飲食塾コラム
2025-08-22 03:00:00
飲食塾で学ぶ人・卒業生の声
飲食塾コラム
2025-08-22 03:00:00
寿司用語「むらさき」とは?
寿司屋や和食屋さんでよく耳にする「むらさき」という言葉。実はこれ、“醤油”の隠語なんです!
寿司職人の世界では、符丁(ふちょう)=業界特有の言葉が使われており、「むらさき」もそのひとつです。
では、なぜわざわざ別の名前で呼ばれているのでしょうか?
「むらさき」と呼ばれる醤油は、その色と価値からその名がつけられました。
醤油が深い赤褐色で、紫に近い色合いをしていることに加えて、江戸時代では紫色は高貴な色とされており、当時醤油は貴重で高級なものであったことから、「むらさき=醤油」という隠語が作られたのです。
それが今でも寿司職人の間で残っており、伝統を感じる言葉として大切に呼ばれています。
実際の寿司店では「むらさき」は以下のように使われています。
醤油を用意して、という意味で、だいたいホールや厨房のやり取りで使われます。
ネタに醤油を塗ってから提供して、という指示です。
このように、「むらさき」は実際に営業内でも使われており、寿司職人同士の厨房内の素早い連携に活用されています。
「むらさき」は単に醤油を指すだけでなく、寿司職人の伝統や世界観を象徴する言葉として使われています。
他にも「あがり」「おいしょ」など寿司職人業界で使われている用語は多く存在します。これらの言葉を知っていると、寿司屋での会話や雰囲気をより楽しめるかもしれませんね。
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