飲食未経験からの挑戦!「新しい私」に出会うためにベトナムから日本へ

今回ご紹介するグローバル人材は、ベトナムから来て6年目の笑顔が可愛らしいフンさん!

特定技能1号のビザを持っており、現在は有名人がお忍びで訪れる渋谷のイタリアンで働いています。
キッチンでてきぱき仕事をこなす彼女ですが、なんと飲食業界に入ってまだ1年目!5年間の工場勤務から、なぜ外食にシフトチェンジしたのか、その理由を取材しました。

Q. 日本を選んだ理由を教えてください!

日本の季節が好きだったからです。桜や雪などはベトナムにはないものなので、日本の四季はとても魅力的に見えます。新しいことに挑戦していきたいというのも、ベトナムを飛び立った理由の1つです。他国で働くことを決めた時、真っ先に選択肢に上がったのが日本でした。正直なところ、日本しか考えていませんでした!

 

Q. お仕事で充実感ややりがいを感じるのはどんな時ですか?

上手に料理を作れた時と、仲間のみんなと団結できた時です。今年(2025年)の2月で、現在勤めているイタリアンのお店は1年経ちます。働き始める前は料理が得意ではなかったのですが、今では当時の自分が見たら目が飛び出るほど、料理の腕が上がった自信があります。お客様が賑わうディナータイムでは、ホールとキッチンが呼吸を合わせてお料理を提供していくのが楽しいです。お客様の喜ぶ顔がキッチンから見えるので、その笑顔を見て私もやる気と元気をもらっています。

 

Q. 前職はどんなお仕事をしていたのですか?

5年間、滋賀県の自動車部品工場で働いていました。プラスチックの部品を作る仕事です。黙々と集中して何かに取り組むのが好きだったので、当時は満足していたのですが、日本語でのコミュニケーションの少なさに「このままでいいのかな?」と疑問を持つようになって、接客業に興味を持ちました。色々な経験を積んで、新しい自分を見つけたかったんです。不安や心配はありましたが、それ以上に自分に期待する気持ちの方が大きかったです。

 

Q. 未経験からのスタートで、つまづいたことや苦労したことはありましたか?

去年は料理の名前も、使う器具の名前も、まず料理というジャンルに詳しくなかったのでとても大変でした。言われたことを、言われた通りに正確にこなすだけで精一杯でした。大変だったけれど、毎日「初めて知った!」という発見に溢れていて楽しかったです。周りの方々に支えられて、今では任せてもらえる仕事が増えました。去年は冷菜場でサラダやカプレーゼなどを作るのが主な仕事でしたが、今は少しレベルが上がって、オムレツやフライなどの作業工程の多い温菜場を任せていただいています。オープン前に仕込むデザートも「ティラミス」は私の担当になっています!

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レシピは、フンさん自身のスマホでもメモをとり、家でも復習しているそうです

Q. とても日本語がお上手ですが、普段どうやって勉強していますか?

ベトナムにいる時・日本に来たばかりの時は、本を読んで勉強することが多かったですが、今はもっとナチュラルで実践的な日本語を使いたいので、耳で学ぶようにしています。
最近やっているのは、日本のドラマや映画を、日本語の字幕で見ることです。読み方や発音は耳で聞きながら、目で字幕を追っています。わからない言葉が出てきた時には、スマホのカメラで文字を読み込んで調べます。最近お客様の前でお料理を仕上げる機会が増えたので、「読む」勉強から「話す」勉強にシフトしました。日本語能力試験でN2を取得するために頑張っています。

 

Q. 将来の夢や目標はありますか?

「ミートパスタ」を上手に作れるようになることです!ミートパスタは当店の看板メニューで、お客様の前でハンバーグを崩したりチーズを削ってかけたりと、お客様の前で仕上げるというのが大きな特徴です。
仕上げをしながら、ハンバーグのお肉の原産地や、パスタの味わいなどをお客様に説明するのですが、手と口を同時に動かすというのが私にはとても難しいです。おとといの夜、緊張して日本語での説明に詰まってしまったところ「頑張れ!!」とお客様が応援してくださいました。スタッフの皆さんだけでなく、きてくださるお客様も本当に優しいです。まだまだ練習が必要なので、1日でも早く完璧にこなせるように特訓します。
将来、ベトナムに帰るか、日本で暮らし続けるか、具体的なことは決まっていませんが、今は少しでも自分が成長できるように、仕事に専念していきたいです!!

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笑顔が本当に可愛らしいフンさん。持ち前の愛嬌は、飲食業にぴったりだと感じました。自分の日本語には自信があるものの、正確に通じているのか不安になると言っていたフンさんでしたが、「マシになりました」などといった日本人が使う自然な日本語を見事に使いこなしていました。お料理の手際もよく、未経験からのスタートには見えません。いつかフンさんが作るミートパスタを食べに行きたいと思います!
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青山萌依
G-FACTORY株式会社 Promotion Support 大学在学中より、学科新聞の編集長として企画・編集・デザイン・取材・執筆を一手に担当。インターンシップではウェブライターとして活動し、金融・飲食・マッチングアプリなど多岐にわたる分野で執筆を経験。情報の本質を捉え、読者に伝わるコンテンツづくりを追求してまいります。
青山萌依
G-FACTORY株式会社 Promotion Support 大学在学中より、学科新聞の編集長として企画・編集・デザイン・取材・執筆を一手に担当。インターンシップではウェブライターとして活動し、金融・飲食・マッチングアプリなど多岐にわたる分野で執筆を経験。情報の本質を捉え、読者に伝わるコンテンツづくりを追求してまいります。