2025/02/04

2024年食品小売決算:惣菜好調、中食需要拡大が鮮明に

チェーンストア総販売額は5年連続で増加

2024年の食品小売業界の年間決算が出揃った。

日本チェーンストア協会加盟のチェーンストア(47社、9442店)の総販売額は13兆307億円(既存店前年比2.7%増)。5年連続のプラスとなったものの、節約志向による買上点数の減少傾向が続く中、値上げや農産物高騰の影響が大きい結果となった。

食品スーパー3団体(全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会)がまとめた食品スーパー(270社)の売上高は、12兆6868億円(全店ベース、前年比3.9%増)。既存店ベースでは12兆4736億円(同3.0%増)だった。

 

惣菜部門が好調、その他都市部での販売額増が目立つ

各社の決算からは、次のような消費トレンドが見えてくる。

惣菜好調: チェーンストアでは惣菜部門が既存店ベースで4.3%増と好調。食品スーパーでも同様の傾向が見られ、共働き世帯の増加や時短ニーズの高まりが伺える。

都市部堅調: 食品スーパーのエリア別売上高では、関東(4.9%増)、中部(3.8%増)など都市部が好調。

高付加価値商品への注目: 百貨店の食品売上は前年比1.1%減と苦戦したが、高価格帯の菓子やギフトは堅調に推移。

これらの結果を踏まえ、飲食店経営者は、 変化する消費者のニーズをどのように捉え、どのような戦略を立てていくべきか、 考える必要がある。小売業界の動向は、飲食業界にとっても重要な指標となため、 最新の情報を収集し、 消費トレンドの変化に対応していくことが重要となる。

例えば、惣菜部門の好調は、中食需要の拡大を示唆している。 飲食店では、テイクアウトメニューの充実やデリバリーサービスの導入など、中食需要に対応した戦略を検討する必要があるだろう。

 

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