【2026年版】飲食店のSNS・WEB集客・販促に使える補助金——「持続化補助金」を使い倒す方法、全部教えます

Admin

「Instagram広告を出したいけど予算が厳しい」「ホームページをリニューアルしたいが制作費が高い」「フードイベントに出展して新規客を獲得したい」——こういった集客・販促の悩みを持つ飲食店オーナーは多いはずです。

実は、SNS広告・HP制作・チラシ・フードイベント出展費をまとめて補助してくれる補助金が存在します。「小規模事業者持続化補助金」です。

集客・販促を目的として使える補助金を調べると、この持続化補助金がほぼ唯一の本命です。他の補助金(DX系・省力化系)は設備やシステム導入が主目的のため、SNS広告費やHP制作費には使えないか、使えても附随的な扱いになります。

この記事では、持続化補助金を集客・販促に徹底活用するための情報を、対象経費の詳細から採択される計画書の書き方まで丁寧にまとめます。

重要:補助金の要件・スケジュールは随時変更されます。申請前は必ず公式サイト・最新公募要領を確認してください。本記事は2026年5月22日時点の情報をもとに作成しています。

そもそも「小規模事業者持続化補助金」って何?飲食店が使える制度?

「持続化補助金」は、中小企業庁が実施する販路開拓・集客支援の代表的な補助金です。2013年の創設以来、毎年継続されており、飲食店を含む多くの小規模事業者に活用されてきました。

ひと言でいうと「集客のためにかかるお金の2/3を国が出してくれる制度」です。

基本情報

管轄

中小企業庁(事務局:商工会・商工会議所)

対象者

飲食業の場合:従業員5人以下の小規模事業者。個人事業主OK

補助率

対象経費の2/3

補助上限

通常枠50万円。特例適用で最大250万円(後述)

2026年スケジュール

第19回:4月30日締切済み。第20回:2026年秋頃(9〜10月)公募開始予定

申請方法

電子申請システム(Jグランツ)のみ。郵送不可

必要書類

経営計画書・補助事業計画書・商工会等の事業支援計画書(様式4)など

申請先

商工会地区:jizokukanb.com 商工会議所地区:r6.jizokukahojokin.info

 
「小規模事業者」の定義を確認
  • 飲食業(飲食店)の場合、常時使用する従業員が5人以下であれば小規模事業者に該当します。パート・アルバイトは週30時間以上勤務で1人としてカウントします。経営者本人・家族従業員は含みません。5人を超えると対象外になるので、スタッフの人数を事前に確認してください。(出典:中小企業庁 持続化補助金公募要領)

SNSWEB集客・販促に使える対象経費——何にどこまで使えるの?

持続化補助金の最大の魅力は、対象経費の幅広さです。以下の表で「集客・販促に関連する経費」を整理しました。

使える範囲一覧

経費区分

飲食店での具体例

補助金額の上限

注意点

広報費

チラシ・ポスター・メニュー表・DM・Instagram/Meta/X広告費・プレスリリース

補助対象経費全体の範囲内

SNS広告費用そのものが対象。運用代行費は「委託費」で計上

ウェブサイト関連費

HP新規制作・リニューアル・LP作成・SEO対策・動画制作・ECサイト構築

補助金確定額の1/4まで

単独申請不可。他の経費(広報費等)と必ず組み合わせること

委託・外注費

SNS運用代行・写真・動画撮影・デザイン制作・コピーライティング

補助対象経費全体の範囲内

「自ら実行困難な業務」が条件。継続的な委託契約は対象外のケースも

展示会等出展費

フードイベント・マルシェ・商談会の出展料・ブース装飾費

補助対象経費全体の範囲内

オンライン展示会・商談会も対象

新商品開発費

新メニュー開発用原材料・パッケージデザイン費

補助対象経費全体の範囲内

販路開拓につながる取り組みであること

機械装置等費

デジタルサイネージ・撮影用機材・業務用タブレット(販促用途)

補助対象経費全体の範囲内

販路開拓に直接使う機器に限定

SNS広告費はそのまま使える

Instagram広告・Meta広告・X(旧Twitter)広告・TikTok広告——これらのSNS広告費は「広報費」として補助対象になります。「運用はすでに自分でやっている、広告費の一部を補助してほしい」という使い方が可能です。

ただし、広告費は「実際に使った費用の領収書・請求書」が必要です。事前に「この広告に使います」という計画を事業計画書に書いておき、採択・交付決定後に実際に広告を出稿するという順番を守ることが必須です。

HP製作費は1/4ルールに注意に注意

ウェブサイト関連費(HP制作・SEO・動画制作等)は、補助金確定金額の1/4が上限です。たとえば補助金が50万円確定した場合、ウェブ関連費は12.5万円まで。150万円確定なら37.5万円までです。

さらに、ウェブサイト関連費は単独での申請が認められていません。チラシ・SNS広告・撮影費など他の広報費・委託費と組み合わせて計画を立てることが必要です。「HP制作費だけを補助してほしい」という申請は採択されません。

SNS運用代行費・撮影費・コピーライティング費も対象

「SNSの運用を外部のプロに任せたい」「食欲をそそる料理写真を撮影したい」「キャッチコピーをプロに考えてもらいたい」——こうした外注費は「委託・外注費」として対象になります。

