2026/03/04

飲食店倒産が過去最多の894件に|支援縮小と物価高が直撃した経営現場【飲食店倒産件数2024年】

2024年の飲食店倒産件数が過去最多の894件に達したことが、帝国データバンク(東京都港区)の調査で明らかになった。前年(768件)と比べて16.4%の増加となり、これまで最多だった2020年(780件)を上回る結果となった。

支援縮小と物価高で飲食店に迫る資金繰りの危機

2020年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令され、多くの飲食店が影響を受けた。しかし、その後はゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)や協力金などの支援策により、一時的に倒産件数は抑えられていた。

ところが、2024年には支援策が縮小し、多くの企業で融資の返済が本格化。加えて、急激な円安による原材料費や光熱費の高騰、人件費の増加が経営を圧迫し、小規模店舗を中心に資金繰りが厳しくなった。

小規模飲食店に大打撃

負債規模別では、

  • 1000万~5000万円未満が692件と最多
    5000万~1億円未満が92件
    1億~5億円未満が93件
  •  

と、小規模店舗の倒産が目立つ。業態別では、「酒場・ビヤホール」が212件で最多。次いで、「中華料理店・その他の東洋料理店」(158件)、「西洋料理店」(123件)と続いた。

飲食店はこれからも倒産リスクに直面するのか?

残念ながら現状を踏まえると、飲食店は今後も厳しい倒産リスクに直面すると考えられる。

帝国データバンクの分析によると、飲食業界では原材料費や光熱費の上昇、人手不足による人件費負担の増加が経営を圧迫している。また、消費者の節約志向により原価高を価格に反映できず、収益改善が難しい状況が続いているという。

厳しい経営環境が続く今こそ、柔軟な発想と迅速な対応で生き残りを図ることが重要だ。

 

柴田彩
大学ではインターナショナルビジネスとマーケティングを専攻しました。多文化な環境で暮らす中で、「言葉で伝えること」の力と難しさ、そして面白さを日々実感してきました。 このサイトでは、日本の飲食業界における外国人材の受け入れや、「特定技能」制度に関する情報を中心に発信しています。制度や手続きといった堅いテーマも、できるだけわかりやすくお届けできたらと思っています。誰かの「なるほど」「知らなかった!」という気づきにつながる、そんな記事を目指しています。
柴田彩
大学ではインターナショナルビジネスとマーケティングを専攻しました。多文化な環境で暮らす中で、「言葉で伝えること」の力と難しさ、そして面白さを日々実感してきました。 このサイトでは、日本の飲食業界における外国人材の受け入れや、「特定技能」制度に関する情報を中心に発信しています。制度や手続きといった堅いテーマも、できるだけわかりやすくお届けできたらと思っています。誰かの「なるほど」「知らなかった!」という気づきにつながる、そんな記事を目指しています。