2025/04/16
サイゼリヤ、ホーチミンに1号店 拡大続く日系飲食の東南アジア、海外進出

目次
サイゼリヤ、5月にベトナム1号店を開業
ファミリーレストラン大手のサイゼリヤは4月15日、ベトナム・ホーチミン市に同社初となるベトナム店舗を出店すると発表した。出店場所は市内の大型ショッピングセンター「GIGA MALL」で、開業は2025年5月上旬を予定。同社は、日本国内で1,000店舗以上、また、これまで中国、シンガポールなどアジア圏を中心に約600店舗の海外展開を進めており、今回の出店はベトナム市場への本格参入となる。国内の人口減少と市場縮小を見据え、新たな成長市場を求めた戦略の一環であると推測できる。
サイゼリヤ・ロイヤルホスト…外食各社が“次なる成長市場”を求めて
サイゼリヤの動きは、日系外食チェーンによる東南アジア進出の加速を象徴するものだ。とくに注目されるのが、同じく2025年4月18日にベトナム1号店の開業を発表したロイヤルホスト。ホーチミン市にはすでに丸亀製麺、すき家、CoCo壱番屋、ラーメン一風堂などのブランドが進出しており、現地における“日本食”の存在感は年々増している。
経済成長著しいベトナム都市部では、日本食への関心が高く、価格帯やメニューの現地対応を工夫しつつも、「日本品質」の安心感を提供することで、ローカルの顧客層からも支持を得ている。こうした市場環境は、すでに認知のある大手ブランドだけでなく、中小の飲食店や新興ブランドにとっても挑戦の余地があると言えるだろう。
飲食開業者にも広がる“海外志向”
今回のサイゼリヤやロイヤルホストの出店は、飲食業界における「国内完結型」から「海外視野型」へのシフトを映し出している。国内市場が成熟し、競争が激化する中、成長を求めて海外へ目を向ける動きは今後さらに活発になると見られる。
店舗開業を検討する飲食事業者にとっても、もはや出店候補地は「国内一択」ではない。現地パートナーやテナントの情報、人材確保の仕組みを含め、東南アジアを視野に入れた戦略立案が求められる時代に入っている。
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