2025/05/16
ベトナムで2号店、「博多いねや」がホーチミンにオープン
ロイヤルホールディングス株式会社は、2025年5月23日（金）、ベトナム・ホーチミン市に和食居酒屋『博多いねや』をグランドオープンする。現地法人「ROYAL SOJITZ VIETNAM COMPANY LIMITED」による出店で、ベトナム国内では2号店となる。
同社は2025年4月にベトナム1号店として洋食レストラン『THE ROYAL』を開業しており、今回の『博多いねや』はこれに続く海外出店の新たな一手。ホーチミン市の中心部・1区という好立地に、モダンな和食居酒屋として進出し、現地市場に本格的な日本食体験を提供する。
ベトナム・ホーチミン1区の好立地で日本食ニーズを取り込む
『博多いねや』は、“モダンJAPANESE居酒屋”をコンセプトに、日本の伝統的な料理を現代的なアレンジで提供する新スタイルの店舗。牛すき焼き鍋や天ぷら、本日のお刺身、炭火串焼きなど、日本の定番メニューを中心にラインナップ。
また、日本酒、焼酎、ワインなど豊富なアルコールメニューも取り揃え、上質な食体験を提供する。客席数は82席、店舗面積は約285㎡とゆとりのある空間設計で、会食や接待、プライベートな個室利用にも対応する。
近年、ホーチミン市では日本食ブームが続き、日本食レストランは富裕層だけでなく中間層にも広がりを見せている。
円安基調が続く中、日本企業にとって海外市場での利益確保は重要な課題となっており、成長著しいベトナム市場は絶好の進出先だ。ホーチミンの中心地で日本食ニーズを確実に捉え、安定的な収益モデルを構築する狙いがうかがえる。
ロイヤルホールディングス、双日との連携で海外飲食事業を強化
ロイヤルホールディングスは、総合商社・双日株式会社との提携を進めており、現地法人「ROYAL SOJITZ VIETNAM COMPANY LIMITED」の増資も計画中だ。2024年にはシンガポールでも直営2号店をオープンしており、東南アジア市場における飲食事業の強化を図っている。
今後は、ベトナム市場においても和食業態だけでなく、多様なブランド展開が期待される。ロイヤルグループが持つ70年以上の飲食事業ノウハウを活かし、現地市場に合わせた柔軟な出店戦略を打ち出していく方針だ。
ベトナム市場への海外出店トレンド
日本国内では人口減少や市場縮小が課題となる中、成長著しい東南アジア市場は今後の飲食業界にとって重要な成長ドライバーだ。特にベトナムは、若年層人口が多く、中間所得層の拡大によって外食市場が急成長している。サイゼリヤも今年5月にベトナム1号店を出店しており、今後の出店加速が期待される。和食はそのヘルシーさや高級感から現地でも高い人気を誇り、今後も日本食レストランへの需要は継続すると見られる。飲食店経営者にとっては、海外展開を視野に入れたビジネス戦略の再構築が求められる時代となっている。ロイヤルホールディングスの動きは、その象徴的な事例といえるだろう。
