるため、巻くのが本当に難しいです。巻いて巻いて重くなるほどに、玉子をひっくり返すことも難しくなるため、毎日繰り返し挑戦してコツを掴みにいっている状態です。まだ完成度にばらつきはありますが、日々成長していると感じます。」
まだ完成度にばらつきはあるものの、日々成長を感じていると語ってくれました。この飽くなき向上心と挑戦する姿勢は、外国人材が日本の職場に新しい活力をもたらす好例です。
特定技能外国人は、一定の技能と日本語能力を証明することで、日本での就労が認められる在留資格です。「特定技能2号」に移行できれば、外国人材の長期的なキャリア形成を支援するとともに、日本の産業界に安定した労働力を供給することに繋がります。
将来叶えたい夢や、今後の目標を教えてください
特定技能人材ドゥックさんが思い描く未来
ドゥックさんは、自分の夢を叶えるためには、胸を張れるような立派な技術が必要だと考えています。そのため、現在も日々技術を磨き、経験を積むことに励んでいます。
ーーー将来叶えたい夢や、今後の目標を教えてください!
「自分のお店を持つことです。業態と出店場所はまだ決めかねていますが、お店の雰囲気は、米ルのように落ち着いていて洗練された雰囲気にしようと決めています。米ルで働き始めた頃、こんなにおしゃれな飲食店があるんだと本当に驚きました。来店するお客様もみなさん礼儀正しく、僕が知っていた飲食店とは全く異なる世界でした。自分でお店を開くためには、胸を張れるような立派な技術が必要だと思います。自分がそのレベルに到達できるまで、もっともっと経験を積んで、お金を貯めて、いつか必ず夢を実現させたいです。」
(インタビュイー:ドゥックさん / 取材・執筆:青山 )
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