2025/04/22

ロッテリアがGW限定で“高単価バーガー”展開 肉の日に「贅沢感×満足感」で勝負

目次

ゴールデンウィークを狙い撃ち ロッテリアが「肉の日」限定バーガーを販売

ハンバーガーチェーン「ロッテリア」は、2025年4月25日(金)から5月7日(水)まで、ゴールデンウィーク限定企画「ロッテリア 肉(29)の日」を開催する。全国232店舗(一部店舗除く)で提供されるのは、見た目も味も圧巻のボリューム感を誇る「キング」シリーズの新バーガー2種だ。

目玉商品のひとつが「キング タルてり絶品チーズバーガー」(税込1,390円)。牛肉100%パティを3枚、レッドチェダーチーズを3枚重ね、さらに店舗で焼き上げた“ぷるぷる食感”のたまごを挟んだ一品。味の決め手は、玉ねぎとたまごを粗めに刻んで混ぜ込んだ特製タルタルソースと、甘辛バランスが絶妙な特製てりやきソース。ふんわりもっちり食感の専用バンズとあいまって、濃厚ながらも飽きのこない仕上がりだ。

さらに「キング 絶品チーズバーガー」(税込1,390円)は、パティとチーズをそれぞれ4枚重ねた重量級メニュー。こちらは特製チーズソースをとろりとかけた、チーズ好きにはたまらない構成。いずれも“食べる満足感”が軸となったメニューである。

ファストフードでも単価1,000円超え 価格戦略のモデルケースに

1個1,390円という価格帯は、ファストフードとしては高単価。だが、近年の原材料費や人件費の高騰を考慮すると、こうした「単価を上げて売上を維持・向上させる戦略」は多くの飲食店にとって重要な取り組みである。特に繁忙期であるゴールデンウィークは、「ちょっと贅沢したい」「特別感が欲しい」という消費者心理が強く働くタイミングでもある。

今回のロッテリアの事例は、単価アップと満足度の両立を試みた好例といえる。価格以上の価値を提供するには、商品の設計力と提供タイミングの見極めが鍵となる。たとえば「店舗で焼き上げるたまご」や「粗切り野菜を使ったソース」などの“手間感”を加えることで、消費者に対し納得感のある価格設定を提示している。

飲食店が学ぶべき、“期間限定・高単価”の仕掛け方とは

飲食店にとって繁忙期=売上を伸ばすチャンスであると同時に、価格設計や商品構成を見直す絶好のタイミングでもある。今回のロッテリアのように、「期間限定×高単価×話題性」の三拍子が揃った商品投入は、少ない新商品数でも売上インパクトを生む戦略として注目される。

また、話題性のあるネーミングや“肉の日”といった仕掛けは、消費者の認知拡大やSNSでの拡散にもつながる。これは飲食店が自店で商品開発を行う際にもヒントとなる要素であり、ただ価格を上げるのではなく「価値を伝える設計」が求められているという点で学びは多い。

ロッテリアの「キングバーガー」シリーズは、単なるファストフードを超えた“満足体験型商品”として、今後の外食業界における価格戦略のモデルケースになるかもしれない。

ロッテリア公式リリースはこちら

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織田 夏海
GーFACTORY株式会社 Promotion Support 飲食店舗のHPやSNS運用、メディア向けリリース業務などを通して「食」の世界に触れてきました。また、これまで飲食店経営者へのインタビューや飲食業界のSDGsに関する特集記事など、飲食業界に特化した記事を執筆してきました。このサイトでは、これらの経験を活かし、飲食業界の皆様に役立つ情報や、日々の業務に役立つヒントを提供していきます。
織田 夏海
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