2025/05/14
バーガーキング「ワンパウンダーチャレンジ2025」超大型バーガーで狙う売上増

バーガーキング チケット即完売の人気イベント38店舗で開催
ハンバーガーチェーン大手のバーガーキング(東京都千代田区)は5月23日から、超大型バーガー「デラマキシ ザ・ワンパウンダー」が食べ放題となる『ワンパウンダーチャレンジ2025』を全国38店舗で開催する。今回は群馬県での初開催を含め、過去最多の店舗数で実施。参加費は3,900円で、特典として限定デザインのTシャツやステッカーも提供する。
飲食店の売上アップ施策に効果的な“体験型集客”
本イベントは、直火焼き100%ビーフパティ4枚にベーコンやチェダーチーズ、野菜を重ねた総重量582グラム・カロリー1,598kcalの「デラマキシ ザ・ワンパウンダー」を、45分以内に完食すれば追加注文できるという挑戦型の食べ放題企画。フレンチフライ(S)とドリンク(M)も完食が条件となる。専用サイトでの事前チケット販売に限定することで、プレミア感を演出。限定グッズはファン心理を刺激し、イベント後のSNS投稿による拡散効果も狙う。
顧客生涯勝ち向上を見据えたバーガーキングのブランド戦略
外食業界では、単なる価格訴求による集客から、いかにリピート顧客を増やすかが課題となっている。バーガーキングは、本イベントを通じて一度の高単価売上を得るだけでなく、特別な体験価値を提供することでブランドへの愛着を高め、顧客生涯価値(LTV)の向上を図る。
限定グッズによる「モノ消費」、イベント体験による「コト消費」の双方を提供することで、短期的な売上と中長期的なリピート利用の両立を狙う手法だ。こうした施策はファストフード業態においても、利益率の改善と安定的な売上基盤の構築につながる。
飲食店の売上アップに直結する実践ポイント
消費者の体験志向が高まる中、飲食店でも「記憶に残る場づくり」が競争力の源泉となりつつある。SNSでの拡散効果を狙う体験型イベントは、今後も集客施策の有力な手段として広がる可能性が高い。
単価競争に頼らず、いかにブランドへのエンゲージメントを高め、長期的な収益化につなげるか。バーガーキングの事例は、飲食店経営におけるマーケティング戦略の転換を示す一例となるだろう。
