2025/01/28

外食産業、2024年売上高8.4%増 インバウンド需要と値上げが牽引

外食産業、3年連続の売上増加

2024年1月27日、日本フードサービス協会が発表した外食産業の売上高は、前年比8.4%増となり、3年連続のプラス成長を記録しました。新型コロナウイルスの影響が収束したことにより、行動規制が撤廃され、客数が回復。これに加えて、原材料価格の高騰を受けた値上げにより、客単価も上昇し、業界全体を押し上げました。特に、インバウンド需要の増加が高価格帯商品にプラスの影響を与え、ディナーレストランなどでの売上が伸びました。

業態別では、ファストフードが8.1%増、ファミリーレストランが9.5%増、ディナーレストランが6.6%増といずれも前年を上回りました。特にファミリーレストランでは、焼き肉をはじめとする高単価メニューの販売が増加し、インバウンド需要や販促活動が追い風となった模様です。

インバウンド需要と物価高が後押し

2024年12月には、年末年始の移動やインバウンド需要を受けて、売上高が前年同月比6.6%増となり、業界全体の勢いが続いています。今後も、物価高の影響で高価格帯商品が引き続き好調であり、2025年も売上高が前年を上回ると予測されています。

飲食業界では、値上げしにくい商品に対してどのように価格展開をしていくかが今後の課題となります。飲食店経営者にとっては、今後の市場動向を踏まえた柔軟な経営戦略が求められるでしょう

 

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