2025/04/23
【丸亀製麺 海外300店舗突破】世界で拡がる手づくりうどんの魅力

丸亀製麺 海外ブランド、世界29カ国へ拡大
株式会社トリドールホールディングス(本社:東京都渋谷区)が展開する「丸亀製麺」が、海外における出店数を急拡大している。2025年3月末時点で、海外ブランド「MARUGAME UDON」はついに307店舗に到達。国内861店舗と合わせ、グローバルで1,168店舗のネットワークを誇る。ハワイから始まった丸亀製麺の海外展開は、讃岐うどんを世界の日常食に変えつつある。
丸亀製麺は、「手づくり・できたて」のうどんにこだわり、現地でも厨房内で職人が粉から打つスタイルを維持。その本格派の味とライブ感ある提供スタイルが、世界各地での人気の理由の1つ。「食の感動で、この星を満たせ。」をスローガンに掲げるトリドールHDは、現在、約20のブランドで約2,050の飲食店を世界29カ国に展開。
ローカル密着の成長戦略 人材・パートナーシップが鍵
注目すべきは、同社の海外展開が単なる多店舗化にとどまらず、現地パートナーとの強固な協業体制によって支えられている点だ。インドネシアでは、スリボガグループと協業し、現地の食文化やオペレーションを活かすことで、127店舗の展開に成功した。また、台湾では日本と類似した麺文化への親和性も相まって、62店舗まで拡大。2025年中には、韓国・ソウルにも進出予定と、アジア圏でのブランド力が着実に浸透している。
この「現地と共に育てる」アプローチは、飲食店の海外展開を志す企業にとっても示唆に富む。優れた立地の確保だけでなく、地域に根ざした人材とパートナーとの信頼関係が成功のカギを握ることが、丸亀製麺の事例からも明らかだ。
丸亀製麺 海外展開へのヒント。「ブランド×体験」が差別化の核に
飲食業界における海外展開の事例として、丸亀製麺の取り組みは非常に示唆に富む。立地戦略や現地パートナーとの関係構築、そして何より「味覚」だけでなく「体験」に価値を置く姿勢が、差別化要因となっている。
「丸亀製麺 海外」のキーワードは今後も注目を集めるテーマであり、物件取得や人材確保を考える飲食企業にとって、有力なヒントとなるだろう。単なる“多店舗展開”ではなく、地域に根ざした“共創型出店”の時代。今こそ、外食産業は“世界で通用するブランド”のあり方を、再定義すべきときに来ている。