ただし「自ら実行することが困難な業務」が条件です。自分でできることを外注する場合は採択されにくくなります。SNS運用の専門知識がない・撮影機材を持っていない、といった理由を事業計画書に明記しましょう。

補助額を最大化するには?特例を組み合わせれば最大250万円になる

「基本は50万円」と聞くと「それほど大きくないな」と感じるかもしれません。でも特例を使えば最大250万円まで引き上げられます。

申請パターンによる補助額の例

申請パターン

適用特例

補助上限

飲食店での活用例

通常枠(基本)

なし

50万円

チラシ+SNS広告+HP制作(1/4以内)のセット

賃上げ特例あり

事業場内最低賃金を+50円以上

200万円

SNS広告強化+メニュー表刷新+フードイベント出展

インボイス特例あり

インボイス発行事業者への転換

50万円+α(上乗せ)

基本枠への上乗せ。詳細は公募要領で確認

賃上げ+インボイス両特例

両方を満たす

最大250万円

大規模な集客投資が可能に。SNS+HP+看板+撮影費

 

賃上げ特例の条件は?

事業場内最低賃金を地域別最低賃金より50円以上高い水準に設定・維持すること。飲食店で時給1,100円の地域なら、最も低い時給のスタッフを1,150円以上にする必要があります。もともと最低賃金より高い賃金を設定している店舗は、この特例を活用しやすい状況です。

インボイス特例の条件は?

免税事業者がインボイス発行事業者に転換することが条件です。すでにインボイス登録済みの事業者は対象外になるケースがあります(公募要領で最新の条件を確認してください)。

採択される事業計画書の書き方——SNSを使いたい」では通らない理由

持続化補助金の採択率はおおむね60%前後です。通らない申請の多くは「事業計画書が曖昧」という理由です。

審査員は「この店がこの投資をすることで、本当に販路が開拓されるのか」を評価します。「SNS広告を出したい」「HPを作りたい」という「手段の説明」だけでは採択されにくいのです。

採択されやすい計画書の3つのポイント

1.現状の課題を具体的に書く

「近隣に競合が増え、常連客のリピート頻度が落ちている」「SNSのフォロワーは500人いるが、投稿だけでは新規来店につながっていない」——数字や具体的な状況を使って「だからこの施策が必要」という因果関係を示すことが重要です。

2.ターゲット顧客を絞り込む

「集客を増やしたい」ではなく「平日ランチに来ていない30代女性ビジネスパーソンをターゲットに、Instagram広告で訴求する」というように、「誰に」「何を使って」「どう届けるか」を具体化します。ターゲットが明確なほど採択されやすくなります。

3.効果を数字で示す

「SNS広告を3ヶ月出稿することで新規来客を月○○人増やし、売上を○○万円アップさせる」というように、期待できる効果を数字で示します。実績がない場合は「類似施策を実施した他店の事例」や「SNS広告の業界平均クリック率」などを根拠にしてもOKです。

採択事例(飲食店)
  • テイクアウト専用メニューを開発し、チラシの地域配布+Instagram広告でPRを実施した飲食店が採択。新規顧客を獲得して売上が前年比130%まで回復。事業計画書では「コロナ以降のイートイン客の回復遅れ」という現状課題を数字で示し、「テイクアウト需要の高い子育て世代にリーチするためのSNS活用」という論理を明確に説明していた。(出典:MAIDO SYSTEM 導入事例)

採択された後、SNS広告はいつから出せる?流れを確認

補助金は「後払い」が原則です。「採択されたからすぐ広告を出そう」は絶対にNG。以下の流れを必ず守ってください。

⚠ 注意「交付決定通知が届く前にSNS広告を出した」「採択見込みでHP制作を先に発注した」——これらはすべて補助対象外になります。毎年多発するミスです。必ず交付決定後に動き始めてください。

今から動けば第20回(秋公募)に間に合う——今やるべき準備リスト

第20回公募は2026年9〜10月頃に公募要領が公開される見込みです(過去の傾向より)。採択率を上げるためには、「締切直前から書き始める」ではなく、今から準備することが重要です。

商工会・商工会議所の活用が採択率アップの近道

持続化補助金の申請には「事業支援計画書(様式4)」という書類が必要で、これは地域の商工会・商工会議所にしか発行できません。申請締切の2週間前が様式4の発行締切になるため、直前に慌てるのは禁物。早めに相談しておくと、計画書の内容へのアドバイスも受けられます。これが採択率を左右する最大のポイントです。

まとめ:飲食店のSNSWEB集客に補助金を使う、2026年のロードマップ

SNS広告・HP制作・チラシ・フードイベント——こうした集客・販促の投資に特化して使える補助金は、持続化補助金がほぼ唯一の本命です。「補助金=設備投資」という思い込みを捨てて、集客にも積極的に活用してみてください。

持続化補助金 集客・販促活用のポイント まとめ

  • SNS広告費(Instagram・Meta・X・TikTok)は「広報費」として補助対象
  • HP制作費は補助金確定額の1/4まで。他の広報費との組み合わせが必須
  • SNS運用代行・撮影・デザイン費は「委託・外注費」として対象
  • 賃上げ特例+インボイス特例を組み合わせれば最大250万円
  • 採択のカギは「誰に・何を・どう届けるか」を数字で示した計画書
  • 交付決定前に発注・出稿してしまうと補助対象外になるので注意
  • 第20回公募(秋頃)に向けて今から商工会・商工会議所に相談を

 

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