2025/04/16

くら寿司の高級業態「無添蔵」が中目黒に初出店 関東初進出で高付加価値寿司市場に挑む

目次

関東初進出、プレミアム回転寿司「無添蔵」が中目黒に

くら寿司株式会社は、2025年5月下旬に、同社のプレミアム回転寿司ブランド「無添蔵(むてんくら)」を東京・中目黒にオープンすることを発表した。関西を中心に4店舗展開している同ブランドとしては、今回が関東エリア初の出店となる。
「無添蔵」は、2005年に大阪・堺で1号店を開業して以来、古民家風の内装や隠れ家のような上質な空間で、高付加価値な寿司を提供してきた。あえて同社の定番サービスである「ビッくらポン!®」などのアミューズメント性をなくし、寿司本来の魅力と味を追求する店舗として差別化を図っている。

くら寿司のリブランディング戦略、“和の美意識”を体現した新店舗に“和の美意識”を体現した新店舗に

中目黒店は、「無添蔵」ブランドとしては初のリブランディング店舗。これまでの高品質な寿司の提供に加え、より付加価値の高いメニューを刷新し、ブランドロゴや内装デザインも一新。“和の美意識”をより深く反映させた空間演出によって、都市型立地に適した洗練された店舗設計となる。
回転寿司業態でありながら、希少なネタや手間をかけた手作りメニューを楽しめる点が特徴で、従来のくら寿司とは一線を画す高級志向のブランドとして注目が集まる。

くら寿司、“高品質・体験型”需要に応える業態変革

コロナ禍を経て、外食産業では「安価・大量」から「高品質・体験型」へのニーズシフトが進んでいる。こうした流れの中で、無添蔵の関東進出は、高価格帯寿司市場の成長を見越した布石ともいえる。特に都心部では、回転寿司でありながら上質な食体験を求める層の拡大が見込まれており、競合他社との差別化ポイントを持つ無添蔵はその需要を取り込むポテンシャルを秘める。
飲食店経営者にとっては、業態転換や新ブランド開発を検討する上で、無添蔵の展開は一つのモデルケースとなり得るだろう。立地選定や内装設計、商品開発における“脱アミューズメント型”戦略も、今後の飲食ビジネスのヒントとなりそうだ。

公式発表はこちら

 

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織田 夏海
GーFACTORY株式会社 Promotion Support 飲食店舗のHPやSNS運用、メディア向けリリース業務などを通して「食」の世界に触れてきました。また、これまで飲食店経営者へのインタビューや飲食業界のSDGsに関する特集記事など、飲食業界に特化した記事を執筆してきました。このサイトでは、これらの経験を活かし、飲食業界の皆様に役立つ情報や、日々の業務に役立つヒントを提供していきます。
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